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18→11、5、15、16、14→ 11、5、15、16、14、7、8、4 (35点) 11→18→5、15、16、14、7、8、4 オルフェーヴルは記録に加えて前走で記憶も残る名馬になった。普通の馬なら逸走した時点でレース終了だが、先頭から最後方まで下がりながら、直線半ばでは一瞬勝ったと思ったほどの二段加速。結局最後は力尽きて追い比べで見劣ったが、それでも0秒1差まで迫ったことが異次元の世界ということ。 ウインバリアシオンは輝きを失った鞍上にスイッチで微妙な立場。何度でも同じミスを連発する鞍上は、誰もが認める落ち目の状態。ペースに関係なく、決め撃ちの乗り方がそもそも不振の要因で、スローを徹底待機から展開負けを連発している。本来なら脚の使いどころのミスは早仕掛けでも遅仕掛けでも重罪のはずが、鞍上にはそれほど罪の重さを感じてないのが現実だろう。前走も平均ペースでハナを切った逃げ馬を格下とはいえ、あれだけ離れた後方追走では届かないのも当然。オルフェーヴルを苦しめた馬と思えぬ今年2戦の内容があまりも悪すぎて強気になれないのが本音だ。本来は一騎打ち当然の力関係。 ギュスターヴクライは時計的に何の強調点もない前走を軽視するか、致命的なロスがあったとしてもオルフェを結果的に負かしたことを評価するか。いずれにしてもこの馬自身の数々の課題を打ち破るには相当な能力が必要なる。まず基本中の基本でGTが初挑戦ということ。弥生賞、青葉賞はいずれも入着ラインで行ったり来たり。仮にGT勝ちする馬が前々走でケイアイドウソジン程度を捕まえらないことはあり得ない話。加えて斤量は56キロまでの経験しかないこと。前走から一気に3キロ増はあまりにも厳しい条件であることが否めない。最後はGU程度の通用する持ち時計がまったくないことが評価を下げる決定的なこと。極限の瞬発力勝負よりスタミナ勝負がしっくりくる。 一進一退のジャガーメイルが復活に賭ける。5走前の京都大賞典はムチによって直線ヨレたことが致命傷になった0秒2差。ジャパンCではフロック駆け不可能な0秒3差。4角ごちゃついてうまく捌けなかった有馬記念でさえ、0秒8差ならば、ひと叩きで軌道修正は簡単か。京都芝(1103)はすべて掲示板。馬券を外した3戦でも天皇賞春5着(0秒4差)、2年連続で京都大賞典4着(0秒4、0秒2差)なら完璧なコース適性の高さに怖さが出てくる。 トーセンジョーダンの前走は押し出されてハナを切る形となったが、直線入口の手ごたえの悪さや追ってからの反応の悪さを考慮すれば、最後盛り返して0秒3差に踏ん張ったことは評価できる。慣れない位置取りで馬も戸惑いがあったと割り切れば、天皇賞秋レコード勝ちの実績は侮れないが、有馬記念のような極端な瞬発力勝負は苦手。33秒台を求められるのが確実な超高速馬場では手も足も出ないか。 同じようにローズキングダムは極端な瞬発力勝負にはっきりと限界を示している。距離も明確な適性の裏付けがなく、これまでの内容から中距離ベターが否めないスピード型なら58キロを背負う天皇賞春で信頼度はますます下降する。 ヒルノダムールは前走で距離の不安が一層高まった。手ごたえ十分の追い比べで伸び案外。叩き3戦目でも以前の姿にほど遠い現状なら、予想以上に海外惨敗の後遺症は重いということ。昨年はマクり合いの中を内々で脚をためた展開の利がすべて。外枠を引いて再現の可能性はますます低くなる。 ユニバーサルバンクは前走でイメージが変わった。モマれない外々の絶好位が好走条件だった単調な先行馬が、馬群でもひるまない精神面の強さを発揮。直線で前が壁になるが、コジ開けて最速上がりで圧勝は時計、着差以上に中身の濃い内容だった。4角で惨敗覚悟でも最後盛り返してきた菊花賞が印象的。意外にも生粋の長距離型の可能性が出てきた。
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