7、2→4、5、9、16、14 (30点) 7、4→5、9、16(18点) 2、4→5(6点) 2、4−2、4、5、9− 5、9、7、16、14、3 (24点) グレープブランデーはダート、芝を問わず連対パーフェクトの(3300)。とりわけ勝った3走前の強さが際立って人気になるが、どうにも千六の重賞、直線長い東京コースで勝つイメージが浮かばない。外から被されても動じない精神力の強さでも、頭の高い不格好なフットワーク。3走前はチークP、前2走がブリンカー着用の気性の難しさ。ところが今回の重賞でいきなりブリンカー外しという不可解な決断は、極端な結果も覚悟しなければならないということ。中距離志向が強く、初の千六挑戦。ある程度のスタミナは求められても、やはりスピード偏重の東京千六ダートに戸惑いは隠せないか。複数の兄弟馬も千八以上に良績集中の偏りが決定的なマイナス材料。 アイアムアクトレスの血統はとにかく重賞で勝負弱い。母アイアムザウィナーは重賞で最高4着、兄アイアムツヨシは3着、アイアムエンジェルは2着2度、アイアムカミノマゴこそ重賞勝ちとなったが、当時9番人気で混戦に乗じたことが否めなかった。さらに加えれば全姉Aカミノマゴと同じような戦績にポカを予感させる。千六はこなせない距離ではないが、すべての勝ち鞍が千四以下の姉の実績が頭から離れない。 やはりビッグロマンス中心。少なくても2歳暮れの時点で同世代と比較してダート無敵のイメージがあった。4走前の北海道2歳優駿は地元馬に足をすくわれて2着だったが、続く全日本2歳優駿できっちり雪辱。同日B2を上回る時計が2歳暮れとして破格で、まともな仕上がりと精神状態ならば圧勝があっていい。陣営のあきらめ切れなかった芝挑戦がどこまで悪影響するかがポイント。 勝ち負けか、惨敗か。アストロロジーは極端な結果を覚悟して無視できない実績を残している。前々走はレッドデイヴィス、コティリオンに0秒6差。トーセンレーヴに0秒4差で手薄な重賞なら常にチャンスがあるマイラーとしての評価で落ち着いていた。きれいな跳びで芝向きは確かだが、単純な能力比較でここでは群を抜く。 アストロより血統的に確かな適性を示しているのが、ダート初挑戦のアドマイヤサガスだ。母はJRA3勝すべてがダート。デイリー杯でレーヴディソールに肉薄して、朝日杯は勝ち馬に0秒8差、4着サダムパテックに0秒7差。さらにシンザン記念ではオルフェーヴルに0秒3、マルセリーナに0秒2差で重賞級を確信。3走前は距離、前々走は直線入口で前をカットされてブレーキをかけるはっきりした敗因があれば、安田記念に挑戦するリアルインパクトと同じ上がり時計で着差が0秒7差だった前走で評価を下げることはない。砂を被る内枠だけが不安材料。 コルポディヴェントは前々走の芝挑戦でリズムを崩す可能性が高まった。前走は今までにない掛かり癖。伸びそうで伸びなかった末脚は明らかに前半の折り合い難が響いていた。ひと叩き後にしては平凡な馬体で本来スタート下手という悪癖持ち。人気になって妙味はない。 ボレアスはさらに輪をかけてスタート下手が深刻。スタート後の芝に苦手意識を表す3走前から大幅な変わり身が望めない。同じ悩みのゴールデンアタックはひたすら混戦を待つだけ。前走でデットヒートを演じたホノカアボーイは再び乗り替わって鞍上の腕が試される。前走ぐらい走れば最低でも掲示板ラインの計算。大穴候補でキョウエイバサラを一考。一戦集中の大駆けとしても3走前のレースレベルは高い。馬体のイメージはもちろんダート馬。底が割れてないダートでよみがえる。
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