13、6、11、9
13、6、11、9⇒13、6、11、9⇒1 (12点)
13⇒6、11、9
今年のサウジRCはレコード決着だった19年より速い馬場だった。少なくても今年は1分32秒台以下が標準的な時計だったことが比較から明確に示されている(過去の歴史から同日の未勝利より2秒以上速い決着で及第点以上)。19年未勝利より今年新馬の方が速い時計からうかがえる高速馬場にもかかわらず、未勝利より1秒6速い勝ち時計で微妙なレベルとしての決定的証拠。その新馬の勝ち時計が朝日杯8着に相当する時計、朝日杯5着にわずか0秒7差が低レベルの追い打ち。
勝ち時計(5ハロン通過-レースの上がり時計-最速上がり)
今年1334(592-342=335)、2歳未勝千四で1217(591-339=330)、2歳新馬千八で1489(620-341=334)、2歳新馬牝千六で1350(600-350=345)、古馬1勝二千で1572(589-349=340)、古馬2勝千八で1471(618-330=326)
19年レコ1327(592-335=331)、2歳未勝千八で1493(627-340=336)、2歳未勝千四で1221(594-343=333)、2歳新馬千六で1365(615-350=343)、古馬2勝二千四で2288(658-335=331)、古馬1勝千四で1204(568-350=339)。
見るからにマイラー色の強いボディーバランス。母アッフィラートは千六、千八でJRA4勝、二千は3戦して未勝利という血統背景。見た目にも血統的にも千八、二千で距離の壁に当たるのは簡単にイメージも計算もできるのがゴンバデカーブースだ。少なくてもクラシック路線か、マイル路線かの分岐点になることは間違いない。
前走2着ボンドガールの狂騒曲が終わりを告げて、前走3着シュトラウスも今年の東スポ杯が数字どおりの超低レベルだったことを示されれば、距離微妙なゴンバデのポカは必然? いずれにしてもハナか、最後方だけの経験で最内枠を引く不運も重なれば極端にモマれる覚悟の上での狙いとなる。
シンエンペラーは視界良好。さすが凱旋門賞馬の弟。前走は鳥肌ものの勝ちっぷりだった。とにかくキャリア1戦だけの馬としては過酷そのもの。道中は少し行きたがり、3角前に前が詰まってブレーキとアクセルを連発するリズムの悪さ。さらに4角前に一気のペースアップで最悪に近い手応えの悪さになったにもかかわらず、残り100からエンジン全開。大跳びでスピード感のない走りでも、迫力十分のフットワークからまとめて差し切った。心身ともにもうひと回りの成長がほしい現状とはいえ、着差以上の圧勝劇と超良血をリンクさせればGⅠのここでも通過点と思えるほどの逸材。直線は右へ左へフラついていた前々走から見違える成長力ならば、前走から驚きの成長があっていいだろう。平坦でもエンジンのかかりの遅さから中山の急坂が唯一で最大の懸念材料。
同日の新馬二千より5ハロン通過で1秒以上も遅かったのがレガレイラの前走だった。まさに超スローで残り3ハロンだけの競馬。名手としては明らかに位置取り選択や仕掛けのタイミングが間違ったというへぐりに近かった内容だった。勝ち馬ダノンエアズロックと上がり時計は同タイムの最速上がり。2着ホウオウプロサンゲは0秒5も劣った上がりNo3だっただけに1、3着との格差や落差がはっきりと示されている。正味、直線だけの競馬で上がり差はほぼなしが常識的。それがレースの格が上がるほど顕著になれば、この2着馬は論外の格下ということは数字からも表れていた。次走京都2歳Sの惨敗は納得で、ダノンとレガレイアは現状でまったくの同等の評価が標準的な見解になる。ここでは唯一の上がり32秒台以下の経験馬。距離に何の違和感もないだけに少なくても同じ千八まで距離経験馬には負けようがない。
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