7、2→8、4、3 (18点)
少頭数だが行きたい馬が揃ってスローのないメンバー構成。前々で攻めるロイヤルの直後からリワード、オナーが追走してブレイブは3角手前からマクり。いずれの馬もマイルの適性は高く、展開ひとつで着順は変わる。
ハイペースの流れで展開が向いたとはいえ、手応え以上の伸びでB1勝ちとなったブレイブスピリットの充実ぶりは凄みまで増してきた。好調期がひと目でわかるという好馬体。自己ベストタイとなった前走の数字でB1卒業が確約されている。ごく普通に時計どおりで連勝可能な力関係。久しぶりの良馬場だけが唯一の死角か。
リワードアルビオンは不良馬場に苦手意識があるということ。前走はB1上位常連のカイジンシーズ、ベルモントマーキス相手に好時計の完封勝ち。潜在能力がフルに発揮すれば、いつでもA級入りが可能な証だろう。パワフルな走法は見た目以上に力強さ。転入当初は千六で結果を残してきた距離万能型で、1分40秒4の持ち時計を含めても条件はむしろ好転している。好機のマクり。
ロイヤルアプローズの前走は久しぶりの大井と前々走の大敗で人気の盲点になっただけだった。前々回の大井時はB1のシンゼンタイヨウに0秒5差で、まったく格下感はない。それにしても惜しいレースをとりこぼした。ハイペースの流れを早めに仕掛けるという玉砕覚悟の乗り方。4角の手応えと着差から、もう少し脚をためればもっと際どかったことは明らかだろう。勝ち負けレベルにあるが、人気馬すべての目標になって前走より乗りづらくなったことでいくらか割り引きが必要。
JRA時代から千七、千八で良績が集中しているオナーリーブだが、デビュー6戦までが千六以下。厚みのあるマイラー体型ならば、距離短縮は新境地を見出すチャンスでもある。脚を測るような乗り方だった前走はあくまでも手探り。強気に乗れば道中置かれることはない。