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東京裏読み
関東
1R2R
3R7R8R9R10R11R
関西
1R2R
3R7R8R9R10R11R12R
JRAホームページ

東京11R穴推奨レース

3連単フォーメーション6、16、8、1、17⇒15⇔

6、16、8、1、17、3 (50点)

3連複BOX15、6、16、8、1、17

宣伝では外国馬の存在をアピールしているにもかかわらず、昨年まで来日後、ほぼ毎日外国馬情報をホームページにアップしていたが、今年は2、3度だけ。主催者側のやる気のなさがそのままメンバー手薄に直結しているのは言うまでもないだろう。香港、アメリカにごっそり奪われて二流、三流しか来日しなくなっているのが現実。日本人馬主絡み以外のビッグネームはここ10年以上も見かけず、これからも来日する望みはない。ワールドクラスのレースからは完全に破たん状態。単純に賞金がバカ高い日本GⅠレースというイメージが定着してダート同様に招待レースの看板が下ろされるのも時間の問題になっている。

だからこそというべきか、それでも今年はあえて外国馬を狙いたい。昨年は完全無視したナイトフラワー中心で組み立てる。予想を上回る走りで日本馬場の適性を感じさせたからだ。
18頭の18番枠、追い切りも終始軽めで挑んだが、とにかく昨年は悔しい思い。レースは少し離れた後方待機から直線内目のコース取りを選択したが、内目が伸びる馬場状態で各馬が殺到。馬群から伸びかけた残り150で行き場を失くして痛恨のブレーキをかけてギブアップ状態。その後もほぼ終えず、流れ込んだだけの不完全燃焼でレースを終えている。過去10年でNo6の勝ち時計を余力十分に残した0秒5差。不利があっても上がり時計はメンバーNo6で最速上がりに0秒5劣っただけなら十分すぎる中身の濃さということ。まともに終えれば軽く0秒2以上は詰められただけに日本馬場への適応能力はけっして低いものではないことがうかがえる。
重馬場と良馬場の差はあるとはいえ、ジャパンC直前のレースを昨年と比べると今年は斤量3・5キロ増で2秒2も時計を詰めてきたことからもうかがえるスケールアップぶり。人馬ともに昨年より日本に慣れてさらなるパフォーマンス良化を確信している。

ナイトフラワー同様に昨年のジャパンCで不利を受けたイラプトも黙ってないだろう。4角でごちゃついて急ブレーキをかけて位置取り悪化が致命傷。上がり時計はメンバーNo12と平凡だが、マイラー色の強い馬体のバランスに加えてキャリアがわずか7戦目の挑戦ならば納得の6着だった。不利を受けて内に切れ込んでから一瞬伸びかける見せ場十分の内容で数々の試練を乗り越えた0秒3差は褒めていい。残り100で止まったのが距離の壁という可能性は否めないが、少なくても同タイムだったサウンズオブアースより中身は濃い。

日本馬筆頭のキタサンブラックがまたしても最内枠。この馬にとって迷いのなくなる枠順を引いたことにツキの良さを感じさせるが、それでもその他の条件がこれまで以上にハードルが高い。スローの中~長距離が好走パターンの単調さ。なぜかこの馬が逃げるとスローになりやすいという展開の利の連続でグランプリホースまで上り詰めた馬という評価は変わりないだけに、スタート直後からある程度出しに行かなければならないのは今まで以上の試練だろう。ハイペースで踏ん張ったとはいえ、牝馬に競り負けた宝塚記念はもちろん、決定的なのがハイペースの番手からの競馬になったダービー惨敗がこの馬の特徴を如実に表している。すんなりハナを切れたとしても、4角まで単騎逃げは考えにくく、この馬以外に先手主張しても驚かない外国馬参戦。いつもの相手にいつもの騎手なら心配ないが、5ハロン通過が道悪で59秒1の宝塚記念、58秒8でズブズブの大惨敗となったダービーの悪夢とイメージがダブる。

ゴールドアクターの鞍上がここ3年で東京芝はわずか4勝。東京新聞杯、アルゼンチン共和国杯の重賞2勝が含まれてるとはいえ、あくまでも相手に恵まれただけと納得すれば、何とも頼りない鞍上配置であることは間違いない。低レベルなクラスとローカルで数字を稼いでいるだけで、中央場所でリーディング上位を張っているジョッキーと比べると雲泥の差があるのが現実だ。案の定、前々走は見事なまでの大へぐり。京都は素人同然とはいえ、ご法度の3角過ぎからの仕掛けで外々を回って自滅。GⅠの1番人気馬と思えぬ暴挙で、パニックぶりが如実に表れた鞍上の黒歴史となったことは間違いない。
余裕十分の立ち回りから追って2着馬をなかなか突き放せなかった前走も数字ほど迫力を感じなかったことも強気になれない理由のひとつ。絶対的に自信のある中山(410100)から東京(210101)へ。単純な二千四限定の上がり時計比較ではメンバーNo5に標準レベルの瞬発力ということが示されているだけに、鞍上の仕掛けどころが結果に直結するだろう。大舞台でペースを見極めることなど不可能な鞍上はおそらくキタサンを大名マーク。共に好走か、共倒れかの両極端な結果を覚悟。

ひと夏を越えてますますマイラー色の強い体型になっていたディーマジェスティは距離二千四でも心配になってきた。菊花賞挑戦はあくまで同世代のレースだから挑戦したということ。これから先、三千以上の距離を使うことはないと断然できるほどの完敗からもうかがえるスタミナ不安。牝馬ほどではないとはいえ、マイラーでも好走可能なダービーであることは歴史が示しているだけに人気になりすぎると妙味はない。前2走のように勝負どころで外を回るような乗り方だけは避けるべき。

昨年2着のラストインパクトがこれだけ人気を落とすとは意外だった。メンバーNo2の上がり時計で走って同タイム2着。二千四(211002)は得意な二千とほぼ同じような実績を残して苦手意識のない距離で、さらにこのメンバーNo5の持ち時計にも距離適性の高さが示されている。ディープ産駒特有の打ち上げ花火的な短いピークや海外遠征の代償で能力喪失の可能性もあるが、それでも休み明け(101106)から飛躍的に良化する叩き2戦目(212100)。休養の連続で本来の能力を発揮できなかった前2走よりも、3走前のドバイでは4角ごちゃついて仕掛けが遅れなければもっと際どかったという内容を強調できる。ゴール直前では2着ドゥラメンテより脚色は上。大仕事の可能な底力はいぜん秘めている。

リアルスティールは長く同じ鞍上にこだわった代償が大きすぎたことが前走で証明されてしまった。これで外国人騎手とのコンビは最近のGⅠで1、2着。以前は仕掛けどころの難しいタイプという評価だったが、テン乗りでこれだけ好走が続けば、単に前任騎手とのコンビ感の悪さがそのまま結果に悪影響したともとれる。
振り返ればちぐはぐな乗り方が随所でみられていた。好位から脚比べでドゥラメンテに完敗した皐月賞で完全なる鋭さ不足を露呈したが、ダービーではドゥラメンテと同じような徹底待機から脚比べという不可解な乗り方。休み明けの神戸新聞杯は超スローを引っ張り込みすぎて最速上がりでも届かずの2着。菊花賞では差し、追い込み馬を意識しすぎて終わってみれば前残りを許せば、乗り替わりが遅すぎたというも理解できるはず。前走の最速上がりで改めて世代最上位馬としての威厳を取り戻した4歳馬。苦い思い出のダービーと同じ舞台で復活に賭ける。