13⇒12、7、9⇒12、7、9、15 (9点)
12、7⇒13⇔12、7、9、15 (12点)
12、7、9⇒12、7、9⇒12、7、9、15 (12点)
13⇔12、7、9、15
時計勝負にも瞬発力勝負にも課題を残したままだったメイケイエールが前走で脱帽レベルの変わり身。一番の勝因は道中で内にも外にも馬が不在だったこととしても、タワーオブロンドンのレコードを0秒5も縮める快時計はスプリンター女王としての貫禄さえうかがえる。
スタート直後に前4頭がハナ争いした直後の位置取り、4角で先頭まで4馬身差から残り150で先頭。唯一の上がり32秒台という最速上がりで駆け上がれば後続馬は手も足も出なかったのも納得できる。自身の持ち時計と上がりベストをそれぞれ1秒6、0秒6の更新は低く見積もってもGⅠ連勝レベル。モマれた際の気性難露呈はすでに過去の話か。ごく普通の立ち回りなら前走の再現があっていい。道中はこの馬の内か、外か、どちらかの馬不在が理想的な立ち回り。
ヴェントヴォーチェはすでに中山で1分6秒台を経験済みが唯一の強調材料。当時、GⅠ裏開催らしく、鞍上の質の低さが目立った1戦だった。多数の馬が4角でガラガラの内目を無視して決め打ちの外出し。差し追い込み馬にとってさらに厳しい隊列となったことでそれほど外々を回らなかったこの馬にとって奏功しただろう。とにかく坂を上がってからの伸びが桁違い。最後は流し気味だったことを考慮すれば、スピードのメイケイか、瞬発力のヴェントか、天秤にかけることもできる。前走も流れの遅い中で直一気が高性能エンジンの証。直線坂コース(211010)で前走より条件は好転している。
ここ数年に限って千二も千四も未経験だった馬の出走そのものがなかった。しかも前々走で千八以上を走っていた馬は、03年1着デュランダル(前々走中山記念9着⇒前走セントウルS3着)以来となる。そのデュランダルも当時千二3勝、1分7秒8の持ち時計で挑んでいる。重賞2勝はいずれも同タイム勝ち、派手さのないマイラーのシュネルマイスターは千四も経験がないままで千二スペシャリスト相手では荷が重い。常識的には次に向けた試走。
ナムラクレアの前走は呆れるほど下手な立ち回りで取りこぼした。それでも乗り替わりなしの温情は英断のできない陣営の弱さとして断罪すべきだろう。とにかく前走はひどかった。まるでルーキーのような慌てぶり。後手を踏んで鞍上がテンパったことが客観的にみてもわかった。直線入口で内に潜り込めば楽に抜け出せて最後の脚色的にも2着確保が確実だったが、4角で外しか頭になく、窮屈なところを強引に割ろうとするも若干の詰まるロス。4角前に先頭まで5馬身が6馬身差に広がったことが決定的な証拠だ。さらに残り150で窮屈になってまったくムチを使えず、直線では合計でもわずか1発だけに鞍上の未熟さを浮き彫りさせている。完全にリズムを崩してムチ1発だけで0秒2差が能力の高さだが、これまで何度もGⅠを取りこぼしてきた鞍上がイップスになる可能性は極めて高まっているのも現実。気楽に乗るには人気になりすぎたか。
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