HOME最新開催当日予想過去開催予想収支インフォメーション概要以前のくじら矢独りごと(休止)
東京裏読み
関東
1R2R
3R4R
5R10R11R12R
関西
1R3R5R10R11R12R
ローカル
1R2R
3R11R12R
JRAホームページ

東京11R

3連単フォーメーション1、6⇒1、6、5、2、3⇒

1、6、5、2、3、11、18、9 (48点)

3連複フォーメーション1-6、5、2、3-6、5、2、3、11、18、9 (18点)

馬単1⇔6、5、2、3、11、18、9  6⇒5、2

圧倒的な千二、千四の勝ちっぷり。着差が付きにくい短距離戦で2着に2馬身以上が異次元レベルを示している。ディープとの相性がこれほどまでいいと誰もがイメージできなかった母父タピットと融合で得た電撃遺伝。歴史的なスピード馬がディープ産駒の晩年で誕生した。すでに歴史的な名馬まで成り上がったグランアレグリアだが、前走の敗因も含めてこれまで以上に取捨が難しくなったことは間違いないだろう。
厩舎特有の休養の連続。ダメージの少ないキャリアとはいえ、賞味期限が短いディープ産駒にして3年弱も一流馬としての君臨は異例中の異例。しかもどう考えてももうひと絞りほしい馬体で好走を続けていることも驚かせている。
未知なる距離の道悪競馬で二千以上のスタミナを求められた前走はコントレイルサリオスと接戦したことを評価するか、重賞はわずか2戦目で初GⅠ挑戦だった上がり馬に子供扱いされたことを批判するかで評価が分かれる。大阪杯は同日の直前に行われた古馬2勝が稍重2分1秒6。少なくても時計比較から賞賛できず、批判がごく普通の見解とみていい。
いずれにしても太め残りが続いている馬体だけでも改良すればまだ完全復活への道も開ける。まだまだ絞れる馬体をどこまでシャープに仕上げてくるか。昨年春にアーモドアイを子供扱いから昨年秋はインディチャンプ程度に接戦。昨年春より明らかにトーンダウンしている勢いだけに同じような馬体ではどうにも強気になれない。先週のNHKマイルCを上回る1分30秒台で走れるイメージが浮かばないのが本音。

デゼルは前走だけで評価を上げられない。前走で改めてはっきりした数々の課題。致命傷になる可能性もある問題を前走よりさらなる高速決着にもかかわらず、短期期間での修復は難しいというより無理なレベルということで評価が落ち着く。時計も上がりも極限レベルを求められる牝馬限定戦として最高レベルのGⅠ。これまでどおりの走りでは通用しないのは数字よりも見た目にインパクトがないために名馬を逆転するイメージが浮かばない。
確かに数字だけなら牝馬トップレベル。前走は4頭だけの上がり32秒台で32秒5。単純な直線競馬ではなく、レースの上がりラップは残り4ハロンから11秒台突入しているからこそ価値を高めている。それでもレースの見た目にインパクトがない。直線の追い比べではかなりムチを連発。なかなかエンジンのかからない状態でも交わせたのは、他馬も苦しみながらの伸びだったからか。残り100で逆手前になってようやく伸びてきた。最後は内にモタれるなど、かなり苦しがっての辛勝。増えていた馬体が再び危険水域までの馬体減となる470キロ台も決定的な減点材料となる。
間隔を開けた前走の馬体減は大一番前の大誤算で、厳密に言えば今回が叩き4戦目というハードなローテに良くて平行線。ゆったり下り坂が常識的な見解か。さらに慢性的なスタート下手は矯正不可能で八方ふさがり。ひたすら混戦を待つしかない。

このレースこそが本当の"ディープインパクト記念"。ディープ産駒が総勢10頭という大挙出走。しかもすべてにチャンスがあるエリート馬揃い。ディープ産駒の基本である前走、前々走で変身したてのフレッシュな馬こそが一番の怖さ。マジックキャッスルの本格化は脅威しかない。中距離を主戦場としていた馬が前走は走り慣れてないコースで一流馬を証明。予想外の馬体減はあったが、久しぶりの最速上がりに加えて、持ち時計更新はもちろん、自身の上がり時計ベストを軽々更新した。直線でいくらかスムーズに捌けなかったことを考慮すれば、まともなら時計も上がりもさらに縮められたから恐れ入る。
とにかく前走は鞍上がまともなら勝てたレースだったということ。勝ち馬の真内の位置取りで立ち回ったが、直線は勝ち馬に外からフタをされて行き場なし。仕方なしの選択で直線内目を通らされて入口から残り1ハロンまで行く場なしというコース取りを強いられた。しかも追えるようになってもムチを直線で1度も使わなかったことが鞍上の未熟さを表しているだろう。タイトだったはといえ、残り50からは確実に使えるスペースがあったことはパトロールビデオをみてもはっきりうかがえた。ベテランと思えぬ鞍上の技量の低さには驚くばかり。逆を言えばムチを使わず、ほぼ追えずで回ってきただけなのに1分32秒0、上がり32秒4を叩き出せたことを強調したい。

テルツェットは時計と馬体の両方に大きな課題を残している。まずは極限の決着に何の裏付けもないということ。同日の3歳1勝で1分34秒8なら、前走はごく標準的な時計。前々走まで3戦連続で最速上がりだった瞬発力型が上がりNo3に落ちたことも重賞の壁が近づいてことを示している。しかも2着馬の最速上がりより0秒5も遅かったことは致命的な数字とも思える。斤量55キロの出走経験がなく、ここ3戦は五分に出ることもなくなったスタート下手。1カ月強以内のローテも初経験では強調材料を探すのに苦労するほど。経験レベルまでが否めない。

レシステンシアのイメージは良くならない。先週のグレナディアガーズとイメージがかなりダブる。マイル以上というより千四ベターなスピード型。胸を張れるような決め手はなく、千六では掛かる心配が増すばかり。4走前よりスタミナが求められるような馬場状態で、1分30秒台の勝ち時計で上位に食い込むにはインパクトあるような千六実績が必要だと先週で痛感させられている。いずれにしてもスプリント戦だからこそ控える競馬でも好結果に直結したが、マイルでは間違いなく、ハナか番手に好走パターンは限られる単調さ。大外枠を引いた時点でギブアップか。なし崩しに脚を使わせるラップだけが生き残る唯一の道。

サウンドキアラの転落の始まりはあれだけこだわってきた千六路線を逸脱したことに限る。馬主、厩舎に恵まれなかったことがすべてだが、それにしても突然の路線変更は理解に苦しむ。今や使えるところはすべて使うという何でも屋。どこを目標に置いているかもわからなくなっているような本末転倒ローテには嫌気しかない。この馬にとって休養明けがベストローテだが、十分すぎるような間隔もなく、距離短縮を続けていきなり一気の距離延長のマネージ力の低さではスランプが深刻化するだけ。1分31秒台の持ち時計はあくまで引っ張られた数字。本質は1分32秒半ばが限界か。