9、4→7、12、8、3、6 (30点)
9、7→12、8、3 (18点)
ルルーシュ中心も悪くないが、単よりあくまで連軸向きの人気馬ということ。スローの瞬発力勝負にはっきり壁ができた先行型。これまですべて4着以上の戦績でも、最速上がりはわずか2度だけ。勝つ際はほぼ楽勝に反して、ギリギリの追い比べで底力が求められるような接戦では驚くほど弱さを露呈している。3走前は完璧な勝ちパターンで内をすくわれて同タイム2着。前走は直線入口で射程圏の位置取りながら完全な鋭さ負けで重賞級との能力差を痛感させている。道悪だけが敗因と思えぬ踏ん張りのなさは良馬場でも修正不可能だろう。有力馬より2キロ減のここで取りこぼすようではお先真っ暗。
オウケンブルースリの完全復活は関東遠征ならば先送りになる可能性が高い。前走ではっきりした好走パターン。理想は京都がベストコースらしい3角過ぎの坂で勢いづける早仕掛けのマクり。なるほど昨年のアルゼンチン共和国でも強引なマクりで2着なら、その後3戦の不振も納得できる。東京で乗り慣れてない鞍上が強気に乗れるかどうか。直線まで脚をためるような乗り方では出番なし。
ギュスターヴクライは今回こそが狙い頃。3走前まで57キロの経験もなかった上がり馬で、前々走は58キロを背負って3着に0秒3差なら上々の結果ということ。一気に突き抜けるムードのあった前走はゴール前でまさかの失速を休み明けと割り切るべき。2度目の58キロで得意の東京。斤量泣きの不安も軽減されれば、素直に天皇賞入着を評価できる。33秒台が求められるような瞬発力は苦手で早めに動きたい。
ムスカテールはスローの上がり勝負になることを待つだけ。前週の未勝利より5ハロン通過が遅かった前々走は重賞レベルにほど遠く、あくまで条件戦を勝ち上がったばかりの上がり馬までのレベル。ギュスターとは真逆の上がり33秒台の争いになる展開で上位がみえてくる。
フォゲッタブルの前走は展開が向いただけか、復活のシグナルか微妙な末脚だった。天皇賞春で1番人気になった実力馬だが、約1年半もドン底のスランプ馬としてはわずかに上向いただけでも収穫のあった前走だろう。いずれにしても徹底待機から直線勝負に賭けるだけの一発屋タイプ。気配をみたい。
ここまで相手が低調になればリズムを崩したビートブラックでも貫禄で何とかなるか。レコードに0秒4差まで迫った天皇賞春は特異な流れでスタミナ勝負に持ち込んだ鞍上の好プレー。スローか、超スローかどちらかに限られるような逃げ馬不在のメンバーでは自ら主導権を握って力業に持っていくしかない。休み明けの59キロでまずは仕上がり優先。 |