13⇒12、10、1、14 (36点)
13、12-13、12、10、1-10、1、14、9、11 (19点)
13⇔12、10、1、14 12⇔10、1
GⅠの賞金高騰と強い海外志向などで今や生粋のGⅠ馬が毎日王冠から始動することも稀。過去5年で3歳馬が3勝、マイラー色の強いスピード型に偏り始めていることが決定的な証となっている。いずれにしても今年は例年以上に4歳馬のレベルが低調。開幕週で圧倒的でなおかつ支配的なスピードと瞬発力が求められる条件ではとにかく数字を重要視するのが正解。
3歳馬の中で序列をつけるならば、明らかに瞬発力勝負に課題を残すシックスペンスよりスピードと瞬発力勝負を同時に求められた条件で良績を残しているオフトレイル中心がいい。
デビュー以来、上がり時計は最速3回、上がりNo2を1回、No3を3回。上がりNo4が重賞の3走前ならば、ほぼ世代トップレベルの瞬発力型。加えて前走でレースレコードを叩き出したスピード兼備ならば、日本に馴染みのない産駒が日本の馬場に完全にフィットしたと考えるのが常識的だろう。将来的にはマイル路線をにおわせていることも過去の傾向とリンク。未完成の馬体からどれだけ成長を遂げるか。大幅な馬体増が大前提。
評価を下げたシックスペンスは鞍上だけが頼り。数字的な裏付けのない現状では時計か、上がりかのどちらかを求められた際だけに生き残りの可能性がある。少なくても瞬発力勝負に苦手意識。最速上がりはわずか1回だけ。前々走は前日の未勝利より5ハロン通過が1秒2も遅い流れ。同日の古馬3勝1分47秒6(5F60秒5-最速上がり33秒9)とスプリングS1分49秒4(5F63秒1-最速上がり33秒3)からも、いかに恵まれた重賞だったかがうかがえて、基本的なポテンシャルは重賞級に達してないことがわかるはず。前走も引っ掛かって自滅とはいえ、直線だけの瞬発力勝負で上がりNo9。絶好位から完全な鋭さ負けがこの馬の特徴を物語っている。ある程度の成長を計算してもこれまでのイメージを覆すのは難しい。
ダノンエアズロックはさらに下降線を辿ることが予測させる。この馬はまさに"楽な勝ち上がり=経験不足"でクラシック挑戦前の成長期を無駄にした。クラシック制覇を目指す馬にとって最悪な近道だったことを示す象徴的な前例となった。しかも陣営はできるだけキャリアを少なくしてクラシックに挑もうしたのも大罪。もとより二千以上が微妙になるモーリス産駒の過去の実績を無視したローテも追い打ちになった。4走前の2着ホウオウプロザンゲはオープン芝で胸を張るような実績は絶望的。3着レガレイラは正念場続き。前々走の2~5着馬にこれから重賞を勝てるような逸材不在など、"隙間ローテ"で積み上げた3勝馬の未来はここでほぼ決まる。
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