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東京11R穴推奨レース

3連単フォーメーション13、15⇒13、15⇔18、11、1、10、2 (20点)

13⇒18⇔11、1、10、2 (8点)

結論から言えば皐月賞上位馬でダービー1~3着の独占は難しい。過去に例のないジンクスを抱えている馬が2頭も存在するからだ。皐月賞1、3着馬には負のジンクスなしだが、キャリア3戦だけでダービー挑戦の2、4着馬にとって最大級の試練が待っている。昨年、キャリアのジンクスはほぼ破られたとはいえ、キャリア3戦&年明け1戦で3着以内になった馬はこれまでダービーの歴史の中で1頭もいない。あのフサイチコンコルドでさえ、キャリア2戦でも年明け2戦を経験していた。イクイダノンにとって強烈な負のジンクス。上がり時計の足りないアスクビクターモアを加えると皐月賞組でダービー上位独占は傾向からかなり低いとみている。

=============今年と過去の皐月賞の比較===============-

皐月賞の勝ち時計(5F通過-レースの上がり-最速上がり)
18、20、21年は稍重
18年2008(592-373=348)、同日古馬2勝20で2017(616-367=358)。
19年1581(591-347=341)、同日古馬2勝20で1594(605-346=342)。
20年2007(598-358=349)、同日古馬2勝20で2030(633-358=351)。
21年2006(603-370=366)、同日古馬2勝20で2023(617-361=355)。
22年1597(602-349=338)、同日古馬2勝20で2010(614-354=347)。

昨年と同じようなラップで同日古馬2勝が1秒3差。ほぼ同じか、それ以上の馬場差が常識的な計算だけに今年は昨年よりレベル低下は否めないが、それでも18年を上回り、19年とほぼ同じような馬場差。18年は皐月賞7着から巻き返し。19年は50年に1度の特殊な流れとはいえ、皐月賞1、2、3着がそれぞれダービー3、2、1着になるという逆転現象が起こっている。

14年以降は皐月賞組が必ず2頭以上。今年の皐月賞1~4着馬がある程度の時計を残した重賞ホルダー揃いならば、逆転現象ありきのダービー上位独占もあり得る。

=============皐月賞でのコースロス===========

皐月賞直前のレースでも各馬が皐月賞と同じような立ち回りだった。4角前までラチ沿いを走っている馬も多数いたが、直線入口で各馬が外へコース変更。4角まで逃げ馬の直後。ラチ沿いの位置取りで直線もラチから3、4頭分離れただけで他馬より最内を通っても2着まで追い上げられた。4角で2着馬より少し外、直線入口で一気に大外へ進路を取った1着馬でも2着との上がりはわずか0秒2差。
皐月賞直後の最終レースでも1、2着馬は4角前、ラチからわずか2頭分離れただけ。
いかにジオドウが離れ過ぎていたかを改めて示す指針。皐月賞直前、直後の芝レースで4角前はあくまで内外イーブン。そこまでいかにロスなく立ち回れば皐月賞でも上位可能だったことがうかがえる。

見た目以上に馬場は良かった。それを踏まえて皐月賞ではそれぞれの3~4角前の位置取りはラチから
ジオグリフは4、5頭分離
イクイノックスは3頭分離
ドウデュースは6、7頭分離
ダノンベルーガはラチピタ
アスクビクターモアは2頭分離

これだけでもダノンの価値を下げられるだろう。前残りの流れを絶好位。しかもラチから近いというコースロスなしにもかかわらず、馬券圏外となれば強調点はない。
少なくてもイクイより後ろ、さらに外を回ったジオドウの2頭が上位の中では他3頭より数段中身の濃いことが示されている。

=今年皐月賞は近年比較で超スローに近い。逆に上がりは歴史的な速さ=

過去10年の皐月賞で5ハロン通過は12年から591、580、602、592、584、590、592、591、598、603。60秒以上だった14、21年の逃げ馬はそれぞれ3着ウインフルブルーム、2着タイトルホルダー。昨年より今年の方が圧倒的に速い馬場差にもかかわらず、昨年よりラップが遅ければ今年の逃げ残りは当然の流れだった。4角で先頭から1馬身差以内の馬が1、2、4、5着。とにかく今年は前々有利の流れだったことは決定的。ここでアスクビクターモアの価値が薄れた。

==============大外枠==================

オークスの大外枠はむしろ好枠で"好条件"の数字が歴史的にも残っていた。ダービーはそれほど強調するほどではないが、確かな良績もある。
フルゲートが21頭以上の90年以前は無視して91年以降から探りたい。
大外枠で3着以内となったのは

91年1着トウカイテイオー(1番人気20番枠)
97年1着サニーブライアン(6番人気18番枠)
01年1着ジャングルポケット(1番人気18番枠)
17年3着アドミラブル(1番人気18番枠)

31年間で3勝なら十分な実績。大外枠ではないもののかなりの外枠だったのは
94年1着ナリタブライアン(1番人気17番枠)
98年2着ボールドエンペラー(14番人気16番枠)
04年3着ハイアーゲーム(3番人気17番枠)
18年1着ワグネリアン(5番人気17番枠)
人気どおりの実力があればこなせる枠順であることは証明されている。枠順だけでイクイノックスを見限りのは危険ということ。

====3歳GⅠの中で一番瞬発力を求められるのがダービー=======

ダービー1~3着馬。
ダービーでの上がりランキング(5F通過ラップ)それぞれの上がり時計
すべて良馬場
15年上がりNo2、5、1(592)339,342,338
16年上がりNo2、4、2(584)333,334,333
17年上がりNo8、3、1(590)338,335,333
18年上がりNo6、11、11(592)343,347,347
19年上がりNo11、7、3(591)351,345,343
20年上がりNo1、1、8(598)340,341,347
21年上がりNo1、1、1(603)334,334,334

18年は4角の前5頭中3頭でワンツースリー。19年は4角の前3頭中2頭でワンツー。特異な流れになった2年を除けば、最近は最速上がりに重要さが出ている。以前は時計が速ければ上がりを求められなかったが、昨年は時計も上がりも同時に求められた極限の決着。15~21年の1~3着馬は最速上がりを2回以上の経験馬がほぼ占めている事実も見過ごせない。

最速上がり2回以上の経験か、
最速上がり1回の場合、自身の上がりベストが33秒5以下か。

これら2つ以外の例外馬(自身の上がりベスト)は
15年2着サトノラーゼン0回(342)
18年2着エポカドーロ0回(342)
この2頭の前走はいずれも重賞でいずれも1着だった。
最速上がり0回の場合、前走が重賞勝ちという条件をもうひとつ加えたい。

重賞ホルダーの中で脱落馬は内枠からアスクワイルドモア(1回、ベスト351)、オニャンコポン(1回、ベスト337)、ビーアストニッシド(0回、ベスト333)、キラーアビリティ(1回、ベスト336)。

=========皐月賞以外の重賞で過去10年と勝ち時計比較==========

レース名(過去10年の勝ち時計ランキング、レースの上がりランキング)

14年以降のダービー1~3着で皐月賞以外のステップは前走で重賞、またはオープン特別勝ちが主流。例外中の例外で重賞2着。

NHKマイルC(時計No2タイ、上がりブービー)
青葉賞(時計No3、上がりブービー)
弥生賞(時計No2、上がりNo5タイ)
共同通信杯(稍重で比較対象外。昨年の良馬場、勝ち馬エフフォーリアより0秒3劣るだけ)
ホープフルS(時計No1、上がりNo7)
朝日杯(時計No6、上がりNo5)
東スポ杯(時計No4、上がりNo3タイ)

今年は水準以上のレベルを連発。これらの重賞馬であり、皐月賞上位馬ならばほぼ完璧に近い実績ということ。あえて大駆け候補を探すならば、前走で重賞勝ちか、GⅠ2着馬。内枠からアスクワイルドモアピースオブエイトプラダリアマテンロウオリオンが該当するが、時計優秀なNHKマイルC組と青葉賞組と京都新聞杯。過去40年の歴史の中で前々走が未勝利だった馬は皆無。プラを除外してアスクマテンロウだけが権利ありか。

========皐月賞の最速上がり馬とダービーの相関性========

今年はある意味特殊。ペースが稍重並みか、それ以上で近年にない遅さ。逆に上がり時計は歴史的に速い。その中でも皐月賞史上で極めてレベルの高い数字を叩き出したのがドウデュースだ。

皐月賞最速上がりの馬の皐月賞着順と(最速上がり時計)とダービーの結果は
05年1着ディープインパクト(340)⇒1着
06年6着サクラメガワンダー(346)⇒10着
07年3着フサイチホウオー(339)⇒7着、4着アドマイヤオーラ(339)⇒3着
08年4着レインボーペガサス(343)⇒5着
09年2着トライアンフマーチ(344)⇒14着
10年2着ヒルノダムール(350)⇒9着
11年1着オルフェーヴル(342)⇒1着
12年1着ゴールドシップ(346)⇒5着
13年9着メイケイペガスター(351)⇒11着
14年4着ワンアンドオンリー(343)⇒1着
15年1着ドゥラメンテ(339)⇒1着
16年2着マカヒキ(339)⇒1着
17年11着サトノアレス(339)⇒不出走
18年4着ステルヴィオ(348)⇒8着、5着キタノコマンドール(348)⇒12着、6着グレイル(348)⇒14着
19年1着サートゥルナーリア(341)⇒4着
20年1着コントレイル(349)⇒1着
21年5着ヨーホーレイク(366)⇒7着

34秒0以下のラインで区切るとダービー4着以下になったのは07年フサイチホウオー(7着)だけ。ディープ1着、アドマイヤ3着、ドゥラ1着、マカヒキ1着。歴史に残っている猛者の中で皐月賞史上上がりNo1のドゥデュースが皐月賞上がり338ならマイラー馬体としても軽視できなくなったことは間違いない。死角らしい死角は直前追い切りがポリトラックになったこと。どんな時計が出ても意味のないコースであることはこれまでの歴史が物語っている。このコースで追い切った陣営の判断が問われることになった。

セレクトセール1億6000万円のダノンベルーガイクイ以上に嫌なジンクスを抱えている。キャリア2戦のフサイチコンコルドでさえ、キャリア3戦のシャフリヤールと同じくデビューは10月だった。またデビューから200日以内の制覇はいない。さらにダービー馬は15年以降、前走の上がりNo5以内。皐月賞でも上がりNo8ではますます微妙な評価になる。さらに加えれば、セレクトセールの1億円以上の馬はダービーで勝ってない。これまで300頭以上も1億円以上の馬が誕生してダービー未勝利は単なる偶然ではない。

キャリア3戦以内でダービー好走した2頭フサイチコンコルドシャフリヤールはいずれも年明け3戦目だった。イクイノックスにとって大外枠に加えて厄介なジンクス。またダノン同様に前走の平凡な上がりは気がかり。上がりNo8。奇しくもキャリアも前走上がりもダノンと同じ。ダノンは前走でスムーズに折り合っていたが、この馬は若干行きたがっていた。大外で外に壁をつくりづらい大外枠にプラスはない。

牡馬も二冠馬誕生か。それほどジオグリフは減点材料がない。いくらか行きたがった皐月賞だったが、終わってみれば強気の積極策で大外ブン回しから押し切る着差以上の強さ。理想的な王道ローテに確かな持ち時計。デビュー2戦連続の最速上がりから上がりNo3、4となった前2走に悲観材料もない。母アルマティコは重賞で掲示板常連も結局、重賞未勝利。勝負弱さを遺伝の懸念も一気に払拭できたことは心強い。