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阪神裏読み
関東
1R2R
3R9R
11R12R
関西
1R2R
3R9R10R11R12R
ローカル
1R2R
10R11R
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阪神11R

3連単フォーメーション5、10⇒5、10、11、15、13⇒

5、10、11、15、13、9、3、7 (48点)

3連複フォーメーション5-10、11、15-

10、11、15、13、9、3、7、4 (18点)

馬単5⇒10、11、15、13、9、3、7  10⇒5、11、15、13、9

サリオスの前走はただただ脱帽。レコード勝ちより残り100だけの競馬で最速上がりの脚を使って差し切った内容に驚いた。直線は完全に内々で包まれて行き場なし。残り2ハロンで外出しを試みたが無理とわかって即腹をくくってスペースができるのを待ったことが奏功した。残り300からバラけ始めて残り100でようやく前がクリア。正味、残り100だけでも迫力満点の瞬発力で差し切っている。とにかく着差以上の完勝、強さは復活をにおわせ以上のパフォーマンスだったことは間違いない。大一番で裏切り続けてきた2歳GⅠ馬が古馬GⅠ制覇まであと一歩のところまで迫っている。以前のコンビ復活とはいえ、乗り替わりがどう転ぶかだけ。

セリフォスは天井知らずの成長力。とにかく前走の内容は秀逸だった。一瞬行き場を失くしたが、鞍上はまったく焦らず、最小限のロスで難なくコース変更完了。残り300で前がクリアになっても軽く仕掛けただけ。終わってみれば最後までムチを使わずに最速上がりでゴール直前に差し切った。言うまでもなく数字以上の圧勝劇。上がりNo2より0秒3も速かった上がり時計には相手より真剣に追わなかったことからも価値を見出せるだろう。休養前とは段違いに一変したスケールの大きさ。GⅠはほぼ無縁な鞍上を見切ったことも好感が持てる。実績、経験値で上回るサリオスを負かすのはこの馬しかいないか。

完全燃焼したレースの上がり時計はランキングNo4以内でまとめてきたのがダノンザキッドだが、距離短縮と延長の繰り返しが結果に微妙な影響を与えてきたことは間違いない。千六連戦だった昨年のマイルCSは上がりNo3に対して、距離延長の中山記念は上がりNo7、距離短縮の安田記念は上がりNo12。同距離の関屋記念は最速上がり。再び距離延長の前走で上がりNo4。ムラな瞬発力はまさに距離選択のまずさとして断罪しなければならないだろう。さらに今回は鞍上弱化。最後の可能性が高いGⅠ制覇のチャンスを自ら窮地に追い込んでは狙いづらい。

ダンノスコーピオンは案の定、瞬発力不足を露呈した。前々走は最速上がりより0秒8も遅かった上がり時計で、勝ち上がれたのはまさに展開の利。2着馬が下手に乗ったことも奏功してギリギリ勝ち切れた程度の辛勝で、ガチンコ勝負のような前走では着差以上の完敗も納得の結果だった。1、2着馬より直線入口で真ん前からの追い比べで完全なる鋭さ負け。同じ3歳の勝ち馬にはひと夏を越した成長力の差を見せつけられている。少なくても馬場が渋らなければ勝ち負けを意識できないレベル。恵みの雨をひたすら待つ。理想は稍重に近い重馬場か。

エアロロノアは阪神(411030)を強調か、休み明け(301011)から叩き2戦目(010040)を減点か。どちらにしても重賞で3着以内なしの重賞未勝利馬で、実績だけでは一枚、二枚落ちが否めない。どうやら5ハロン通過58秒台以下で鈍り始める瞬発力も見え隠れ。前々走が最速上がり、前走で上がりNo7。徹底待機にもかかわらず、この落差は間違いなくペースに直結している結果だ。思わぬスローもあり得るメンバー構成に加えて、何より稍重(101010)が唯一のストロングポイント。どんな流れでも自分のスタイルに徹して直線勝負に賭けるしかない。

ソウルラッシュはやはり鞍上の技量が結果に直結した。前々走は掛かって自滅。無意味な引っ張り込みも裏目に出た最悪な騎乗ぶりだっただけに乗り替わりだけで簡単にV字回復は当然の結果として受け止めるべき。勝ち馬に完敗とはいえ、上がりNo2に加えて自身の持ち時計も更新。前々走の千六上がり時計の更新も含めれば、3歳馬並みの成長過程を歩んでいる4歳馬。初重賞が3走前の上がり馬の勢いはまだまだ止まらない。鞍上2度目でさらなる躍進の怖さ。