7、4、8⇒7、4、8、10⇒7、4、8、10、1 (27点)
前走のロードクエストは正直拍子抜けだった。少なくても前走まで3強?4強? の1角だったが、超低レベルな重賞でまさかの追い負けで高い評価がひっくり返った。生粋のマイラーか、休み明けはまったく走らない叩き良化型か、右回りがまったくだめか。いずれにしても世代敵なしと思えた絶対王者があっさりと追い比べで競り負けた内容は、単なる展開負けと片付けられないほど不甲斐なし。前走の時点で二千を克服するイメージをしづらくなったのが現実。クラシック前哨戦で千八を選択したことはある意味納得できるだろう。ここで中身の薄い結果となって負け続けての皐月賞挑戦より、スランプ入りを避けて即マイル路線変更がBプランであることが間違いなく、この馬にとって前走以上のターニングポイントになるレース。夢だけを追いかける王道路線か、血統に従ってマイル路線か。いずれにしても人気と実績が比例しない現状で前走以上の期待はできない。先を見据えた乗り方よりも自身のスタイルに徹して能力を測るべき。
キャリアのすべてが重賞か、オープン特別で通算(221100)のお手馬だったブラックスピネルが結局皐月賞をあきらめ。ダービーに絞ったとはいえ、勝てるレースを取りこぼしの連続で賞金加算に失敗したことは否めない。この馬以外にも世代有力馬に乗ったが、調教師の親心というより単なる親バカの甘さ。重賞はもちろん、特別でも人気馬を実力どおりに走らせることができない未熟さ連発の鞍上は本質ルーキーよりわずかに上回る程度の実力で、そこから心強い鞍上に乗り替わればミッキーロケットは生まれ変われる。デビュー戦でアーリントンC3着のロワアブソリューに上がり時計で0秒3も上回る最速上がり。初勝利時の3走前はメンバーNo2、前2走はいずれも最速上がりという自慢の瞬発力で、4戦中3度も最速なら2勝目を挙げられなかったことが驚きだろう。前々走は仕掛けのタイミングのズレが如実に出た鞍上の差。前走は3角前で意味のない先頭から10馬身差の消極策が致命傷になったということ。名手配置でどれだけオープンレベルで通用するのかが楽しみ。
超スローの前残りとなった京王杯、京成杯でそれぞれ2、4着のアドマイヤモラールに凄みも期待もなし。エリートのディープ産駒とはイメージのかけ離れたマウントロブソンは直線坂コースと瞬発力勝負に課題を抱えたままで頼りない。ドレッドノータスの前走は超スローを引っ張り殺し合いで折り合い難を露呈。上がり33秒台確実の瞬発力勝負で平凡な数字のチョイ差しなど、強調点のない重賞勝ちに価値を見出せない。予想通りに逃げ馬として完成間近なマイネルハニーは、迷いのないレースぶりが好印象。行き切れば前走の再現可能なスピードとスタミナ。稍重と重(200100)とスローになりやすいクラシックトライアルで馬場も展開も絶好の条件。 |