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阪神裏読み
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阪神11R

3連単フォーメーション16、9、18⇒16、9、18、1⇒16、9、18、1 (18点)

馬単BOX16、9、18、1

古馬最高峰ランク天皇賞春が今や地に落ちる寸前。基本的に距離の合わないSS産駒がJRAを席巻したことに始まって、海外競馬への流失が追い打ち。時代に合わない長距離にこだわっていることで昨年のGⅠ馬2頭から今年はGⅠ馬1頭だけになってしまった。
取捨のボーダーラインをそのまま下げれば、どの馬にもチャンスが膨らむだけに例年どおりのボーダーラインで見極めたい。

ジンクスというより当然の結果。JRAで一番過酷なGⅠにおいてある程度の経験値がすべてのカギを握ることは言うまでもない。長距離経験はもちろんだが、それ以上に斤量経験の有無は結果に直結する。この"30年"で牡馬が前走54キロ以下からの連対は皆無。

過去40年とワイドラインまで広げてもたった2例。
89年2着ミスターシクレノン(前走中京記念11着、前々走京都記念2着)
10年3着メイショウドンタク(前走オープン特別11着、前々走日経賞11着)

過去10年で1~5着に広げても
15年5着ネオブラックダイヤ(前走中日新聞杯11着、前々走ダイヤモンドS5着)
19年5着ユーキャンスマイル(前走ダイヤモンドS1着、前々走オープン特別2着)

前走まで4連勝、過去10年で勝ち時計No2となるダイヤモンドS快勝したユーキャンでも完全に壁に当たった過去がある。しかもユーキャンはそれまで毎日杯、京都新聞杯、菊花賞と重賞3回を含めてGⅠも経験していた事実。常識的にテーオーロイヤルが通用する裏付けはまったくないことがうかがえる。
しかも鬼門のダイヤモンドS直行ローテは過去40年で3着以内は1頭だけ。
15年2着フェイムゲーム(ダイヤモンドS1着58キロ)

メンバーレベルの低下を考慮してもこれだけハードルが高ければ、見限るのが正解だろう。テーオーの3着以内は極めて低い確率。人気だけに妙味はまったくない。

GⅠ好走馬の一騎打ちムードだが、ディープボンドの前走は着差以上の強さがあったとは思えない。相手は重賞未勝利馬。休み明けを割り引いてもゴール寸前までの接戦は実績からまったく想像してなかった。得意のはずのコースに距離にローテ。阪神(220000)、三千以上(210100)、休み明け(320102)で斤量差わずか1キロだけ。道中掛かり気味だった重賞未勝利馬に接戦に持ち込まれたことは見込み違いだった可能性も出てきた。
今年の阪神大賞典は稍重に近かった良とはいえ、過去10年でNo4の勝ち時計。レースの上がり時計は過去5年以内の良馬場限定ではワーストになる。馬場差からは2年前の阪神大賞典勝ちのユーキャンスマイルと同じレベル。そのユーキャンは天皇賞春で4着。ここで絶対的な人気になるほどの信頼感はないか。

案外だったディープに対してタイトルホルダーはさらなる成長を感じさせた。同じような辛勝とはいえ、自分のスタイルに持ち込めば、とにかく強さ発揮の逃げ気性という特長を改めて証明。逃げ馬連対率100%だった有利な馬場状態を割り引いても、価値ある逃げ切り勝ちとなっている。
最速上がりよりわずか0秒1劣っただけの上がりNo4。残り7ハロンからラスト2ハロンまで加速するラップを刻んだ超ロングスパートで仮想天皇賞春としては十分すぎる経験値を得た。菊花賞同様にサバイバル戦ならとにかく強い。なし崩しで脚を使わせる流れになりやすい阪神コースもこの馬にとって条件が向く。大一番で突然、スタイルを変え続けてGⅠでポカの連続中の鞍上だけが唯一で最大の不安材料。本来ならば迷いなくハナ。