11、1、2⇒11、1、2⇒11、1、2、6、4、7(24点)
シュヴァルグランの前走は勝ち馬の鋭さに屈したが、ある意味収穫の多いレースだったことは間違いない。前々走まで3戦連続の最速上がりだった瞬発力で自信をもって挑んだだけ。セオリー通りの乗り方に徹して競り負ければ本番前に弱点露呈はむしろいい方向に向くだろう。重賞ではひとまず瞬発力不足。道悪とはいえ、これまでのように徹底待機より、ある程度好位からの追い比べで能力を測るか。いずれにしてもディープ産駒の姉と妹は典型的なマイラー。前走から一気の距離延長で距離の壁に当たっても何ら驚きはない。
距離不安のあるシュヴァルとは真逆でカレンミロティックは距離延長に活路を見出せる。ハイペースで飛ばして終いバタバタとなった前走が着差以上の惨敗だったが、それでも0秒6差。サウンズオブアース、ミッキークイーン、ゴールドシップらには0秒3差以内ならば、ひとつの経験レースとしては上々の内容だった。生粋のステイヤーで三千以上は天皇賞春3着を含んだ(001100)なら、前2走だけで見限るのは早計。
呪われた菊花賞からすでに1年以上も経過。極度のスランプ状態に陥っているトーホウジャッカルの完全復活はまだ見込めないだろう。例年パンク馬続出のレース。3着ゴールドアクター以外はとにかく不振が続いてる。宝塚記念4着とはいえ、デニムアンドルビー、ショウナンパンドラには上がり時計で劣る失態。メンバーNo4の上がり時計では、4角前にアラアラになって完敗だった前走も納得できる。まずは復活へのきっかけ作りから。
タンタアレグリアの前走は距離か、道悪か。どちらかが敗因なことは間違いない。4角で勝ちを意識できるほどの手応えの良さから追って案外。淡泊に交わされて終わってみればまったく余力なしの流れ込みは着順ほどの価値を見出せなくなっている。勝負どころで外を回りすぎた前々走も追って平凡。再び前々走と同じ距離で前走と同じ道悪では悪夢の再現か。 |