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札幌11R

3連単フォーメーション1⇒12⇔9、10 (4点) 12⇒1⇒9、10 (2点)

3連複1、12-9、10、11

3走前と前走は上がりレースラップにそれぞれ10秒7、11秒0が含まれるという極限の瞬発力勝負。前々走も2年前の2分11秒台の決着から1秒9も遅い上がり勝負だったことを考慮すれば、フィエールマンにGⅠ2勝ほど凄みを感じられないのが本音。名手とのコンビ前ほど置かれなくなったとはいえ、前々走もマクって4角先頭から押し切った勝ち馬と比べると明らかに厳しい位置取り。勝ち馬よりわずかに上回っただけの瞬発力では、最速上がりでも届かないのも仕方ない。いずれにしてもレース下手で瞬発力勝負の強さだけに特化したディープ産駒。中山、福島の取りこぼしからも小回りで単というイメージは薄らいでいる。連軸向き。

自ら志願してきたからコンビを組ませた陣営が悪いのか、自らの衰えを理解してない鞍上が悪いのか。ブラストワンピースの前走は完全なる無抵抗で直線半ばでレースを終えた。とにかく鞍上のペース音痴ぶりは年々強烈になって騎乗レベルも急降下。前走はハイペースをなぜか前々にこだわって折り合い難。59キロを背負って積極的すぎる位置取りで鞍上につぶされたと判断するのが妥当だろう。グランプリホースを惨敗させたことが鞍上への引退勧告の決定打。ダービーでは直線わざわざ一旦ブレーキをかけながら下げてコース変更しなければもっと際どかったレース。菊花賞では必要以上に引っ張り込んで4角で7、8頭分も外を回すというルーキー並みの質の低い立ち回り。前々走はスローを見抜けずの展開負けから前走は逆にハイペースで前々が裏目という騎乗ぶりはいいわけのできない落ちぶれよう。ごく普通に立ち回れた有馬記念こそがこの馬本来の姿。まともな鞍上に乗り替われば即、輝きは戻ってくる。

ワグネリアンはダービー馬という意地。"同期"フィエールマンに脚光が当たっているが、もとよりこの馬が世代代表格。3歳春前に若干のスランプと辛勝のダービーで評価が完全に逆転しているが、少なくても中距離の古馬重賞で確かな結果を出したことは胸を張れる。時計のかかる良馬場とはいえ、前走は1、2着馬を上回る上がり時計で2戦連続のメンバーNo2。弥生賞で勝ち馬との着差は0秒2だが、上がり時計は0秒4も上回った切れ切れの瞬発力。ダノンプレミアムを物差しにすれば、ここを楽勝しても驚かない能力評価はいまも変わりない。休み明け(310000)。

元気な4歳馬を慌てさせるような馬がいない。5歳のサングレーザーペルシアンナイトは本質マイラー。サングは昨年の札幌記念でハイペースにはまった辛勝。天皇賞秋は勝ち馬と距離を意識した乗り方で、すべてが後手後手の2着。自ら動いて勝ち切るような能力を感じなかった。切れ味自慢が前走でメンバーNo5の上がり時計が衰えのシグナルで年齢的な衰えが見え隠れする。いずれにしても札幌(300000)、休み明け(321011)だけが頼り。
スタートの不利でレースが終わったペルシアンの前走は一過性のポカとしても、サングよりマイラー気質であることは間違いない。千六(311032)と二千(020101)の落差、二千では上がり33秒台がわずか1回だけの経験で微妙な小回り。洋芝と初ブリンカーしか強調点が浮かばない。