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11R
マルチ2軸3連単1、5→I、M、2、7、O   (30点)

           1、I→M、2、7        (18点)

       フォーメーション3連複5、Iー5、I、M、2ー

              M、2、1、7、O     (19点)


強い逃げ馬なら残り目十分の馬場状態で、時計は出やすくなっている。破格の持ち時計があるフジノにとっては走りやすいが、2日目が終わって馬券にまったく絡まない死に目の1枠だけが嫌な材料。久しぶりに千二1分11秒台の決着。

フジノウェーブの勢いは止まらない。初の交流戦となったさきたま杯で10連勝止まりとなったが、続く帝王賞惨敗後はJBCスプリント1着、アフター5賞2着、マイルグランプリ2着、東京盃1着、東京シティ盃1着と大井の短距離戦に限れば、再び連対記録が続いている。2着となったアフター5賞はデスモゾームに差し返されたが、相手が軽量の大駆けと割り切れる1分39秒7。流れに左右されない自在性とレベルの高いレースでモマれてきた経験豊富なスピード馬は、7歳にして短距離王の貫禄を保っている。千二(6111)は絶対的な自信。

トツプサバトンの完全復活はあっけなかった。スランプの要因はスタート難とはっきりしていたが、フリオーソとともに最強世代のエース級が、以前の輝きを取り戻したことは間違いない。本来の姿になれば重賞でも容赦なし。スランプ中だった昨年のマイルGでも0秒6差の4着なら、前走から2`減でごく普通に勝機が浮かんでくる。千六以下がベストのスピード型は短距離路線にローテーションを固めれば世代交代は間近。チークPなど小細工が不要になった精神面の強さで前走のリベンジ。

ビクトリーテツニーは地方ダートに適性があるのか。能力云々より、基本中の基本から疑いたくなる。古い話になるが、川崎の全日本2歳優駿でフリオーソに完敗。トップサバトンまで先着を許した不甲斐ない内容で、JRAでも良馬場の勝利は1年以上も前の1000万。とにかくパワーよりスピードが求められる脚抜きがいい道悪競馬で結果を残してきた。日本レコードとなった3走前も走る条件が揃っていたことが否めない。今度はアウェーのパワー馬場。少なくてもフジノに先着は難しいか。

今年初めにマーチS馬ナナヨーヒマワリ、黒船賞馬トーセンブライト、京都金杯馬マイネルスケルツィ、重賞3勝のフェラーリピサを立て続けに完封したゼンノパルテノンは鞍上からも不気味な存在になる。休み明けの前々走で0秒8差。前走は直後にマーチS2着となったダイショウジェットに0秒5差なら確かな収穫だろう。古豪健在で叩き3戦目。五分に出れば大きく崩れることはない。

ステキシンスケクンはダート経験がわずか1度だけでも怖さがある。千の北海道スプリントCは置かれて策のなかった前残りレース。着順、着差よりも最速上がりだった瞬発力を評価したい。芝ではっきり天井がみえただけに、引退時期が早まるか、路線変更か。現役を賭けたターニングポイントのレースになった。

ガブリンは重賞初挑戦だが、上がり馬以上の怖さがある。スペシャリストとして完成されたスプリンター。これまでダート千二に限れば負けて0秒8差。(2133)の数字より安定感がある。3走前で根岸S2着直前のヒシカツリーダー相手に0秒6差が重賞レベルの証。

アグネスジェダイはすでに年齢的な衰えがはっきりして怖さがない。入着が目標になっている現状なら、ディアヤマトの若さに注目。スプリント限定のスタミナで、前走の最速上がりが調子の良さを示せば展開ひとつ。内コースに戸惑いをみせたベルモントサンダーは、ここで走らなければ引退勧告。前走から2`減でディープサマーの変身。