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15、13、7→15、13、7、9→ 15、13、7、9、5、11 (36点) モマれることのない外枠を引いた遠征馬2頭セルサス、ハバナはむしろレースがしやすくなった。絶好枠のリョウウンは逃げ馬の直後で折り合って前走の再現。1分41秒台の決着になって大井勢の出番が遠ざかる。 セレサスはいかにもパワー型。見た目に強調点のない馬体のバランスだが、本質が実戦タイプということ。走るたびの距離延長をスムーズな折り合いでこなしている。極めつけは前走だろう。同日B2に3着に相当する時計をムチ1発であっさりマーク。B2で入着常連のスパイクウッド、アンダーボナンザを上回って世代トップの座は確定的か。いずれにしてものんびり歩くパドックに騙されてはいけない。この時期のB2級はクラシック級。 ハバナマティーニの前走は強かった。引っ張り切れない手ごたえから難なく抜け出して、残り50で流して同日C1に0秒3差という破格時計。カキ込み鋭い大跳びのフットワークからスタミナ的に距離延長も問題ない。死角を探せば厳しいローテーションが不安材料か。6キロ増でもすっきり映る馬体でチャカつく気性。レース間隔が詰まって初の遠征競馬、心身ともにリズムを崩す可能性も否めない。大幅な馬体減なら見送りが正解で気配優先。 本気で追わずデビュー2連勝のツケが回って壁に当たっていたパワフルローマンが、ブリンカー着用という簡単な工夫で軌道修正してきた。それでも遠征勢と数字だけを比較すれば格下感が否めない。前走は同日C2より0秒7も下回って、上がりレースラップは13秒0−13秒5−14秒2というすべての馬がバテていたという平凡な数字。大井千六を経験済みと良血馬の成長力頼り。 同じレースのリアンローズはさらなる試練が待っている。同型が前走以上に超強力。前走は同タイムの接戦でも、スローに近いラップを刻んで平凡な上がり時計では強調点はない。短距離馬のイメージが強まる。 リョウウンは母マジックリボンという芝血統を頼りに前走JRA挑戦したが、初距離、初芝のステップはいかにも分が悪い。十分に賞金加算でひとまず夢を抱いたが、これでJRA挑戦は吹っ切れるはず。前々走はまさかの好位差しから直一気。同日C1を上回る時計で3着パワフルローマンに1秒2差からも凄みが伝わる。前走の反動に細心の注意。 エースキッドは内コースで前走のような瞬発力が発揮できるか疑問が残る。使いながら本格化してきた大型馬だが、勝負が決まった頃に伸びてきた前々走はいかにも物足りない。時計勝負はいぜん未知数。
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