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中山裏読み
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中山11R推奨レース

3連単フォーメーション5⇒3、4、7、2、13⇒

3、4、7、2、13、6、8 (30点)

3、4、7⇒5⇔3、4、7、2、13 (24点)

3連複フォーメーション5-3、4、7-3、4、7、2、13、6、8、9 (18点)

馬単5⇒3、4、7、2、13、6、8、9  3、4、7、2、13⇒5

GⅡとなった14年からの傾向を紐解きたい。
昨年2分2秒台の決着が異例中の異例で2分1秒台が標準的な勝ち時計。レースの上がりも暮れの中山らしい35~36秒台だが、1~3着馬21頭中、最速上がりの経験がなかったのは16年3着グローブシアターと18年1着サートゥルナーリアだけ。近年ではさらにその傾向が強まって少なくても勝ち馬には2回以上が必須になっている。2回以上の経験はアケルナルスターサトノヘリオスラーグルフ

2、3着馬が次走で完敗、惨敗でも人気し続けているコマンドラインは異常レベルの違和感しかない。いかにもマスコミが持ち上げやすい戦績、血統。数字的には何の強調点も持たないごく普通の馬がGⅠで頭ひとつ抜けた人気になっていることはある意味、衝撃的。前2走ともにレースレベルの低さをカバーできるほどその他の強調点などまったく見出せないのが現実だ。
前々走の2、4着馬はすでに1勝クラスで頭打ち。6、7着馬はダートで勝ち上がり、その他の5着以下は未勝利脱出も困難になるほどレベルが低かった。メンバーレベルに加えて数字面も醜い。時計は同日の芝レースで最速上がりが33秒台連発している中、この馬が35秒台。古馬1勝千八で1分46秒4の馬場だっただけにディープ産駒の最大の武器であるはずの瞬発力まで効力を失うことがわかるだろう。
前走で勝てた要因は超スローを前々で捌いた鞍上の好プレーに尽きる。同日の未勝利が1分33秒9という超高速馬場ならば、5ハロン通過が62秒6は重賞で考えられない超スロー。早めに仕掛けて好位で立ち回る判断の早さが他馬と違う鞍上の一流らしさ。それでもディープ産駒として黒歴史に入る上がりNo4がエリートになれない決定的な裏付けとなった。正味3ハロンだけの競馬で最速上がりの3着馬より0秒3も遅く、何より次走で惨敗した2着馬より瞬発力が劣ったことは前走でこの馬を酷評したことも間違いではなかったことを確信させている。2戦2勝の戦績と鞍上と血統だけの人気馬。この程度の相手でもスローでは鋭さ負けが浮かぶ。

14年から1~3着馬で最速上がりの経験がなかったのは16年3着グローブシアター、18年1着サートゥルナーリアだけ。グローブは1戦1勝で上がりNo2だったが、ホープフルSでは千八の持ち時計No1。サートゥルは2戦2勝の重賞ホルダーでいずれも上がりNo2だった。
今年は例年よりどれだけレベルを下げればいいのかが難しい。少なくてもGⅠに格上げした17年から年々メンバーレベルは上がっていたが、今年は何とも微妙な顔ぶれ。18年から1~3着馬すべてが2~3連勝で挑んで9頭中7頭が前走重賞か、前走オープン特別。今年は一変して連勝馬のほとんどが前走1勝クラスという寂しさ=レベルの低さになっている。

前走は巡り合わせの悪さと割り切るとキラーアビリティの巻き返しは確約できる。超高速馬場だった前々走のレコード勝ちにそれほど価値を見出せないが、前走のがっぷり四つで追い比べから同タイムとなった相手が次走のGⅠ3着で改めてこの馬の強さを再確認できた。
結果的に敗因は早仕掛け。3角過ぎからマクって動いたものの、勝ち馬の絶好の目標になるような展開のあやというべき納得の惜敗だった。動き出した残り4ハロンのラップが11秒8。このラップ時にほぼ持ったままで動けたこと。最後まで抜きつ抜かれつのデットヒートで3着に0秒8差など、数々の面で世代トップレベルを印象づけている。レースレベルが上がると勝ち切れない鞍上の特徴も出た可能性。いずれにしても早めの乗り替わりでさらなるスケールアップが確実。先を見据えるために馬群の折り合いを覚えさせるべき。コマンドを意識しない位置取りと仕掛けができるかどうかがカギとなる。

サトノヘリオスは余計な1戦を挟んでさらにメイチの競馬だったことで反動の怖さから一旦評価を下げた。確かに異例の2戦連続のレコード勝ちだが、前2走ともに同タイムの最速上がり。しかも上がり33秒台以下の経験なしに時計勝負だけに強いエピファ産駒として評価を固めている。前走は残り6ハロンから11秒台突入して素人丸出しの鞍上だった逃げ馬が終始変則ラップで論外だが、前々走のように残り4ハロンから11秒台に加速するロングスパートが唯一の好走パターンだろう。いずれにしても早めの仕掛けからなし崩しに脚を使わせなければ出番はない。

札幌2歳Sのレベルの低さは朝日杯ですでに証明されただけにアスクワイルドモアの人気はGⅠ勝ちコンプリートのかかる鞍上だけと納得。札幌2歳S以上にレベルの低い可能性が出てきたのが京都2歳Sだ。ほぼ同じ馬場差で翌日の未勝利より同等のラップにもかかわらず、時計が劣ったことは紛れもない事実。なるほど千六2戦のみの経験だった逃げ馬が残れたのもレースレベルが低かったからこその粘り腰と評価を固めれば、すべての歯車がかみ合って何の違和感も異論もなくなる。フィデルは休み明けだったことを割り引いても短い期間で一変する可能性は極めて低くくなった。

前日の新馬が2分3秒2(5F63秒9、レース上がり34秒3)に対して前走は2分2秒7(5F62秒8、レース上がり33秒8)。わずかに上回った程度の数字でいきなり重賞にぶつけて何か得られるのか。前走は4角の前6頭中5頭で掲示板を独占できた前残り。最速上がりより0秒6も遅い上がり時計など、オニャンコポンの2連勝は眉唾ものと断定できる低調な内容。

ジャスティンパレスも同様。4角の前5頭中4頭で1、2、3、5着がすべてを物語る。正味2ハロン、ギリギリ3ハロンだけの競馬で最速上がりより0秒3も劣れば、少なくても中身の濃いレースなど口にできないことがわかるだろう。しかも残り150から外へヨレ気味。何度も手前を替えてスキップするような仕草で一気に幻滅している。まだまだこれから大人の階段を上る段階。

スピード感がなくても現実に連続の最速上がり。ラーグルフに誉め言葉を与えていい。おそらく二千がギリギリのモーリス産駒。それだけに初距離だった前走で2分0秒台には価値を見出せる。デビューから一貫して差しに構えて走るたびに大人びてきた成長曲線。重賞馬、または重賞経験馬が例年よりかなり低いメンバーならば、時計勝負にも瞬発力勝負にも結果を残していることは大きな自信にも自慢にもなる。心身ともに充実期。中山二千の経験はもちろん、そのレースで5ハロン60秒を切るラップを経験して結果を残したことを強調したい。

過去3年では19年1着コントレイル以外、500キロ前後の大型馬で1~3着を独占している。偶然か、必然かの判断よりも大型馬に良績が集中している事実があれば、グランドラインにはいい傾向だろう。前走は大型らしい反応の鈍さと鞍上の消極さがリンクした結果。マクり競馬で良績ある自在型だけにもっと大胆に動き出せば、エンジンのかかりも早かった可能性はある。どのみちここが大本番。中山二千で連続2分0秒台を連発の底力は不気味しかない。