
18⇒3⇔12、5、15、10 (8点)
18⇒12、5、15⇒12、5、15、10 (9点)
今年の桜花賞は歴史的な圧勝だった。たかが2馬身半差と侮るなかれ。歴史を物差しにすればさすがの2馬身半差ということに評価を一変させる。
過去40年で桜花賞2着馬に2馬身以上の着差があったのはごくわずかしかない。桜花賞馬・2着の着差(オークスの結果)
19年グランアレグリア0秒4差(オークス未出走)
15年レッツゴードンキ0秒7差(オークス10着)
04年ダンスインザムード0秒7差(オークス4着)
01年テイエムオーシャン0秒5差(オークス3着)
97年キョウエイマーチ0秒7差(オークス11着)
92年ニシノフラワー0秒6差(オークス7着)
91年シスタートウショウ0秒3差(オークス2着)
87年マックスビューティ1秒3差(オークス1着)
だが、これらの桜花賞の勝ち馬がオークスで結果を出せないという矛盾。サンプル数は少ないとはいえ、これだけ長い歴史があって桜花賞オークスの連勝が絶対的に少ないことからも決して偶然ではないだろう。桜花賞で大勝ちした馬は92年以降、連対さえないのが現実。マイラーまたはスピード型に良績集中のオークスでこの結果は反動が主な要因としてみるべきなのかもしれない。
桜花賞完勝の反動はもちろんだが、ローテ的にも負のジンクスが見え隠れしている。今や桜花賞はジュベイナルFからの直行が主流となったが、ジュベナイルF⇒桜花賞⇒オークスでなかなか勝ち切れないのが現実だ。近年、成立したローテで"桜花賞大勝ち後のオークス凡走"より圧倒的にサンプルは少ないが、超エリート馬の桜花賞馬にとって苦戦なのか、取りこぼしなのか。どちらにしても勢いがここで止まりやすいことは間違いない。
桜花賞3着以内のジュベナイルF⇒桜花賞⇒オークスのローテだった馬は過去10年で
25年
2着アルマヴェローチェ(オークス2着)
24年
1着ステレンボッシュ(オークス2着)
2着アスコリピチェーノ(オークス未出走)
23年
1着リバティアイランド(オークス1着)
21年
1着ソダシ(オークス8着)
2着サトノレイエス(オークス未出走)
スターアニスは少なくてもリバティアイランドより格下の評価でいいだろう。ジュベナイルF⇒桜花賞連勝は同じでも数字以上のインパクトに大きな差がある。とにかく瞬発力に絶対的な格差。リバティは自身のベスト上がり時計は31秒4、桜花賞は32秒9。スターのベストは桜花賞の33秒7。しかも致命的なのが過去30年の3着以内でゼロとなる4走前で千二を使っていること。いくらマイラーが活躍するオークスとはいえ、4走前に千二を使った馬は過去10年の全出走馬を掘り返しても21年ファインルージュ(オークス11着)のみ。4走前の千四としても過去10年でかなりの数が存在するが、オークス3着以内は18年アーモンドアイ、16年チェッキーノ、15年ミッキークイーンの3頭だけ。
極めて稀な桜花賞とオークスの連勝に加えて、桜花賞圧勝とオークスの結果の矛盾、さらに歩んできたローテにも最大の負のジンクスが組み込まれれば、少なくてもオークス制覇するにはアーモンドアイ並み、またはそれ以上のスケールが必要とされるだろう。さらなる追い打ちは母父ダイワメジャーの存在。このブルーメドサイアーで芝GⅠ馬はナミュールとアルマヴェローチェしかいない。しかも2頭ともに千六GⅠ。2、3着の取りこぼしどころか、圏外まで考えなければならないか。
ドリームコアは陣営が無知なのか、無視なのか。過去の桜花賞で500キロ超えの馬は壊滅状態にもかかわらず、500キロ超えで挑むとは驚きしかなかった。少なくも知っていたらボーダーラインの大型だけにすっきり仕上げるのが常識的な見解だろう。または仕上げの失敗としても前々走と同じ馬体重はあり得ない仕上げで、前走の直線半ばで息切れもある意味納得できる惨敗だった。
本来ここではダイエットが期待できるひと叩きのローテで巻き返しだが、血統云々より折り合い下手はオークス不向きが持論。前々走まで千六でも折り合いに苦労してきただけにさらなる距離延長でスムーズな折り合いは絶望的となっている。オークスは血統で距離云々を判断するより、とにかくスムーズな立ち回りの良し悪しで判断するのがセオリー。名手のマジックによって化ける可能性はあるものの、同じコンビで突然の変身はイメージしにくい。あくまで前走は5ハロン57秒台だからいつもより折り合えたと判断したい。ちなみにオークスも500キロ超えの馬の良績はゼロに近い。当日の馬体重を改めて注目。
アランカールはむしろ前任騎手の方がうまく乗りこなしていたという印象が前走でさらに強めた。結局、二人ともに必要以上の置かれ具合。勝つことだけを意識してマクった3走前に対して前2走はひたすら前が崩れるのを待つ他力本願スタイル。とりわけ前走は先頭からはるか後方で引っ掛かって4角で大外ぶん回しでは走る馬も走れないという最悪に近い立ち回りだったことが否めない。前走は追い込み馬にとって絶好の流れだったにもかかわらず、上がりNo3。好位追走の勝ち馬より上がり時計が劣ったことで前々走までのインパクトある瞬発力型というイメージも薄らいできたことは間違いないだろう。さらにフィジカル面でも大きな不安を抱えだした。走るたびに馬体減は3歳牝馬にとってかなりの減点材料。初の長距離輸送となれば、鞍上との相性の悪さもリンクしてさらなる悪化する可能性も考慮しなければならない。まずは気配優先。
キャリア3戦の重賞馬がことごとく大きな壁に当たっているにもかかわらず、キャリア2戦の重賞未勝利馬が通用する可能性は極めて低い。エンネが仮にオークス3着以内となれば牡馬のフサイチコンコルド(キャリア3戦目でダービー制覇)と同レベルで50年、100年単位の大偉業となる。近年でもキャリア3戦馬の凡走は数多く存在する。
オークス着順・馬名・キャリア
25年
10着エリカエクスプレス(デビュー2連勝、シンザン記念制覇、桜花賞5着)
24年
14着ミアネーロ(3戦2勝フラワーC勝ち)
23年
5着シンリョクカ(ジュベイナルF2着、桜花賞6着)
8着ソーダズリング(未勝利勝ち、フローラS2着)
12着ペリファーニア(チューリップ賞3着、桜花賞3着)
14着ミッキーゴージャス(2戦2勝、3歳1勝勝ち)
17着ライトクオンタム(デビュー2連勝、シンザン記念勝ち、桜花賞8着)
22年
4着ピンハイ(チューリップ賞3着、桜花賞5着)
5着プレサージュリフト(シンザン記念勝ち、桜花賞11着)
6着ルージュエヴァイユ(デビュー2連勝、フローラS5着)
9着エリカヴィータ(新馬勝ち、フローラS勝ち)
掲示板確保の3頭の共通項はすべてGⅠを経験していたこと。キャリア不足、500キロ超えなど致命的なジンクスを抱えてあくまで過剰に人気馬としての扱い。
過去10年で二桁枠番だった3着以内の馬(17頭)の共通項はアーモンドアイ以外はすべて千八以上を経験済みだった。大外枠は22年1着スターズオンアースの例があるように距離経験とある程度の瞬発力があればまったく問題ないとみていい。いやむしろ大外枠を引いたラフターラインズは立ち回りがイメージしやすくなったか。歴代のオークス好走馬と比較しても互角以上の瞬発力の持ち主。5戦すべてが最速上がりで3走前は勝ち馬より0秒4も速い上がり時計、前々走ははるか後方で折り合い難だったことからもまともな立ち回りでなかったことがうかがえる。それでも連続3着。名手配置の前走で化けたことも納得できるはず。5戦中4戦でラストのレースラップが11秒2以下。唯一11秒4だった4走前でも上がりNo2より0秒8も速い上がり時計だから恐れ入る。瞬発力はもちろん、勝ち時計的にも相当なレベルの高さだったことがうかがえる。残り150までほぼ持ったままで勝ち時計2分割れの前走は着順以上の強さ。すでにGⅠ級をにおわせているアルアイン産駒は明るい未来しかない。
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