16→11、12、13、6、14 11→16、12、13、6、14 16、11→16、11、12、13、6→ 16、11、12、13、6、14、7 (40点) 16−11、12− 11、12、13、6、14、7、2、1 (13点) おそらく昨年より数段パワーアップしているトランセンドは負けない。いくら時計が出やすい馬場とはいえ、大井二千で2分2秒台は神の領域。快調に飛ばすスマートファルコンを終始追いかける最悪な位置取りで2分2秒3は勝ち馬と同等の評価ができる。5ハロン通過60秒7で飛ばしているにもかかわらず、上がりレースラップに11秒台が含まれる超ハイレベル。最後13秒1で逃げたスマートがバテたこともあったが、ゴール直前はジワリと迫るしぶとさ、力強さ。極限のスピードとスタミナが要求された大井二千の好走で距離不安を一蹴するスタミナ強化がうかがえれば、この程度の相手に負ける姿は浮かばない。ポカがあれば逃げ馬のリズムに合わせた際だけ。エスポワール、トウショウのどちらかが逃げてもハイペースの番手ならこなせる自信。ハナ切った馬が押え気味なら強気の逃げで切り開ける。先週の追い切りは誰が見ても状態の良さに太鼓判を押せる快調な内容で生涯ピーク。 大井二千のレコード、2分0秒台は神の領域となったが、大井千八のレコードも同様に不滅の記録だった。31年前にカツアールが1分49秒9。当時とは馬場の違いからレコードなどあってないようなものだったが、まさかこの記録が破られるとは夢にも思わなかったぐらい衝撃的だった。ミラクルレジェンドの前走はまさにスマートファルコンが二千2分0秒4をマークしたぐらいのインパクトがある。絶対的人気のラヴェリータを大名マーク。直線入口で一気に仕掛けて半ばに突き放す完勝は着差以上に強く、ごく普通に常識外れの勝ち時計を評価すべき。牡馬混合だが、強い馬は強い。 エスポワールシチーは正直前走の変身は意外だったが、相手に恵まれたことは否めない。歴史に残るレースをしたトラン、ミラクルとは比較にならない低調な相手。前残りのレースで振り切った逃げ馬が重賞初挑戦のトウショウフリークでは、いかにも物足りない。前走で勘違いをして逃げ馬の直後のラチ沿い位置取りから好位差しなら、まったくトランの相手にならないだろう。番手が難しい枠順を引けば、本来はハナを切るしか生き残る道は残されてない。鞍上の手腕が問われる。 ワンダーアキュートの前走はまさかの消極策でがっかりした。脚を測ることもできない無抵抗の失速。休み明けで失うものは何もないステップなら、本来は強気にエスポワールを徹底マークが普通の乗り方。結局並ぶこともできずに流れ込んだだけの内容では能力比較もできなかったということ。ここも相手なりに動いて自滅するパターンか。 ダノンカモンの前走はなぜ今更ブリンカー着用なのかに尽きる。直線抜け出すと気を抜くなど昔からの悪癖。5歳になってそのぐらいの小細工で一変しないことはレース前からわかっていたはず。結局今までどおりに抜け出してソラを使うような仕草で競り負ければ、乗り方に気を付けることが一番の良薬ということ。今度は前々に有力馬で断然レースはしやすい。以前より地力強化がうかがえて、距離延長は気になる材料ではなくなっている。 ヤマニンキングリーは経験不足がネックになる。まだ超ハイペースを未経験の元芝馬。エスポワール、トランが引っ張れば、昨年の60秒0というスローに近いラップになることはまずない。スムーズに番手で折り合ってスムーズに抜けてきた前走から一変して厳しい競馬を覚悟ならば強気になれない。 ニホンピロアワーズは派手さないが、確実に地力強化で面白い存在になった。これまですべて馬券絡みの通算(6330)。前々走が初重賞挑戦にもかかわらず0秒5差が秘めた能力の片鱗で、勝ち馬がJBCクラシック3着のシビルウォーからもはっきり一流馬を示した。シビルはトランに0秒7差とはいえ、11秒台が含まれる上がりレースラップの中で1、2着馬を凌ぐ最速上がり。前走は5ハロン通過で4走前より3秒近く、3走前より2秒以上も速いラップを踏ん張ったことに価値がある。 地方馬場では展開不問のラヴェリータでも、JRA馬場になるとどうも展開に左右される嫌い。距離にはっきり限界を示しているバーディバーディが超ハイレベルの千八で残り目なし。引っ掛かる癖が抜け切らないテスタマッタは順調に使って波に乗れなかった春で衰えが見え隠れ。
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