2、4、10、9、6⇒12⇔
2、4、10、9、6、3、11、15、14、8 (90点)
12-2、4、10-
2、4、10、9、6、3、11、15 (18点)
2、4、10、9、6
2、4、10、9、6、3、11、15⇒12
2、4、10、9、6
デビューして20年。重賞未勝利というよりまったくの無縁という鞍上配置は承知の上で狙いたいのがワントゥワンだ。何がどう間違ってもこれほど人気を落とすのは不自然そのもの。主戦に見捨てられたとはいえ、まだまだディープ産駒らしい"確変中"であることは数字が物語っている。
この馬のバロメーターは瞬発力。上がり時計に状態の良し悪しが如実に表れる。上がり33秒台以下の経験はズバ抜けた20回。アエロリットやプリモシーンがわずか3回からも数字の重みを感じることができるだろう。前々走で自身18回目の最速上がりが6歳でも古豪健在をうかがえる決定的な証。この馬にしては不発に終わった前走でさえ、上がりNo2より0秒4劣っただけの33秒4。同日の1000万より遅いラップの前残りだったことを割り引けば、メンバーNo10の上がり時計でも展開が向かなかったこと、上がりが速すぎたことなど、はっきりとした敗因が浮き彫りになるだけにイメージの修正も簡単にできる。
東京千六(010011)だが、昨年10月の1分32秒0は54キロを背負って牡馬相手。昨年のヴィクトリアMは馬場に瞬発力を殺された稍重で1、2着馬に次ぐメンバーNo3の上がり時計。いずれも勝ちに行ってどこかで無理をしているだけに数字以上の高いコース適性を秘めていることがわかる。年齢的に衰えたとしても当時より見た目にも数字にもはっきりと表れない最小限レベル。差し馬場に変化しつつある先週の傾向。土曜日では前残りが厳しい超高速馬場になったこともこの馬に味方する。
レッドオルガは見限れない。前走は好馬体だったとはいえ、ひと叩きでさらなる上積みが見込める理想的なローテは数字も物語る。休み明け(102002)から叩き2戦目(300000)。さらに苦手意識もあった阪神(001001)から自信満々の東京(212000)へ。これだけでも魅力だが、数字的なスケールアップも示されている。前走の上がり33秒0は自身のベストに0秒1に迫る数字。4戦連続で千六1分33秒台以下など、高いレベルでスピードが安定、瞬発力には磨きのかかっている現状でGⅠに挑める運の良さも強調したい。以前の鞍上なら東京素人でこの内枠はむしろマイナスだったが、今年の鞍上は自己ベスト更新中の年間重賞4勝。初のGⅠ勝ちなどひと皮むけたムード。
重賞の人気馬ではへぐり連発の鞍上から乗り替わったノームコアには怖さしかない。まさに前走は考えられないほど下手に立ち回った。スロー確実なメンバーでスタート直後から馬任せでは位置取り悪化も当然。3角前までに外出しの意識はまったくなく、案の定4角前に行き場を失くして最後方までズルズルと位置取りが悪化していった。致命的だったのが直線。残り150まで右往左往してまったく追えないコース取り。結局前がクリアになるのが遅すぎて不完全燃焼で終わっている。もとより徹底待機から馬群を捌けるような瞬発力と器用さを兼ね備えてないハービンジャー産駒。広い東京、折り合い不問のマイルはこの馬にとってイメージどおりの条件好転になりそう。二千で掛かっていた良すぎるぐらいの行きっぷりが戻るかどうか。初来日から1か月も立たないうちに重賞2勝の鞍上は無双状態。
新潟で1分31秒台の経験は納得できても、中山の1分31秒台は異次元レベル。超高速馬場だったと割り引いてもプリモシーンの前走は牝馬重賞レベルを楽に超えているか。鞍上は仕掛けのタイミングを明らかに間違えた2着で、まともなら軽く差し切れた取りこぼしのレースだけに価値を見出せるだろう。
十分すぎる手応えで何を勘違いしたのか仕掛けを我慢。余裕というより慢心なのか、単なるペース音痴なのか。いずれにしてもムチを入れたのが残り150からでは遅すぎる仕掛け。最後は勝ち馬以上の脚色が鞍上のへぐりを裏付けている。本来はコンビ解消すべき事案。鞍上は17年の再来のようなスランプ入り寸前だけに人馬ともにここが正念場であることは間違いない。切れそうで切れないのは数字にも表れているのがこの馬の特徴で、鞍上が十分に理解してないことは前走ではっきり示された。数字を額面どおりに受け取ると痛い目にあいそう。中団より前が勝つ馬の条件だが、この馬はどのみち後方待機。知恵も工夫のない乗り方は覚悟の上で狙うのが正解で、展開に左右される弱みは解消されない。
ミエノサクシードの前走は上がり33秒台以下15回も経験している切れ者にとって絶好の条件が揃ったということ。同日の1000万より落ち着く流れで単純な極限の上がり勝負。器用さのない鞍上にとってスタート直後から出しに行ったことがすべてに好転したか。時計がある程度かかってメンバーNo6の上がり時計でも踏ん張れた展開の利。1分33秒台なら常に計算できる古豪でも時計と上がりを同時に求められると厳しいが、上がりだけ求められるような流れになれば展開ひとつ。東京(011100)。コース相性も悪くない。
同日の2歳未勝利千六並みのラップだった毎日王冠はすんなりハナを切れた時点で上位確定した展開の利。アエロリットが仕上げを失敗した前々走と欲を出しすぎた海外遠征などが重なれば、ごく普通に低迷期に入ったと理解するのが常識的だろう。これまで絶対的に自信のあった千六惨敗で長期の休養が必要だったが、距離も合わない条件で挑んだ外国で直線を待たずしてズブズブ。一過性のポカで終わりそうにないという後のダメージが心配になるぐらいの惨敗で評価が急降下し始めている。いずれにしても昨年の0秒1差の4着とはまるで違う過程と立場。すでに枯れていても驚かない5歳のクロフネ産駒だ。
ラッキーライラックの前走が鞍上の本来の姿。無意味な引っ張り込みで自ら苦手な瞬発力勝負に挑むという愚かさ。逃げ馬と番手馬以外はすべて上がり33秒4以下という中で上がり33秒2にこの馬の瞬発力勝負への対応力不足が示されている。スローの流れでは策のない馬で、レースレコードとなった3年前の5ハロン57秒前半が理想だろう。上がり33秒台で使う差し馬をいかに減らすか。アエロを突くような展開と位置取りが好走パターン。各馬が引っ張り込みを決めればこの馬がハナを切るしかない。
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