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京都裏読み
関東
1R2R
3R9R10R11R12R
関西
1R2R
3R4R
9R10R
11R12R
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京都11R推奨レース

3連単フォーメーション1、16⇒1、16、15、10、18⇔

1、16、15、10、18、5、4、9 (72点)

3連複1軸BOX16-1、15、10、18、5、4、9、14

良馬場では1分32秒半ばで上がりが34秒前半。スピードはもちろん、瞬発力が求められる極限レースでは数字を重視すべき。波乱含みのGⅠで人気の盲点になりそうなのがヴァンセンヌだ。この春からの失速は明らかに距離がすべて。スランプ入りも覚悟しなければならないレースマネージメントの悪さで掲示板から遠ざかるのも当然ということ。前々走は前々有利の展開でズルズル後退に限定スタミナが示されて、前走はまったく折り合えない気性難を露呈で早々にレースを終えている。時計勝負に課題を抱えていた上がり馬が京王杯、安田記念でイメージ一新の時計勝負での快走とのギャップからも前2走がいかに能力通りに走ってないことがうかがえる。春のレースではいずれも最速上がりでむしろ時計、瞬発力勝負に強いマイラーとしてイメージを固めてきた。とりわけ安田記念は直線残り300で前が壁になってうまく捌けなかった致命的なロスがあったコース取りの悪さだったにもかかわらず、モーリスに猛追した同タイム2着がマイル王者の資質そのもの。勝ち馬に0秒8上回る上がり時計でメンバー唯一の33秒台の瞬発力は京都でさらなる脅威となる。

以前から示していたように二千は気持ち長めの距離。千八までの限定スタミナのイスラボニータがようやくマイルへ路線変更してきた。条件的にはしっくりくるが、遅すぎた英断だったことが否めない。距離の経験不足はスペシャリスト相手には致命的。2年ぶりのマイル挑戦はひとまず経験レベルのイメージが強い。
3歳時の実績を重視しすぎて距離適性を見失いつつ、背伸びしすぎたローテーションが古馬重賞で連対なしという最悪な結果につながった。陣営がベストの条件を見極めることができなかったのが不振の最大要因となっている。昨年はまさかのジャパンC挑戦。大事な成長期にマイルを経験できなかったのは今後にも響きそうな最悪なローテだった。結局ダービー2着で陣営が浮足立って歯車の狂い始めたマイラー。これまで最速上がりなしの瞬発力は二流そのもので、自在に立ち回れる先行力を武器に勝ち上がってきた器用さが唯一の頼りになる。京都は未経験どころか、関西遠征も初。右回りがキャリア3戦目では強調点を見つける方が難しい。

サトノアラジンも人気で妙味なし。前走はたかがGⅢ。勝てる相手に取りこぼしたことで、ディープ×ストームキャットの勝負弱さが指摘通りに露呈されて再びポカだけが頭をよぎる。とにかく本番の弱さはこの馬に始まったことではない。この配合の代表産駒キズナはダービーこそ結果を出したが、2年連続の天皇賞春惨敗など、時計と上がり時計を求められる極限の勝負にモロさを露呈。リアルスティールエイシンヒカリなど偶然と思えぬエリート馬のポカの多さで、疑心が確信へと変わって本番の弱さが裏付けられた。意外にも京都2戦目という関西馬。徹底した左回り照準で右回りはわずか1勝にもほころびが見え隠れ。経験豊富な阪神が(021101)でレフティーをにおわせている。けっしていい条件ではない。

人気馬2頭に死角ありでモーリスの存在は大きくなる。4連勝でGⅠ制覇の勢い、頂点に立った風格はたかが半年未満の休養で陰りが出始める気配はない。おそらく前走は鞍上も想定外の積極策。あれだけスタートを決められなかった馬が、イメージ一新の前々競馬で押し切った。
同タイムとはいえ、GⅠ初挑戦、古馬相手の重賞は2戦目。残り300から先頭に立つような正攻法でそのまま押し切れたことに驚愕。本来末脚自慢の切れ者が自身のスタイルを崩しても3着以下に楽な先着をしたことが絶対王者の証でもある。11戦して5戦で最速上がりの豪脚が本来の姿。とりわけ異次元ラップで差し切った前々走の再現があれば、ここで再び圧勝があっても驚かない。ラスト2ハロンの上がりレースラップは11秒7-10秒9。1分32秒台の決着で最後0秒8も速くなる加速ラップをあっさり叩き出せる能力は、歴代のマイル王者と比べても遜色ないどころか、記憶にもない。本格化前からの実績が含まれて休み明け(200100)、京都(101011)。ぶっつけ本番でも何ら減点材料はない。

過去10年で良馬場は7回。スワンSの勝ち時計1分20秒4は良馬場ワーストNo3で価値を見出せないのが本音。逃げ先行脚質からイメージ一新の差し切り勝ちだった勝ち馬アルビアーノは頭ひとつ抜けていたとしても、2着以下には興味を失いかけている。フィエロはキャリアの少ない千四で休み明けだったが、距離延長と叩き2戦目でパフォーマンスが一変するとは思えない。3走前の直線前が詰まってまともに追えなかった展開負けを前走で再発。直線入口で外からフタをされて一瞬仕掛けが遅れたのが致命傷になれば、もう誰が乗っても展開負けを覚悟しなければならない不器用なタイプとして評価が固まってきた。3走前を教訓にして積極的に乗った前々走は終始直線でもがく姿を露呈。徹底待機に乗り方が限定されていくのも当然の流れで、京都(142000)の勝ち味の遅さからあくまでも展開頼りとして割り切りたい。持ち時計ベストは強調材料にならない。

アルビアーノはどう立ち回るかで評価が揺れる。前走で差し馬の可能性を示したが、現状は単純な上がり時計比較でメンバーNo13が現実。明らかな瞬発力不足で同じような乗り方が通用することはないだけに、本来の積極策に戻してどこまで踏ん張れるかに焦点を絞っていい。それでも持ち時計を1秒以上も短縮が絶対条件で、上がり時計を34秒台半ばを維持するにはまだまだ経験不足のイメージ先行。

上がり馬に対抗するのは経験豊富な古豪。前走で復活を確信したダノンシャークの変わり身があっていい。前走は同日1000万の千六より5ハロン通過が0秒7も遅い超スロー。3年ぶりの千八挑戦のマイラーにもかかわらず、自身の上がり時計ベストに0秒4差まで迫った瞬発力と直線残り100まで3着を死守していた粘りに好感が持てた。休み明け(231223)から叩き2戦目(222100)となって京都(443101)。バイプレイヤーとしての復活を期待。