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中山裏読み
関東
1R2R
3R4R
8R9R10R11R12R
関西
2R3R
5R11R12R
ローカル
1R3R4R5R
11R
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中山11R

3連単フォーメーション12⇒6、11、8、7⇒6、11、8、7、4、10 (20点)

6、11、8⇒6、11、8、7⇒6、11、8、7、4、10 (36点)

重賞で楽々通用レベルを叩き出しながら淡泊な負け方の連発。好時計で5回東京を勝ち上がった馬はどうやら眉唾ものになっている。千六のデビュー戦を1分33秒3で大楽勝したルーツドールはシンザン記念で直線半ばにズルズル後退。2戦目の千四を1分21秒0で勝ち上がった瞬発力型のアヌラーダプラはフェアリーSで折り合ったにもかかわらず、見せ場なしの完敗。
結局、スピードと瞬発力だけを求められた軽い馬場の東京とは真逆の今開催の中山と京都で計算が狂ってくるのだろう。経験値の低い3歳馬にとって楽な勝ち上がった馬よりも、スローやハイペース、サバイバル戦も経験した馬に分がありそうだ。
前走は圧巻の数字が並んでもスカイグルーヴの評価は下げるしかない。
とにかく数字だけから軽くクラシック級。加速する上がりレースラップはすべて11秒台。しかもラスト2ハロンは異次元レベルの11秒2-11秒1。ムチどころか、軽く仕掛けることもなく持ったままの圧勝劇は凄みしかなかった。同日の2歳1勝クラスで2分1秒9。時計と上がりからの単純比較で1勝クラス~重賞級だが、前日の2歳未勝利2秒0秒3を物差しにすれば、重賞級は言い好きともの思えてくる。
いずれにしても単騎逃げで1度も被されなかった展開の利。まったく追うことなく回ってきただけのレース経験。いきなり重賞にぶつけて時計どおりの圧勝があっても惨敗があっても驚かない経験値の低さであることは間違いない。

初戦と3戦目で行きっぷりが悪く、2戦目と4戦目は行きたがるほどの行きっぷりの良さ。ヴィアメントはつかみどころのないキンカメ産駒だが、上がり33秒台の極限の瞬発力勝負と極悪馬場を経験してきた数少ない馬場不問のオールラウンダー。スロー~ハイペースまで経験しているのも心強い。自在に立ち回れて前2走の最速上がりは素直に評価できる。

ロールオブサンダーはスローに落としすぎて瞬発力勝負になると分が悪くなる単調な先行馬。同日の古馬1勝クラスと同等だった前走はかなりレースレベルの低い重賞で、見せ場なしの惨敗は着順以上に評価を落としていい。これだけ行きたい馬が揃えば、初戦の内容からも控えた位置取りを選択したいが、致命的な瞬発力を補うほどレースセンスは優れてない。ハナを切って展開の利に助けられた際の残り目だけ。

スカイと同様に5回東京を好時計で勝ち上がったビターエンダーに強調点を見出せない。2分0秒8だった2着ロードオマージュは次走を取りこぼしてさらにもう1戦費やして勝ち上がり。2分0秒8の3着プモリテソーロは次走惨敗。2分0秒9の4着ソルトキャピタルは次走で驚きのダートだったが、人気を裏切った。2分1秒台だった5~9着馬が次走で掲示板外だったことからも時計2つは速かったと断定していいだろう。2分3秒前後の勝ち時計とすれば、標準以下のレースレベル。

ゼノヴァースはスピード、瞬発力重視の東京惨敗から中山で一変。初距離に戸惑って行きたがるギリギリの折り合いでも終わってみれば着差以上の完勝。最後流し気味で最速上がりなら数字以上の重みも感じさせる。中山二千2度目でパワーが求められる馬場はむしろ好都合。この厩舎にしては珍しく、ディープ産駒でも休養なしのローテが成長を加速させているか。1戦ごとのスケールアップが底知れぬ大化けタイプ。