7⇒13、10、12、1⇒13、10、12、1、6 (16点)
7-13、10、12-13、10、12、1、6、4 (12点)
7⇒13、10、12、1、6 13、10、12⇒7
ダノンキングリーの前走こそがディープ産駒の象徴だ。これまでGⅠで入着級だった馬が突然の変身。過去10年で良馬場8回。勝ち時計はNo6で平凡だが、レースの上がりNo1タイならば十分に胸を張れる。前々走まで鋭さ負けの連発で勝負弱さも懸念材料だったが、人が替わって馬が変わるという典型的なパターンでイメージを一新。久しぶりの上がり33秒台は一線級相手に上がりNo2となる極限瞬発力を叩き出した。3着馬と終始併せる形が奏功したとはいえ、今後の自信につながる数字になったことは間違いない。何より子供っぽさが抜け切れなかった馬体が少しずつ大人びたことも変身のシグナルになっていたか。いずれにしても休み明け(401002)の仕上がり早。前走で自身の持ち時計を更新してスピード、瞬発力のいずれもがスケールアップ。千八(300000)で千八、千六のいずれの持ち時計No1の絶対スピードが健在ならば、昨年の覇者に死角らしい死角はない。昨年は当時絶好調だったアエロリット、インディチャンプを1秒以上も上回る最速上がりで差し切っている。昨年より手薄なメンバーでGⅠ級の凄みが出た現状ならば勝ち方を焦点にしていい。母父ストームキャットでピークの短さを覚悟だが、今年残りの千六~千八路線では素直に絶対能力を信頼できる。本格化が加速したディープ産駒に逆らう余地はない。
着差は0秒1で斤量は4キロ減。直線は抜きつ抜かれつのデットヒートからの僅差とはいえ、数々の数字を引き出すと完敗に近かったのがシュネルマイスターの前走だった。位置取りも勝ち馬より1馬身前で展開的にも恵まれていたはずだったが、最後の最後にたれて内から2着馬にも交わされる失態。確かに成長途上の3歳春だったことを割り引けるが、斤量差が一気に縮まって極限の瞬発力勝負に裏付けのない現状で強気になれないのが本音。瞬発力に限れば走るたびに評価を落としているマル外馬で、すでに二千では距離の壁を感じさせていることもイメージを悪くする要因だ。持ち前の瞬発力とスタミナがいずれも条件的に微妙。マイラー特有の先を見据えた試走になる可能性が否めない。
これだけ瞬発力型に人気の偏ったメンバー構成ならば、トーラスジェミニの前残りがあっても驚かない。いやむしろ盲点になったと言っていい。もとよりモロさ同居の逃げ先行馬。自分の形にならないと直線を待たずして惨敗のレースは多数あったが、はまった際のレースもまた鮮やか。GⅢ、オープン特別に良績が集中とはいえ、昨年の毎日王冠は2着に0秒6差。何より高速馬場だった安田記念で3着シュネルに0秒3差に踏ん張っている。シュネルより当時4キロ増、今回同斤量で単純計算では逆転可能。掛かっていたことも割り引けばシュネルと人気の落差がありすぎると感じるも当然か。いずれにしても強引なハナでも控えた2番手でも展開の利が待っている。
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