6⇒9、2、5、14⇒9、2、5、14、11、15 (20点)
9、2、5⇒6⇒9、2、5、14、11、15 (15点)
9、2、5、14⇒9、2、5、14、11⇒6 (16点)
6-9、2、5、14-9、2、5、14、11、15 (14点)
6⇔9、2、5、14、11、15
外国馬不在は取り立てることのない事案だろう。すでに国際招待レースとしては10年以上前から"死に体"、"オワコン"というレースコンテンツ。いずれしても賞金さえアップすれば外国馬を取り戻せるという考えこそが、まさにデキの悪い人間が決めた悪手。国内トップ企業のJRAが年1回だけの他社(香港)との競合で瞬殺と言っていいほどの惨敗が物語っている。外国馬はもちろん、ビックネームの日本馬さえ奪われればまさに死活問題。普通の会社なら2、3人のクビは切られても驚かないという最悪な結果だが、何の努力も工夫も見えないのはさすが独占企業らしい立ち振る舞いということか。
今回のメンバーでも今年のGⅠ制覇が不在という驚きの低調さ。5本の指に入るGⅠというイメージを捨てて、GⅡよりわずかに上回るレースとして扱うべき。実績よりも勢い重視で組み立てることが正解。
1着賞金3億円のレース直前にGⅢで完敗。斤量で2キロ差があったとはいえ、それまでGⅠどころか、GⅡ勝ちもなかった勝ち馬にあっさり逃げられて上がり時計はわずか0秒1差。レイデオロの復活は到底考えにくい。1回目のドバイ遠征で適性の低さを示したにもかかわらず、今年2度目の海外遠征が現役生活を確実に縮めた。昨年の天皇賞秋はメンバーNo2の上がり時計、有馬記念は最速上がりだった瞬発力型が、前2走でそれぞれ上がりNo5、4にゆっくり下り坂が示された。さらに追い切りでも雨が降ればウッドから坂路へ変更するほどのおぼっちゃま育ちが回復しても相当な馬場悪化が見込まれる状態では手も足も出ない可能性が高まる。
過去30年で1~3着馬がGⅢから挑戦したステップはたった1頭。02年2着サラファンだけでそれも招待外国馬だ。微妙な状態、最悪なステップ、V字回復が稀な特有の厩舎。過去の馬として見限れる。
ワグネリアンの前走は完全に鞍上の負けパターンにはまった。理由なき徹底待機。超高速馬場を考えればGⅠとしては超スローに近い前々有利の流れ。勝負弱く、ペース音痴な鞍上の悪さが大一番で出たということで納得するしかない。勝ち馬の瞬発力が凄すぎて他馬が目立たなかったが、充実した馬体は目立ち、復調をにおわせる2着に0秒1差。この馬自身もメンバーNo3の上がり時計でダービー馬の意地を久しぶりに示したことが唯一の収穫だった。
数々の減点材料をどう補うか。休み明け(311110)から叩き2戦目(000001)の落差に加えて、決定的なのがさらなる勝負弱い鞍上に乗り替わったこと。多数の外国人名手が揃った先週は6戦連続の1番人気で取りこぼすという失態。今週土曜も含めれば8回の1番人気で8連敗を喫したことになる。危ない橋を渡らず、無難に乗りこなすだけのスタイルは外国人ジョッキーの餌食になりやすく、組みやすい相手なのかもしれない。いずれにしても前日1番人気はかなり人気過剰の嫌い。
ユーキャンスマイルはなぜ4走前のダイヤモンドSと同じように乗らないのか、乗れないのか。必要以上に控えて前3走は展開負けを連発からも納得できない。とりわけ前走が象徴的。ワグネリアン同様にペースを見極めることができず、アーモンドアイを上回る上がり時計で馬券圏内に届かなかった。直線はなぜか伸びない外へコース変更。ラチから3、4頭分がビクトリーロードだったが、7、8頭分も外へ。しかも軽くブレーキをかけながらのコース変更だから後味が悪い。3着に0秒1差。もう少しまともな位置取りか、コース取りをすれば確実に馬券圏内だったことがわかるだろう。
とにかく鞍上はすでに過去のジョッキーになりつつある近況。勝ち鞍も重賞勝ちも激減しているのが現実で、レースぶりからはっきり衰えが感じられる。馬自身の能力の高さだけでどれだけカバーできるかに焦点を絞りたい。
以前から右回りは真っすぐ走るのに苦労する悪癖馬。左回りでは悪癖を露呈することもなく、5走前の東京で初重賞制覇を果たした。このレースでもスローに流れれば圧倒的な瞬発力で威圧できる計算が成り立つ。キャリア7回の最速上がりを経験してきたが、その内訳は菊花賞、ダイヤモンドS、新潟記念、天皇賞秋が含まれるから恐れ入る。その4レースがすべて上がり33秒台からもスローに流れるレースでの強さが示されている。前走の2着以下の中で一番中身の濃い内容を強調。鞍上を嫌えば単よりも連軸向き。
スワーヴリチャードの復権は微妙だ。"第二の武豊"をにおわせるように大グループによってぞんざいに扱い始めた主戦から乗り替わりの連続。人馬一体でのし上がってきた馬がコンビ間の違いで確実に戸惑っている。前走は見事に乗り替わりが裏目。衰え先行の鞍上が抑えきれずに折り合い難でレースを終えている。今回は鞍上強化で掛かる心配がなくなっても、瞬発力勝負の弱さは解消されてない。前々走は3着とはいえ、上がり35秒台。勝ち馬とは0秒5も劣り、前走はメンバーNo5の上がり時計に落胆した。休み明け(302103)で初戦こそが理想的なステップになる仕上がり早。完全燃焼して見せ場もなかった内容に衰えが見え隠れしている。稍重(210000)で久しぶりの馬場悪化のレースで変わる刺激を得るか。すべては鞍上頼り。
牝馬限定で勝てなかったことはもちろん、同世代の牝馬にも勝てないカレンブーケドールが掲示板確保の姿もイメージできない。もとよりたった2勝馬。勝ったレースがいずれも同タイム勝ちという辛勝で、時計も上がりも何ひとつ強調点がない。牡馬相手に走ったのが新馬と未勝利勝ちの2戦だけで前日5番人気は過剰人気というより異常人気に近いだろう。パワーが求められる馬場でさらなる試練。掲示板を外しても賞金をもらえる着順なら万々歳。
ムイトオブリガードは良馬場ならば完全無視していた。これまで上がり33秒台がわずか2回だけの経験というジリっぽさ。時計を少しでも求められるとモロさが出ていた以前のイメージと大きく変わったところはない。前走も重賞と思えぬラップをいつもより積極策が奏功しただけ。向正面で前2頭が2馬身も引き離す隊列が驚きで、集団先頭のこの馬にとって絶好の流れになったことは言うまでもない。直線でガラガラのラチ沿いを難なく抜け出してあとはジリ脚争いを制しただけ。過去10年でNo7タイの勝ち時計に強調点がなく、3走前同様に掲示板が目標レベル。
ルックトゥワイスは期待していい。隊列で位置取りを決めるような鞍上からの乗り替わりで大きく羽ばたけるだろう。レースに勝つ気がないのか、超スローの流れを標準的なラップと勘違いしたのか。いずれにしても検討違いの位置取りで直線を待たずしてレースを終えていた。勝ち馬より1キロ増で勝ち馬より上がり時計が上回ったことが着順以上の収穫。休み明け(311201)から叩き2戦目(140100)へ。重賞でへぐり連発の鞍上から世界的名手に乗り替わりなど条件好転で走る条件は揃った。いまだ未知数のパワー馬場がどう転ぶか。
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