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3R4R
5R6R
7R8R
9R10R
11R12R


10Rフォーメーション3連単
L→J、I、2、4→

            J、I、2、4、K、3     (20点)

             J、I、2→L→

            J、I、2、4、K、3     (15点)


確かにヴァーミリアンは強い。最強ダート王はごく普通に勝てる相手だが、雨で極悪馬場になると不振のドン底の鞍上に不安が出てくる。有馬記念後の交流2戦も誉められる騎乗ぶりではなかった。向正から仕掛けてラスト失速した名古屋グランプリ、直線で勝ち馬の強引さにひるんだ兵庫ゴールドトロフィー。以前の騎乗ぶりから考えられない判断ミスの連続は、自信を無くしたことがはっきりと伝わった。苦手といわれる大井コースで絶対的な存在ではない。目標がはっきりしたことでJBCクラシックよりレースはしにくくなっていることも事実。馬場状態は重要。

ヴァーミリアンは血統どおり大器晩成型。兄サカラートも初重賞制覇が5歳と時間がかかっている。デビュー当初は芝の王道路線。当時のラジオたんぱ杯を勝ったことで、さらにクラシックへの色気が出たのが結果的に出世の妨げになってしまった。ダート転向後は期待どおりの強さ。いきなりドンクールヒシアトラス以下を力でネジ伏せたエルフS。続く初のダート重賞になった浦和記念で手薄とはいえ圧倒的な強さで楽勝した。平安Sは雪で中止になった名古屋グランプリの影響もあって20`増の誤算。それでも同タイムの2着で確実にダート界での頂点がみえていた。見た目どおりにレースでは迫力十分の逞しさ。とにかくパワーが生きる展開では際立つ強さを披露している。交流重賞は5戦5勝。最高峰のジャパンCダートを勝って名実ともに王者に君臨した。年齢のわりに少ないキャリアでこれからも成長を続けるだろう。死角は自信を失っている鞍上だけに絞られた。

フリオーソは中途半端な競馬になって大敗した前走で評価を下げることはない。本来は徹底した積極策が理想の先行馬。慣れないコースで控える形では打つ手がなかった。4角手前で馬があきらめただけに反動は気になるが、東京ダービーの快時計、初の古馬相手に2着に粘ったJBCクラシックは無視できない。JRA遠征を除けば(4310)。同タイムの3着を含めてほぼ完璧なレース内容は胸を張っていい。サバイバルレースで真価となる渋太さは道悪競馬になったことでさらに条件は好転している。前2走の結果から脚をためて瞬発力勝負では、どう乗ってもヴァーミリアンに太刀打ちできないことはわかっている。前々走のレースラップはラストが13秒1−12秒4−12秒1。ゴールまで加速していく流れでは先行馬にとって流れは向かなかったということ。速めの流れになれば少なくても着差は縮まる。

ブルーコンコルドは力だけでカバーできなくなって鞍上の好プレーを期待し続いているが、逆に理解不可能な乗り方で取捨に迷う。相変わらず大井ではじっくり構えすぎ。3角すぎからマクり気味に動くご法度な乗り方だったが、前走は一変してまさかの暴走となった。ハイペースの逃げ馬を前半からつぶしにいくような乗り方は、まさにレースを捨てた騎乗ぶり。大井よりは乗り慣れている府中でペースを把握できない鞍上に、慣れないコースでの一変は奇跡に近い。南関東の騎手ならば上位確実だが、乗り替わりなしでは正直狙えない。見た目に衰えを感じさせない馬体だけに英断待ち。

メイショウトウコンは昨年の3連勝、今年の重賞連勝でも一線級との壁がある。3連勝で挑んだフェブラリーSは見せ場もなく11着の惨敗。前走のジャパンCダートでも差し追い込み競馬で流れが向いたことを考慮すれば、ごく自然の掲示板か。いずれにしても細く映る馬体にパワーを要求される馬場が合うとは思えない。初の交流戦もあってひとまず手探り。

迎え撃つ南関東勢は3歳馬に絞られた。まずは東京ダービー馬のアンパサンド。走っても走っても人気を被らないが、北海道2歳優駿、全日本2歳優駿で連続2着。転入後もトップサバトンフリオーソと常に接戦。持ち時計は千七1分46秒8、千八1分51秒1、二千2分3秒3の破格時計から例年比較では重賞3つは取れるレベルの高さ。フリオーソがJBCクラシック2着の結果から、古馬一線級と決定的な差はない。

トップサバトンは前走で最強世代の面目を保った。全国区の重賞で上位常連の相手に、勝負どころでマクり気味に動いて勝ちにいったレース内容。休み明け、初の古馬相手、初コースなど数々の試練を乗り越えて0秒5差には数字以上の価値がある。東京ダービーの大出遅れでリズムが狂ったが、リフレッシュすれば走って当然の高い能力。再三、接戦してきたフリオーソがJBCクラシック2着で古馬相手でも十分に勝ち負けが計算できる。大井千八はベストに近い条件。

長期休養明けから完全復活したルースリンドだが、さすがに前走からさらに上積みを期待するのは酷か。休み明けとはいえ、前々走は決定的な1秒3差。じっくり脚を測るような乗り方を割り引いても、一線級相手に接戦が浮かんでこない。前走もキングスゾーンをギリギリ差せた程度の瞬発力。あくまでもワイド要員。

シーキングザダイヤの前走は相手に恵まれすぎたということ。統一Gでモマれた経験が生きた結果で、以前はGTシルバーコレクターということを忘れてはならない。上積みの見込めない6歳暮れ。入着ラインで一進一退となるのが現実か。再び相手強化で前々走に逆戻り。