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京都裏読み
関東
1R3R8R10R
11R12R
関西
1R2R
9R11R12R
ローカル
1R2R
3R10R
11R
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京都11R

3連単フォーメーション6⇒2、3、12⇔2、3、12、7、13、15、8 (30点)

2、3⇒6⇒2、3、12、7、13、15、8 (12点)

桜花賞ですでに歴史的名馬の誕生が確定。それぐらいリバティアイランドの強さは衝撃的だった。本来ならば負けて当然の立ち回りの悪さ。出遅れたとはいえ、鞍上の致命的な消極さも不可解な騎乗ぶりとなっていた。直前の古馬3勝二千で1分58秒台の前残り決着という超高速馬場にもかかわらず、仕掛けたのは直線入ってからという遅さ。それでも唯一、上がり32秒台の異次元レベルの瞬発力から直線ゴボウ抜き。見た目にも数字的にも強烈なインパクトを残している。GⅠで上がりNo2より0秒7も速い最速上がり。世代同士では無敵を証明した。
前走は唯一の課題が折り合いだけだったが、5ハロン通過60秒0で先頭まで7、8馬身差。ラップ的にはここもじっくり構えすぎで、折り合い優先の立ち回りを選択したか。他の有力馬より後方の位置取りを自信満々の乗り方というより過信に近い乗り方で直線入口から外へコース変更。残り300までまさかの仕掛け我慢だったが、残り1ハロン先頭までが一瞬。大げさでなく、まさに瞬殺で勝負を決めている。先頭に立った残り1ハロンで逆手前になるものの、終わってみればまったく危なげなしの圧勝で二冠馬が誕生した。オークスでは過去に記憶のない加速するレースラップの完封劇で、とにかく残り9ハロンから減速なしのラップには驚きしかない。馬場を割り引いても歴史的な名馬と比較しても遜色ないどころか、史上最強牝馬の位置づけが可能となった。わずかキャリア5戦だけで超一流の証となったことに異論はないだろう。ディープインパクトと同様に負けることが許されないレベル。ごく普通の立ち回りだけに専念すればいい。

マスクトディーヴァは正直、前走で走りすぎた。時計の出やすい馬場で数字ほどダメージがなくても、キャリア4戦目の日本レコード駆けとなればさすがに現実的に上昇カーブを描きにくい。馬体も見栄えするような見た目でなく、これから成長期を迎えるルーラー産駒にとって前走反動の有無は最大の焦点になる。3走前は最悪な手応えから4角ブン回し。立ち回りの悪さと経験不足からの完敗とはいえ、少なくても二千の距離延長にプラスなし。追い切り過程からも透けて見える体調維持の専念ぶりならばほぼ見限りが正解か。狙うにしてもポカ覚悟。

マラキナイアの前走はある意味、驚きしかなかった。前々有利確定のメンバー構成で自身も好位差しで結果を残しているにもかかわらず、まさかの後方待機。権利を取れたからいいものの、断罪していいレベルの立ち回りの下手さだった。随所にみせる悪癖を本番直前で露呈。乗り替わりの連続と確かな裏付けのない距離延長で大幅に割り引く必要が出ていることが否めない。前走の馬体増でもすっきり。もうひと回りの馬体成長が理想。

オークス3着でもドゥーラには心細さしかない。とにかく価値のない前走で見切った。当日古馬1勝よりわずかに速い流れを各馬が引っ張り込み。時計で0秒9だけ上回ったが、レースの上がりは0秒2も劣る不可解な記録。前哨戦としては何の強調点にならない低調な数字でまさに底辺レベルの牝馬重賞らしさ。高く見積もっても古馬2勝に届かないレースレベルの勝利で価値を見出すことさえ難しい。スローの瞬発力勝負となって早仕掛けと軽量が奏功しただけの前走から一気にタフなレースの切り替えは相当なハードルの高さということ。過去の歴史から休み明けのローテに前走オークス以外にほぼ良績なしが決定的な追い打ちとなる。

オークス9着でもドゥアイズにはわずかな光がみえる。札幌2歳Sを3戦目で使うことは言わばスランプ入りがほぼ確定になるという最強ジンクスとなっている悪ローテ。ここを3戦目で使ったならばその後、年内休養がセオリーであることを陣営が理解してなかった。
21年2着アスクワイルドモア、19年1着ブラックホール、18年1着ニシノデイジーが春のクラシックシーズンでスランプ入りだが、逆にキャリア2戦目で使った21年1着ジオグリフ、20年1着ソダシ、2着ユーバーレーベンはさらなる飛躍を遂げた。目先の賞金ほしさに3戦目で使ったことはイメージ以上のダメージがあることを今後のためにも覚えて覚えておくべきだろう。
十分な休養で心身ともにリフレッシュ。前走が標準的な馬体重。ひと夏を越してさらなる馬体増が理想となる成長期の4歳牝馬は、前2走と違った積極策で変わり身が期待したい。

唯一、リバティの背中を追いかけることのできるのがハーパーだ。デビューから休みなく使われたオークスは言わば無謀で最悪なローテ。それでも結果を残せたことは大きな自信につながっている。デビュー戦の悲劇が歯車を狂わせても3走前からのピークP着用で見事な軌道修正。デビュー2戦で上がりはそれぞれNo5、4を着用後の3走前からそれぞれNo6、9、3の瞬発力強化が数字的にも効果ありとして示されている。心身共にガタのきやすい叩き5戦目で胸を張れる数字を残したことにこの馬の能力の高さがうかがえるだろう。馬体にまだまだ良化余地のあったマイラー。見た目から将来的なマイル路線は確定的だが、完成前のクラシック4、2着なら3歳秋はギリギリ距離の我慢が利くことの前提で大駆け候補に挙げた。

コナコーストは結果的に乗り替わりが裏目に出たということ。スタートで完全終了。標準的な流れの千六では上がり33秒半ばが限定の瞬発力にもかかわらず、リバティよりはるか後方では手も足も出なかったのは誰もが納得できた惨敗だった。前々走は暴走気味の先行策、前走ははるか後方で行きたがる仕草。ひと夏を越してさらにマイラーとしての血統的な血が色濃く出てくる可能性は極めて高まっている。勝てるレースで勝てなかった春までの実績から良くて見せ場まで。再び人馬ともに勝負弱さを抱えた中での二千は相当な展開の助けが必要になった。

グランベルナデットの前走はいいわけ無用の大惨敗として見限りたい。最悪な行きっぷりで4角前に負けが確定していた中身のない内容。調整ミスや瞬発力の限界など数々の敗因がありそうだが、ここまでの距離選択のまずさも追い打ちになったはず。千六⇒二千⇒千六⇒二千、さらにチークPの脱着の連続。この馬の適性を見極められないのは調教師か、馬主かだが、どちらにしても前々走の強さをすべて打ち消したことは否めない。本質マイラーが二千という不適な距離を使われて成長が鈍化したことは確定的で、何より調教師がルージュバックをGⅠ馬にならすことのできなかったという過去の黒歴史が再びデジャヴーとして掘り起こされる。