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ローカル
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東京11R

3連単フォーメーション8、12⇒8、12、18、6、5⇒

8、12、18、6、5、2、13、4 (48点)

18⇒8、12、6、5、2、13⇒8、12 (10点)

3連複フォーメーション12-8、18、6、5-8、18、6、5、2、13、4(18点)

馬単8⇒12、18、6、5、2、13、4   12、18、6、5、2⇒8

NHKマイルCの最大の特徴が前走で勝ち上がった馬の好走歴の低さ。過去10年1~3着計30頭で前走1着はわずか3頭しかいないのがクラシックとの絶対的な違いだ。

23年3着オオバンブルマイ(年明け2戦目、前走アーリントンC1着)

22年1着ダノンスコーピオン(年明け3戦目、前走アーリントンC1着)

15年2着アルビアーノ(年明け4戦目、前走フラワーC1着)

共通項はすべて3勝馬、すべて東京経験済みだった。

さらに最凶レベルのジンクスを追加するならば、ニュージーランドT勝ちの馬の不振が際立っている。

ニュージーランドT勝ち馬(NHKマイルCの人気と着順)
24年不出走
23年エエヤン(2人9着)
22年ジャングロ(6人7着)
21年バスラットレオン(3人中止)
20年ルフトシュトローム(4人5着)
19年ワイドファラオ(9人9着)
18年カツジ(8人8着)
17年ジョーストリクトリ(9人12着)
16年ダンツプリウス(7人4着)
15年ヤマカツエース(7人13着)

ニュージーランドTの過去20年で2回目の1分32秒台とはいえ、イミグラントソングも全幅の信頼を置けないのが本音。その1回目の1分32秒台だった10年サンライズアリオンはNHKマイルC2人気で4着に負けている。その後はオープン特別でさえも連対なしで引退したことから、絶好馬場で生涯一のフロック駆けとなる可能性が高まっているということを毎年、覚悟しなければならないだろう。
とにかく好時計勝ちとNHKマイルCが直結しない。

イミングラントと時計の近かった21年1分33秒1のバスラットレオン、20年1分33秒0のルフトシュルームを物差しにすれば現実味を帯びてくる。

時計(5F通過時-レースの上がり時計)
ニュージーランドT同日のわかりやすい物差しになるレースだけを抜粋

25年1324(577-347)
同日古馬1勝千六で1326(582-344)、3歳1勝二千で1590(594-361)、古馬3勝千六で1326(577-349)

21年1331(585-346)
同日3歳未勝利二千で2018(616-363)、同日古馬3勝二千で2009(610-364)

20年1330(576-354)
同日3歳未勝利二千で2009(607-357)、古馬2勝千八で1481(617-346)

少なくても今年は20、21年より1秒~2秒ほど時計が速いことは明らか。20、21年基準で馬場差の計算すれば今年のニュージーランドTは1分34秒半ば相当。高く見積もっても1分33秒後半が実質の数値か。

さらにイミグラント自身もどこか死角が見え隠れしている。理想的な馬体成長のうかがえた3走前から走るたびに馬体減で上がり目なしをにおわせたことも評価を揺るがす要因のひとつ。
これまで4戦連続の最速上がりで回数はメンバーNo1。上がり33秒台以下の経験もNo1タイ。超高速馬場で危うさ増し増しとはいえ、現実に持ち時計No2。上がり時計は単純な比較でも千六限定でもNo1で数多くの強調点も備えている。
しかし前走の数字をそのまま受け取るならば、前走の時点ですでにGⅠレベルということだが、その馬が2、3走前に1勝級で取りこぼすのかという疑問が出てくるのも必然的。ひとつの不信感ですべての数字が"まやかし"にみえてくるのも仕方ないだろう。いずれにしても馬場回復でなおかつ高速馬場になることが好走条件。

絶対王者だったはずのアドマイヤズームが前走でまさかの競り負け。いや負けたことより並ぶ数字の平凡さに明るい未来がみえてこなくなっている。負けた"いいわけ"を探すのに苦労するほど不可解そのもので、少なくても極限の瞬発力不足はほぼ確定的。時計と上がりを同時に求められた際の弱さを露呈したことは間違いない。大一番直前に一変するのが難しいほど重要な課題を抱えた馬を主役として扱う難しさはもちろん、とにかく前走で一番残念だったのが最速上がりより0秒8も遅い上がり時計だろう。ハイペースを強気になりすぎた立ち回りだったことを割り引いても、勝ち馬と逆転不可能な数字が浮き彫りになっている。前2走が連続の最速上がりだっただけに余計にイメージを悪くした。もうひとつは時計が平凡だったこと。前走の同日古馬1勝が5ハロン通過で0秒5遅くて勝ち時計が0秒2遅いだけならば、実質古馬1勝級をわずかに上回った程度。もうひとつの同日古馬3勝が1分32秒6との比較より現実的だろう。
過去の歴史の傾向は前走で走りすぎないことも近年の大きな要素になっている。ニュージーランドTの過去20年で2回目の1分32秒台だが、10年サンライズアリオンも32秒台でNHKマイルCに挑んだが、結果は2人4着。圧倒的な持ち時計でも淡白な負けこそがすべてを物語っている。
前走の敗因は叩き良化型だからか、初の直線坂コースによる単なる戸惑いか、明らかにハイペースと認識してない立ち回りなのか。とにかくここで再び取りこぼせば、早熟のモーリス産駒として評価を固めていい。

アルテヴェローチェアドマイヤより一足先に大きな壁にぶち当たった。走るたびに課題を増やしてすでに策のなくなった現状。3走前は直線を待たずして惨敗確定の折り合い難。前々走はハイペースの早仕掛けで人為的な敗因だが、前走は矯正不可能レベルなスタートミス。最速上がりの未経験に加えて、上がり33秒台以下が未経験なことが深刻な数字的による物足りなさで、いかにも洋芝デビュー馬っぽい戦績になってきた。過去10年3着以内のNHKマイルC30頭中、最速上がりも上がり33秒台以下も未経験だったのは3頭しかいない。しかも全馬勝ってない事実。

23年3着オオバンブルマイ(重賞2勝馬。朝日杯上がりNo3、アーリントンCNo2)

17年3着ボンセルヴィーソ(デイリー杯、朝日杯は逃げてそれぞれ2、3着の逃げ馬)

15年2着アルビアーノ(フラワーCは逃げて2着)

基本的に重賞でハナを切って見せ場のあった逃げ馬か、重賞である程度の瞬発力を示してきた実績馬が絶対条件になっている。アルテは前3走の重賞でそれぞれ上がりNo4、4、5にもうワンパンチほしい現実が見え隠れ。さらなる追い打ちが馬体回復の手間取り。いずれにしても北海道デビュー特有のローテの難しさで、朝日杯後に休ませるべきだったと結論づけた。

マピュースが乗り替われば絶対的な主役として扱ったが、まさかの乗り替わりなし。本来ならば1発レッドカードになる前走の醜い下手乗りで、これが数年前までリーディング争いしていた騎手と同一人物と思えぬほど落差を感じさせている。前走はマイラーにとって花形の大一番にもかかわらず、スタートでギブアップとなる大出遅れ。さらに醜かったのが直線待たずしての超折り合い難を露呈していたこと。テン~直線まで最悪レベルの騎乗内容で3着に馬の能力だけで0秒5差まで迫れたのが驚きだった。
今や重賞勝ちは年1まで落ちぶれた鞍上は追い込みへの美学が強すぎた結果、修正できないペース音痴となるという負のスパイラルで低迷中。このコンビでは強気になれないのも当然の結論ということ。4走前は直線でうまく捌けずも0秒5差。前々走は1分32秒6で上がりNo3。馬の高いポテンシャルを鞍上がとれだけ足を引っ張るかというここも引き算で取捨を決めるしかない。

チャーチルDのレースレベルを測るのは難しい。
25年1分32秒2
同日未勝利千八1分46秒3
24年(アーリントンC)1分34秒1
同日古馬2勝千八1分45秒6
22年(アーリントンC)1分32秒7
翌日古馬2勝千八1分45秒1

今年の馬場差は24年より1秒5~2秒5速く、22年より1秒以上速いことを前提にすれば、22年1~3着(ダノンスコーピンタイセイディバインキングエルメス)よりひと回り以上も格下。その後はGⅠどころか、重賞も完全無縁だった24年1~3着(ディスペランツァアレンジャーチャンネルトンネル)と大甘に見積もって同レベルか。どちらにしてもGⅠ好走の計算を成り立たせるのに無理がある。

前走が皐月賞、または二千からのローテは千六経験が必須になっていることは今や常識。マジックサンズはまるで賞金の高いレースに吸い寄せられて先を見据えなかったローテがアダになる確率は過去の歴史からもかなり高まっている。前々走は引っ掛かって自滅、前走は上がり33秒台以下が3頭だけの中で最速上がり。本来はまだまだ成長期待のキズナ産駒だが、ここが青写真どおりのローテなら前走は皐月賞でなくマイル路線へ英断を下せなかったことにがっかり感が漂う。マイル未経験馬にとって1分32秒台以下の結果はかなりの負担というより過去の歴史で例がないほどの苦行。

マジック同様にモンドデラモーレは変則ローテと言わざるを得ない。3走前から前走まで距離短縮してここで再び今日延長という変則距離は過去10年でゼロ。前走が千四だった馬も過去10年1~3着の30頭でわずか3頭だけからもいかに目先のレースにこだわってきたことがわかるだろう。馬体に良化余地を残して重賞2着は立派だが、現時点ではマイルベターという裏付けはない。

前走まで4戦連続の千四から24年3着となったロジリオンでさえ、5走前に千六の経験があった。キャリアすべてが千四以下となるヤンキーバローズが過去の歴史を覆すような数字を兼ね備えてないだけにこれまでマネジメントが悪かったと割り切るしかない。確勝を期した前々走を取りこぼしたために前走を確実に上位を計算できる千四を選択したとしても後の祭り。いずれにしても近年のNHKマイルCは極限レベルの決着を連発。距離未経験馬はまったく太刀打ちできない時計と瞬発力を求められた時点でギブアップとなる。