10⇒４、１、５⇒４、１、５　(６点)

完璧に近い実績を残していたスマートオーディンの前走惨敗はまったくイメージできなかった。数字としては古馬500万をわずかに上回っただけのホープフルＳ勝ちハートレーが１番人気になるような低調な相手。掲示板を外すことはクラシックロードからも離脱を意味するものと考えていただけに、これからマイル路線を歩むのも納得するしかないか。それでも前々走まで世代トップと争える数字を残しているのは事実。デビュー戦の上がりレースラップは11秒５－11秒１－11秒１。３走前は11秒７－11秒４－11秒４。加速ラップまであと一歩だったが、減速なしの数字は超一流馬、ＧⅠ級の証と言えるだろう。ひと叩き、良馬場、長距離輸送なし。さらに走る雰囲気十分のほぼ成長分の好馬体から一変を期待する。

相手探しは難解だ。超ハイレベルの弥生賞でも４着以下はどんぐりの背比べ。４着タイセイサミットは同日古馬500万３着馬と時計も上がりも同じというレベルの低さ。シンザン記念よりさらにレベルが落ちて、シンザン記念ときさらぎ賞で掲示板外が１、３着のアーリントンＣ組も狙いづらい。アーリントンＣは翌日の古馬500万よりわずか０秒１上回っただけの勝ち時計で強調点が見出せなくなれば、乗り役泣かせでもディープエクシード狙いは悪くない。勝ち切れなかったのは仕掛けのタイミングひとつ、わずかなズレで内容が変わる癖馬だったことがすべて。距離は縮めて、乗り方は徹底待機からマクり競馬へ。数々の刺激のあった前走でようやく噛み合えば、勢いをそのまま信頼できる。極端な瞬発力勝負にはっきり苦手意識。京都より阪神、パンパンよりパワー重視の馬場など、理想的な条件が揃えば千八でも心配なし。