4、6、10、14⇒3⇒
4、6、10、14、12、8、13 (24点)
4、6、10⇒4、6、10、14⇒3 (12点)
3⇒4、6、10⇔4、6、10、14、12、8、13 (30点)
3-4、6、10-4、6、10、14、12、8、13、9 (18点)
3⇒4、6、10、14、12、8、13
4、6、10、14⇒3 4⇒6、10、14
良くも悪くもドウデュース中心の組み立て。結論から言えば負けることを前提の狙いになる。
少なくてもこの馬自身に勝てる数字の裏付けがない。前走の好時計がそのまま中距離ベストをにおわせて何より一戦必殺タイプという強い傾向が最大のネック。3歳以降は勝った次走で裏切りの連続。ダービー1着⇒海外4着、昨年天皇賞秋1着⇒ジャパンC4着、有馬記念1着⇒海外5着で連勝なしが現実となっている。そもそもジャパンCに天皇賞秋から連勝した馬もごく稀。
全43回で同じ年の天皇賞秋とジャパンCを連勝した馬は99年スペシャルウィーク、00年テイエムオペラオー、04年ゼンノロブロイ、20年アーモンドアイ、23年イクイノックスの5頭だけ。
スペシャルウィーク
ジャパンCまでのキャリア(932001)
中3週以内のローテ経験あり
年明け6戦
休み明け3戦目
テイエムオペラオー
ジャパンCまでのキャリア(600000)
中3週以内のローテ経験あり
年明け6戦
休み明け3戦目
ゼンノロブロイ
ジャパンCまでのキャリア(542200)
中3週以内のローテ経験あり
年明け5戦
休み明け3戦目
アーモンドアイ
ジャパンCまでのキャリア(1021001)
中3週以内のローテ経験あり
年明け3戦
休み明け2戦目
イクイノックス
ジャパンCまでのキャリア(720000)
中3週以内のローテ経験"なし"
年明け3戦
休み明け2戦目
すべての馬の5着以下は1回以下。最近のアーモンドアイ、イクイノックスというワールドクラスとの比較でも5着以下計4回のドウデュースが戦績的にも持ち時計的にもこの馬らに肩を並べると格差、落差がはっきり表れる。この2頭を物差しにすれば間違いなく一、二枚落ちのレベルだ。
昨年のジャパンCはこの馬の特徴を表している。急遽の乗り替わりとはいえ、道中は直線を待たずして惨敗確定の折り合い難。ペースに違いはあるが、ダービーと同タイムの上がり33秒7がこの馬の二千四上がり時計の限界の近さとみていい。
とにかくためれば切れる典型的な瞬発力型は折り合いの良し悪しが結果に直結。4走前の有馬記念はスローの上がり勝負で珍しく折り合った特異な例。極悪馬場だった前々走は度外視できても、5ハロン通過59秒9で折り合いを欠いた前走がこの馬本来の姿。23年より1秒以上も速い馬場だった今年の天皇賞秋で23年より5ハロン通過で2秒2遅く、2秒1も遅い勝ち時計がすべてを物語る。鬼脚に映ったのは他馬が不甲斐なさすぎたのが濃厚で、再び一気の距離延長では確実に引っ掛かることを覚悟しなければならなくなった。確たる逃げ馬不在は明らかにこの馬にとって組みにくいメンバー構成。超スローにならない限り、33秒台後半、速くても33秒半ばが限界の瞬発力では例年のジャパンCで勝ち負けまでに大きな壁がある。
前5走が未勝利⇒アルテミスS⇒桜花賞⇒オークス⇒秋華賞のチェルヴィニアにとって昨年同じようなローテだったリバティアイランド(アルテミスS⇒ジュベナイルF⇒桜花賞⇒オークス⇒秋華賞)がいい物差しになる。
通算キャリア、ベスト上がり時計(ランキング)、二千四持ち時計(時計のランキング、二千四限定の上がり時計ランキング)
チェルヴィニア
(410001)、上がり330(No6)、2240(No7、上がりNo7)
リバティアイランド
(510000)、上がり314(No1)、2231(No4、上がりNo10)
単純比較からリバティよりひと回り以上の格下であることは数字からはっきり。一番引っ掛かるのが3走前に二桁着順。最近は特に天皇賞秋以外で二桁着順になった馬はことごとくジャパンCで凡走を繰り返している。さらに3歳になってから1度も上がり33秒台以下を経験していないこともイメージ低下に拍車。前々走は最速上がりだが、2着馬と上がり同タイムなら最速上がりというほど価値は高くない。
今年のオークスはリバティの23年より馬場差はかなり速かったにもかかわらず、勝ち時計で劣ったことがレベルの低さの決定的な証。本来は2分23秒台以下の決着が濃厚だったが、24秒台でしかも上がり34秒台は中身の薄い二千四の結果でしかない。少なくてもオークスだけの比較なら23年よりふた回り以上の低レベル。そのリバティがジャパンC3着。チェルがここで通用する数字からの計算はもちろん、好走可能なイメージも浮かばない。
昨年より1つ年を重ねて能力的には良くて平行線、ごく普通にゆっくり下り坂になっていることを覚悟しなければならないスターズオンアースが昨年以上の足かせとなる長期休養。本来2カ月強の休み明けでも苦戦を強いられる厳しいレース。
前走が9月末からは
84年2着ベッドタイム外国馬(前々走も9月)
86年2着アレミロード外国馬(前々走も9月)
17年2着レイデオロ(前々走は5月ダービー)
21年3着シャフリヤール(前々走は5月ダービー)
22年3着ヴェルトライゼンデ(前々走は6月鳴尾記念)
近年は外厩施設の充実で以前より走る傾向にあるものの、昨年の6カ月強の休み明けが特例にもかかわらず、今年は8カ月弱。前走の初掲示板外がこの馬の陰りを示すシグナルになった可能性が高いまま、未知なるローテで挑むのはさすがに5歳牝馬にとって重荷。最速上がり5回経験の瞬発力型だが、すでに瞬発力面では陰りが見え隠れしているのも追い打ちになりそう。
5走前の大阪杯で3戦連続の最速上がりを決めてから、4走前から前々走まで上がり時計ランキングはそれぞれNo8、6、4。前走の凡走は海外競馬だからというより明らかな勢いの下火。勝てないが崩れない。崩れないが勝てない決め手不足の5歳牝馬はあくまでスローになった際の粘り込みが唯一の好走パターン。逃げ馬不在、大外枠を嫌ってハナを切る選択なら怖さが出る。
ジャスティンパレスはこれまで乗り役に恵まれなかったことが大きい。置かれるだけ置かれるズブいタイプと思っていたが、2、3走前の名手配置でイメージ一新。ただ乗り役の性格や技量の低さにねじ込まれたことがはっきりした。前走も4角で勝ち馬より1、2馬身前だったが、直線早々にコース取りを迷っている間に並列になるという判断の遅さが致命傷になっている。最後の脚色からスムーズならば3着以上も確実だったことで再び名手配置は当然の選択だろう。大阪杯快勝から前7戦で勝ち鞍のなかった19年1着スワーヴリチャードと天皇賞春快勝から前6戦で勝ち鞍なしのこの馬とイメージがダブる。
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