11⇒5、13、14、12、10 (60点)
11⇔5、13、14、12、10
今月で調教師が引退する立場からもごく普通にサトノウィザードは乗り替わるものだと思っていた。今年1勝の鞍上がまさかのコンビ続投。スタートに悪癖を抱える馬が前2走で今まで以上に深刻さを増す前半の置かれ具合からも、待ったなしのレッドカードだろう。ただただ馬の能力が他馬より際立っていた前々走を鞍上の力量ととらえたのか。前走は知恵も工夫もない4角で外へ出して直線だけの仕掛けがこの鞍上の本質。ルーキーでも立ち回れる最低レベル騎乗方法に何の期待をしているのか。本来、名手配置で不動の中心馬だったはずが、一気に格下げ。この鞍上が東京で勝ったという記憶さえないレベル。ひたすら混戦を待って再び脚を余すか。馬券圏内に入ったら事故と思うしかない。
ダイワキャグニーはやはり去勢が裏目に出た。気力で走るタイプが突然の去勢。3走前と前2走の対照的な結果が深刻さを物語る。2年前から千八以上にこだわってきたが、突然の路線変更にも陣営のあせりを感じさせる。中距離の先行馬としてひたすら突き進んできたにもかかわらず、ここで1年以上も経験のない上がり33秒台以下を求めるのも酷。1分32秒台以下の極限の時計を求めるにも無理があるだろう。いずれにしてもここで修正できなければ引退時期が一気に加速するだけ。
ヴァンドギャルドは外差し馬場になっていることを祈るだけ。自力で切り開くような底力はなく、常に混戦で浮上するような一発屋タイプとして扱うべきだろう。前々走も遅すぎる時計に恵まれただけ。午前中の稍重から回復中とはいえ、同じ良馬場の翌日の古馬1勝クラスより勝ち時計はわずか0秒6上回っただけ。しかもレースの上がり時計は1秒1も劣ったのだからレースレベルの低さは決定的とみていい。スローを徹底待機の前走は上位馬よりじっくり構えて上位馬より劣る上がりNo5が一流になれないという象徴的な数字だ。各馬がラチから離れたコース取りの中を直線内を突くような奇襲策頼り。鞍上の腕が問われる。
トリプルエースは鞍上人気。まだまだ古馬重賞で通用するような確かな数字がない。千六(100112)、東京初コース、前走は上がりNo2とはいえ、勝負が完全に決まった頃にようやくエンジンかかったような着差以上の完敗。前走が初の上がり33秒台以下を経験からもこれから成長していく4歳馬だろう。レコード馬場だった前々走の時計を額面どおりに受け取れない。
レベルの高い重賞を経験してきた馬でも一長一短というメンバーレベル。その中でも盲点になっているのがシャドウディーヴァだ。良績のない距離で超ハイペースを0秒7差に踏ん張れた前走はむしろ好走したと褒めていい。千六のキャリア3戦でも実に中身の濃いレースを経験してきた。昨年の東京新聞杯2着は1分33秒1、上がりNo2。阪神牝馬S12着は1分33秒7、上がりNo10とはいえ0秒8差。ヴィクトクリアM10着は2着に0秒9差で1分32秒2、上がりNo6。得意の東京(151003)ならば、馬体減がひとつの敗因となった阪神牝馬Sのように不発に終わることはない。直線で馬場悪化しているラチ沿いを選択するのも悪くない。とにかくパワー系馬場に絶対的な自信。
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