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東京裏読み

関東
1R
2R
3R4R
9R11R

関西
11R

 

東京11R馬複5−7、14、12、2、15、3、4

3連単フォーメーション5→7、14、12、2、15→

7、14、12、2、15、3、4 (30点)

3連複フォーメーション5−7、14、12−

7、14、12、2、15、3、4 (15点)

トランセンドは千八なら絶対的な中心馬だが、キャリアわずか1戦の千六に距離短縮で評価が揺らいできた。千八の良績も重要になる東京千六はスピードに加えてある程度のスタミナが要求されてきた。その点に関しては何の文句もない。千八(6102)、これまで2つのレコード勝ち。徹底先行に構えて見違えた素質開花の近況は、とにかく圧倒的な強さで以前のモロさ同居のイメージを覆している。GTでも胸を張って挑めることは確かだが、4つのコーナーがあるコースから2つの東京コースへ。ペース配分が難しく、スタート直後の芝もどう影響するか。鞍上の腕が求められるコースになることの不安は拭えない。
展開にも注文がある。控える競馬はこなせないことないが、相手のリズムに合わせる流れは苦手意識がある。絶対的に自信がある千八のエルムS、アンタレスSで不可解な負け方になったことが物語っている。同型フリオーソが外枠を引いてハナに固執は当然の流れ。
もうひとつは平均ペースでもスローペースでもなく、ハイペースがしっくりくる逃げ馬ということ。脚をためるような流れは合わないことがはっきりしている。3走前は前半で10、11秒台を刻んで上がりラップに11秒台が含まれたレースレベルの高さ。それでも同斤量のスマートファルコンに競り勝ったことで底力勝負の強さを証明した。前々走はいつも以上に楽にハナを切れたために当然の逃げ切り勝ち。前走もGTとしては恵まれたペース。それでも最後ギリギリ粘るような接戦に持ち込まれたことが追い合いになるような流れに弱さを残す決定的な例だろう。
人気馬に差し追い込み馬が偏った前走はあまりにも恵まれた展開になったが、一変して前々可能な短距離馬に偏ったメンバーになれば厳しさを増すことは明白。中距離ベストの逃げ馬に絶対的な信頼は危険。

フリオーソは結論から言えば無視。JRA馬場では何のメリットもない。時計がかかる地方馬場でこそ、能力全開のパワー型で、2年連続のジャパンCダートで惨敗がJRA馬場の適性の低さを示している。
5、6歳時より劇的な成長を遂げているわけでもないのが現実。3年前からすでに全国区レベル。3年前はJBCクラシックで絶好調ヴァーミリアンに2着→東京ジャパンCダート10着→東京大賞典2着(3着馬に5馬身差)。2年前はJBCクラシック4着→阪神ジャパンCダート7着→東京大賞典5着で数字的にもはっきり表れている。三流馬しかいなかった前走のぶっち切り勝ちは当然の結果。不得手なコース、相手強化、スタート直後の芝、距離短縮でもがく姿が浮かんでくる。

狙うのはバーディバーディ。近走は走るたびに地力強化を感じさせている4歳らしい成長力を強調したい。ジャパンDダービーはスローにもかかわらず、3角すぎから手ごたえが怪しくなるという距離に限界を示した内容だったが、前々走の千八4着、前走はスタミナ、底力が要求される極限レースの3着でこの馬にとって展望が開けたターニングポイントのレースになる。
時計はそれほど重要でない。暮れの大井開催の馬場状態はまったく別物に変わっていたからだ。古馬最下級でも前開催よりなぜか2〜3秒ほど時計が速くなり、戦前からかなり速い時計決着になることはわかっていた。数字より超ハイペースを前々で我慢できたことが見た目にもわかる昨年夏当時と違うところ。東京千六は3歳夏、57キロを背負って良馬場1分36秒6という破格時計。当時より確実な成長があれば、ここで見劣るところはない。

セイクリムズンは前走の圧勝で改めて千四ベストを裏付けた。完璧な折り合いからラスト2つのレースラップが11秒台を差し切る凄さ。将来的にはこなせない距離でないが、千六以上の経験が2度だけではさすがに厳しくなる。千八以上に良績を残す馬が好走条件になる過去の傾向が決定的な減点材料。

同じレース2着のダノンカモンは悲観することはない。一旦先頭に立った完全な勝ちパターンを差し切られた前走は距離適性と瞬発力の差と割り切るべき。東京(2220)に加えて千六(1110)。目標になる馬が前々に絞れるならば乗りやすくもなる。ハードなローテーションでまずは馬体重に注目。

シルクメビウスはツキがない。前走は乗り替わりとパワー馬場で変わり身を期待したが、終わってみれば行った行ったで決着した極限の時計勝負。長い直線が生命線になる他力本願型の差し馬はひたすらハイペースを待つ。

オーロマイスターエスポワールシチー相手にレコード勝ちの完封だった3走前で燃え尽きたか。見せ場もない前2走は距離やコース以外が敗因の可能性が強まってきた。精神面のスランプならかなり深刻。

マチカネニホンバレは厩舎特有の典型的な尻すぼみ。追い比べの弱さや外から被される流れで極度のモロさなど、レースレベルが上がるほどイメージを悪くしている。厩舎特有の追い切りで劇的な変化を望めない歯がゆさ。実戦で見せ場があってからの狙いで十分に間に合う。