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京都裏読み
関東
1R2R
3R4R
6R8R
10R11R12R
関西
2R3R
5R6R
8R9R10R11R12R
ローカル
1R3R
5R9R
11R
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京都11R

3連単フォーメーション14⇔12⇒4 (4点)  14⇒4⇔10、9、16 (6点) 

12、4、10、9⇒12、4、10、9⇒14 (12点)

ドゥレッツァの前走完敗を一過性とみるか、本来の姿とみるかで評価は分かれるが、結論から言えば前走が能力どおりと結論づけたい。
レース前どおりの結果。前走の着差が一線級との能力差だろう。デビュー2戦目から前々走まで最速上がりを連発していた瞬発力型が前走で上がりNo3。59キロや休み明けだったことを考慮しても、最速上がりより0秒7も遅い数字に価値を見出せない。しかも上がり同タイムが4着ハヤヤッコ(GⅠ、GⅡ未勝利)、5着アラタ(重賞未勝利)だから決定的なレベルの低さを示している。さらなる試練はこの不可解なローテだ。過去10年の3着以内ゼロの金鯱賞からのステップを選択した陣営のマネジメント力も疑いたくなる。

過去20年で前走が二千だった馬(前走、前々走、3走前)

07年1着メイショウサムソン(大阪杯1着当時GⅡ、有馬記念5着、ジャパンC6着)

08年2着メイショウサムソン(大阪杯6着当時GⅡ、有馬記念8着、ジャパンC3着)
3着アサクサキングス(大阪杯3着当時GⅡ、菊花賞1着、神戸新聞杯2着、宝塚記念出走経験あり)

09年3着ドリームジャーニー(大阪杯1着当時GⅡ、中山記念2着、AJCC8着、古馬GⅠ出走経験あり)

11年1着ヒルノダムール(大阪杯1着当時GⅡ、京都記念3着、日経新春杯2着、古馬GⅠ出走経験なしも古馬GⅡで4戦、GⅢで1戦の経験)
2着エイシンフラッシュ(大阪杯3着当時GⅡ、有馬記念7着、ジャパンC8着)

12年2着トーセンジョーダン(大阪杯3着当時GⅡ、有馬記念5着、ジャパンC2着)

13年3着レッドカドー(外国馬)

16年1着キタサンブラック(大阪杯2着、有馬記念3着、菊花賞1着)

17年1着キタサンブラック(大阪杯1着、有馬記念2着、ジャパンC1着)

18年2着シュヴァルグラン(大阪杯13着、有馬記念3着、ジャパンC1着)

ここが古馬GⅠの初出走だったのはヒルノだけだが、古馬重賞の経験は豊富。さらに過去10年で勝ったのは古馬GⅠに良績のあったキタサンだけ。現時点では何から何までキタサンより格下が否めず、最近は二千からのローテを各馬、敬遠することからもますますハードルが上がっていく。

さらに過去20年で3分3秒台以下で勝ち上がった菊花賞馬の天皇賞春は

22年アスクビクターモア(11着)
16年サトノダイヤモンド(3着)
15年キタサンブラック(1、1着)
14年トーホウジャッカル(5着)
12年ゴールドシップ(5、7、1着)
11年オルフェーヴル(11着)
09年スリーロールス(天皇賞春未出走)
06年ソングオブウインド(天皇賞春未出走)

菊花賞の好時計勝ち=天皇賞春好走につながらないことは歴史が物語っているか。キタサンを別格にすれば、ゴールドでさえ3年目でようやく栄冠。むしろ菊花賞好時計勝ち馬は天皇賞春苦戦の傾向が強いだろう。菊花賞よりたかが1ハロン延長というより、されど1ハロン延長となっていることが透けてみえてくる。

タスティエーラは距離に活路を見出すしかなくなっている。すでにはっきりとした高速馬場、瞬発力勝負での限界。仕掛けも位置取りも最高の騎乗で勝ち切ったダービーはあくまで展開の利だったと割り切って狙うべきだろう。外国人騎手頼りの厩舎らしく、乗り替わり連発もまた負のスパイラルとなっている要因で、はっきりした好走パターンを固められてないのも大きな痛手。何より芝の近代競馬で上がり33秒5が壁になっている差し馬が前2走でそれぞれ上がりNo7、12に一変できる計算もイメージもできないことの決定打。前走の掛かり具合からまず折り合い良化の課題となる人気上位馬に妙味はない。

テーオーロイヤルの死角は鞍上だけと断言できる。言い換えれば名手ならば不動の中心馬となっていた。約1年のブランク明けから始まった快進撃。初戦こそ掲示板外だが0秒6差。徹底して長距離照準で3戦すべてが最速上がりの変わり身に適性の高さをみせている。とりわけ前走は超スローの上がり勝負で上がりNo2より0秒5も速い上がり時計に凄み。57キロとはいえ、抜群の反応を示した内容は王道ローテで勝ち上がってきた馬として最強レベルとみていい。馬場不問で距離は一番しっくり。初の京都に懸念より、GⅠ未勝利の鞍上がいつもどおりに乗れるかどうかが焦点になる。いずれにしてもドゥレッツァをマンマークは避けるべき。

前2走で引っ掛かったサリエラがさらなる距離延長と斤量増。牡馬でも450キロ前後以上が基準で決定的なのが牝馬に良績なし。過去30年で牝馬の5着以内はたった1頭(21年3着カレンブーケドール)。阪神だったことを考慮すれば掛かる気性、430キロ台、牝馬という最凶ジンクスの三重苦。トリッキーな京都に良績なしが追い打ちとなって掲示板を確保することも難しいか。