 
9、2⇒6、1、12、14、11、8 (36点)
9、6⇒1、12、14 (18点) 9、1⇒12、14 (12点)
9、12⇒14 (6点) 2、6⇒1、12 (12点)
2-9、6、1-9、6、1、12、14、11、8、5 (18点)
2、6、1、12、14、11、8、5⇒9
2⇒6、1、12、14、11、8、5
今年の安田記念はどう考えても低レベル。同日の古馬1勝千六で1分33秒5、新馬千八で1分46秒8ならば、低調なレベルでも1分31秒台後半。標準的なレベルで1分31秒前後だったが、まさかの1分33秒台の決着だった。しかも前日の3歳未勝利より5ハロン通過で下回ったことは、ペース音痴の騎手が悪いのか、そもそも馬の質が下がりすぎているのか。どちらかが要因だったと言わざるを得ないだろう。同じ良馬場で未勝利よりGⅠが遅いペースなど前代未聞。それでも上がり33秒台がわずか4頭しかいないのはまさに異常レベルだが、これが今のマイル界のレベルとして納得するしかないのも現実。世代マイル王から古馬マイル王へと成り上がったジャンタルマンタルは自身の強さというより軟弱な相手だからこその人気馬となっている。
持ち時計No9、千六限定のベスト上がり時計No14。例年より少し遅いラップでも上がり33秒台が絶望的になる典型的な瞬発力不足の先行馬。本来絶対的な人気馬になることが驚きだが、4歳馬は影が薄く、3歳馬はマイルのキャリアが絶対的な少なさ。現役であることが驚くほどロートルの6、7歳馬が相手ならば、若さと勢いのある王者に人気集中はある意味割り切るしかないだろう。未知なる59キロより、JRA千六で4戦して5ハロン通過57秒台以下が未経験というのが最凶のイメージの悪さ。4歳馬の成長力で簡単にクリアする可能性もあるが、壁に当たる可能性もゼロではない。崩れる際は前々走並みも覚悟。
最近のソウルラッシュは正直"のらりくらり"という表現がしっくりくる。間違いなくピークは23~24年。23年は香港を除けば2度の1分31秒6を含めて4戦すべてが1分32秒台以下。24年は1分31秒台以下が未経験だが、香港以外で4戦すべてが1分32秒台。しかもこの年は自身の上がり時計No1、2を叩き出している。一方、今年はどうか。日本でわずか2戦、千八や超スローだったことを割り引いても日本、良馬場がリンクした条件で1分33秒台だったのは実にキャリア7戦目の3歳冬まで遡らければならないほどの記録だった。百歩譲ってスローで時計が出にくい条件と割り切っても、上がり33秒9は強力な武器を失いつつあるシグナルとみている。
21年冬から馬券圏外となったのはわずか4戦。22年安田記念13着、22年マイルCS4着、23年安田記念9着、香港マイル4着。支配的な実績を誇るマイルで2度の掲示板が安田記念。なるほど東京(022102)からうかがえるように完全なる鬼門コースで、老体に59キロの酷量がさらなる追い打ち。狙うにしても単より連軸向きの人気馬。
昨年同様、東京マイルの数字を残している馬に好結果が生まれている傾向でもマジックサンズを主役にするには博打的な要素が多々ある。何より前走は腹をくくって直線勝負に賭けたことが奏功。テン~終いまで終始ラチに近い立ち回り。しかも超ハイペース、直線入口では各馬が横一列になるなど、この馬にとってロスなし不利なしで経済コースを立ち回れたという展開の利が後押しした事実。慢性的なスタート下手、決まって置かれる不器用さなどを考慮すれば、極限の時計と瞬発力を求められる条件での好走は計算もイメージもできない。ベスト上がり時計はここでNo14程度、上がり33秒台前半以下が未知数の段階でこの人気は違和感しかない。
狙いはキープカルム。今やスプリント界のレベル低下は常識になっているが、マイル界も似たような傾向。千六勝ちのないガイアフォースが安田記念2着など、生粋のマイラーの苦戦を強いられている現状ならば、GⅠ好走の有無はもちろん、千六重賞勝ちの有無など関係ない。京都(221020)だが、決して平坦オンリーでない。直線坂(302111)で左回り(010010)。それだけに4歳秋まで東京未経験なのは意外で、最速上がりを2連発中の瞬発力型がさらなる輝く姿をイメージしやすくなっただろう。前2走で連続最速上がりはマジックサンズと2頭だけ。そのマジックはいずれも33秒台後半だけにこの馬の上がり33秒台前半を連発が価値の高さと互角以上の末脚。斤量減と乗り替わりでますます期待は高まる。
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