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東京裏読み
関東
1R3R
5R8R
9R10R
11R12R
関西
1R2R
6R8R
9R10R
12R
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東京11R穴推奨レース

3連単フォーメーション8、2⇒15⇔8、2、17、13.9 (16点)

8、2、17⇒8、2、17⇒8、2、17、13、9 (18点)

3連複フォーメーション8、2-8、2、17-17、15、13、9、6、12 (16点)

キャリアの浅さはそれだけ経験値の低さに直結。昨年同様とはいえ、キャリア3戦馬は今年も強さとモロさが隣り合わせ。主役としてはどうしても扱いにくくなる。またダービーで牝馬を主役にするのもさらなる博打。セレクトセール1億越え高額馬のダービー不振もますます色濃くなっているだけに扱いには慎重になる。
いずれにしてもどのタイプを選択してもどこか死角が見え隠れ。幅広い馬にチャンスは広がった反面、人気馬のポカの確率の高さも考慮しなければならない。

数字だけみれば今年の皐月賞は別格だが、同日の古馬2勝牝馬で1分58秒2。歴史的にもごく稀な"超"高速馬場だったことを頭に入れときたい。とにかく馬場は土曜日から一変。突如、超高速馬場へ変貌した馬場はローラーを使って固めた疑惑をにおわせるほど、同じ週と思えぬ馬場になっていた。

過去を振り返ると極限レベルの時計決着になった皐月賞は前残り~好位差しで3着以内を独占するのが強い傾向。ハイペースでも前が崩れない、バテないだけに皐月賞組を狙うなら後方の位置取りだった馬に魅力が強まっていく。

皐月賞で1分58秒台以下の決着はマイラー色の強い馬に有利なのが持論。過去20年で1分58秒台以下の勝ち時計だった皐月賞馬のダービー結果(ダービーの人気、着順、上がり時計=上がりランキング)

19年サートゥルナーリア(1人4着、34秒1=最速上がり)
17年アルアイン(4人5着、34秒2=上がりNo4)
16年ディーマジェスティ(1人3着、34秒0=上がりNo2)
15年ドゥラメンテ(1人1着、33秒9=最速上がり)
13年ロゴタイプ(2人5着、35秒3=上がりNo3)
09年アンライバルト(1人12着、34秒6=上がりNo2)
04年ダイワメジャー(4人6着、33秒9=上がりNo2)

結論から言えばジャスティンミラノが通常レベルのダービーで勝つことは極めて難しいということ。前々走でも過去10年の良馬場限定ではブービーとなる平凡な勝ち時計。ペースの違いがあるとはいえ、前々走は同日の未勝利より1秒8も遅い時計から前走の皐月賞制覇には驚きしかなかった。いまだ時計と瞬発力を同時に求められたレースは未経験。前2走でどちらかに偏ったレースでは確かに強さ発揮だが、血統的にもスピード先行タイプが未知なる距離延長で前走以上に輝く姿はどうにもイメージしづらい。昨年のように平凡な時計決着だけをひたすら待ちしかないか。前走でギリギリの折り合いにもかかわらず、前走と一変して全馬の目標になることは人馬ともに相当なプレッシャー。

先週のオークスを同厩、同馬主のチェルヴィニアが勝って厩舎やクラブにとって一応成功の使い分けだが、レガレイアの会員にとっては死活問題だろう。オークス路線なら確実に賞金が入っていたが、皐月賞惨敗でも引くに引けなくなったか。ここでは入着賞金なしも覚悟しなければならない厳しい条件。惨敗覚悟の挑戦として割り切られたことも否めない。ウオッカという前例があるゆえにどうしても高望みしてしまうのは理解できるが、3歳5月で牡馬と牝馬の差はあまりにも大きいことも周知の事実だ。
牝馬の挑戦=ウオッカの偉業を何度も取り上げるが、あのレースは4角まで内々馬群でじっくり我慢していたウオッカだったが、直線向くと各馬が4角で外々の意識が強すぎて"モーゼの十戒"のように道が開けて直線向くとすぐに前がクリアになったという奇跡も後押しした。何の苦労もせず、ロスもなく、不利もなく直線内目を突き抜けられたことは運も大きく作用していたということ。
それでもレガレイアにとってわずかながらの光もみえる。とにかく前走は以前の姿などかけらもないほど衰えた鞍上の乗り方、考え方が大裏目。酷すぎる騎乗ぶりから名手に乗り替わりならば巻き返しゼロとは言わない。
レース前に超高速決着が確定の馬場状態。勝つための4角までの位置取りはすでにレース前に確定していたはず。過去の歴史において、超高速決着となった皐月賞3着以内の4角の番手はほぼひと桁ということを鞍上がまったく知らぬままに騎乗していた可能性がある。
そもそもスタートミスから鞍上がパニックか。何を目標に乗ったのかも理解不能。2~4番人気の馬は向正面ではるか前方。それにもかかわらず、仕掛けたのが3角から。しかもマクろうすると行き場を失って軽いブレーキというコース取りの悪さ。4角前から再び同じように仕掛けるがまたも行き場なしでまたもブレーキが鞍上の技量の低さを示している。まさにクラシックで人気馬に乗る資格なしとはっきり言えるほどの立ち回りのまずさだった。
百歩譲ってここまで自ら窮地に追い込んだならばロスなく、イチかバチかで馬群を割ってくるのが常識だが、馬群嫌いに馬群下手の鞍上はそれでも大外へコース変更し始めたのもまた驚き。最速上がりの瞬発力でも位置取りの悪さに加えて仕掛けるタイミングが遅ければ届くはずがない。皐月賞1番人気馬をゴール寸前では内ラチより外ラチに近いまで時間をかけてコース変更をしたのだから何十年も語り継がれる黒歴史になったことは言うまでもない。

皐月賞で人気だったが位置取りの悪さの取りこぼしで唯一の強調点が上がりの速さ。極限の時計決着だった皐月賞からダービーでの巻き返しはまさにこのパターンがはまる。先週でただただ脱帽した鞍上、厩舎、馬主と同チームだけに"牝馬だから見限り"は避けるべき。

ジャスティンがこける前提ならば、皐月賞負け組からの巻き返し。アーバンシックは17年レイデオロとイメージがダブる。
レイデオロはデビュー3戦連続の最速上がりで前走の皐月賞はほぼ最後方に近い立ち回りで上がりNo2でも届かずの0秒4差。デビューからすべて二千という徹底ぶりで二千1分58秒2。持ち時計No2だった。
対してアーバンはデビューから上がりNo2、1、1で前走の皐月賞は上がりNo3。まさに中山不向きの立ち回りを露呈しながらも皐月賞0秒4差。二千1分57秒5の持ち時計No3はまさに同レベル。
キャリア5戦目の年明け2戦目とキャリア5戦目の年明け3戦目で若干の違いはあるものの、残り5ハロンから加速する上がりレースラップで上がりNo2より0秒6も速い最速上がりとなった3走前の経験は大きな財産。早仕掛けで過去のダービーを取りこぼした鞍上が平常心で挑めればますます期待が高まる。

デビューから200日以内や年明け1戦だけのキャリア3戦馬などが負のジンクス。中でも最凶、最強レベルのジンクスは前2走のいずれかで千六を使った馬の前走は必ずGⅠでなれればならないということ。

過去40年で前2走のいずれかが千六だったのは

20年2着サリオス(前々走が千六⇒前走がGⅠの皐月賞)

08年1着ディープスカイ(前走が千六GⅠのNHKマイルC)
3着ブラックシェル(前走が千六GⅠのNHKマイルC)

07年1着ウオッカ(前走が千六の桜花賞)

04年1着キングカメハメハ(前走が千六GⅠのNHKマイルC)

02年1着タニノギムレット(前走が千六GⅠのNHKマイルC)

01年2着ダンツフレーム(前々走が千六GⅢのアーリントンC⇒前走は皐月賞)
91年2着レオダーバン(前々走が千六の500万⇒前走が青葉賞)

過去40年で33年前のレオダーバンだけが前走オープン特別(当時)だった。

前々走が千六のシックスペンスは距離経験は千八まで。しかも年明け1戦だけで、最凶レベルのジンクスである過去40年で皆無の2月以来の出走。21年1着シャフリヤールの3月以来も96年フサイチコンコルド以来だった。85年1着シリウスシンボリを含めても3月以来でさえ、過去40年でわずか3回の快挙だったことは記憶に新しい。
本来ならば相当な人気薄になるはずが、オークス制覇がキズナ産駒だからなのか、なぜか実力以上の人気で妙味はますます薄れている。過去10年でNo9となる平凡な勝ち時計のスプリングSにも強調点を見出せない。