11⇒6、18、16⇒
6、18、16、9、5、14、17、7、3 (24点)
リフレイムの衝撃的なデビュー戦は絶対能力の高さを示すもの。残り2ハロンで急激な外ヨレから最後は外ラチピタリのコース取りで1分34秒台。これだけでも凄さが伝わるが、結局ムチを使えず最後はしがみついているだけだからこそ、さらなる強烈なインパクトを残している。ただただ真っすぐ走るかどうかの前走はまさに試走。じっくり構えて直線だけの競馬で納得の直線ぶっこ抜きだった。何よりムチを連打しても手前は順手のままで圧勝して本物、大物と確信させた。アメリカンファラオ×タピット。日本の芝に適性の低かった同士の配合で3歳になって芝が微妙になる可能性も否めないが、2歳時には少なくても常に勝ち負けを意識できる完成度だ。上がりNo2より1秒も速かった前走の最速上がりがGⅠ級の証。
ブルーシンフォニーの前走は鞍上の差がそのまま結果に直結した。4角前にラチ沿いを一気の仕掛けでマクり気味に追い上げたことが一つ目のミス。直線入口でラチ沿いから残り2ハロンまでに馬場の5分どころまで外へコース変更したことが2つ目のミス。直線入口で勝ち馬より内の位置取りが、最後は勝ち馬より外の位置取りがすべてを物語る。馬場を意識しすぎて結局、無駄なロスで取りこぼし。ムチを使いすぎて何度も手前替えを繰り返したことも瞬発力を鈍らせる要因となった。デビュー戦は勝てたからいいものの、直線で致命的となるどん詰まりからも、同じ鞍上にこだわる理由が見つからない。名手とのコンビなら本命馬となっていたが、アドリブ力が求められる大外枠を引いて鞍上にさらなる試練を強いられて一気に熱が冷めた。
一気の馬場悪化で馬場差がつかみづらいが、少なくても直前の古馬2勝クラスが1分9秒2ならば、小倉2歳Sは古馬1勝クラスほどのレースレベルとして計算が成り立つ。勝ち馬の大駆けに屈したが、3着に0秒7差が能力基準としてモントライゼは2歳夏に古馬1勝クラスなら重賞級としての扱いでいい。前2走の落差から逃げ切り専用馬のイメージが強まるが、勝負強い鞍上に乗り替わりで払拭したい。まずは距離にメド。
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