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エスポワールシチーカネヒキリトランセンドが不在。例年より低調なレベルの大賞典になりそうだ。裏街道を歩んできたスマート。GTで入着ラインまでの実績のワンダー。1年以上も勝ち星のないアドマイヤなどJRA勢はどこか迫力がない。対する地方馬フリオーソは自身円熟期を迎えている。出し抜けを食らった前走だけで勝負付けは済んでいない。
今開催の馬場は驚くほど前が止まらない。今までの実績から想像もできない破格時計と大きく広げる着差など、絶対的に前々有利。2分3秒台の決着か。

ハナにこだわってスマートファルコンは再び輝きを取り戻した。低調なメンバーだった前走の圧勝は当然としても、前々走はフリオーソシルクメビウスに影も踏ませぬ圧勝劇。前半に11秒台のラップを刻むハイペースで2着に7馬身差なら、これで鞍上もこの馬の特長をつかめたはず。ため逃げより平均より速いペースで本領発揮の逃げ馬。気性難を抱える難しさだけにとにかく気分良く立ち回れるかどうか。たとえ良績を残す番手でも大井外二千では攻略できないだろう。今年帝王賞惨敗は大事に乗りすぎたことが裏目に出た典型的な例。大井初挑戦になる同型ゴルトは眼中ないが、やはり鞍上からもフリオーソの出方は気になるところ。相手が突っ張ってもさらに強気に乗らなければ勝機はない。

フリオーソの乗り方はもう決まっている。相手のリズムに合わせてはどうにもならないことが前走ではっきりわかれば、この馬特有のハイペースに持ち込んでサバイバル勝負に徹するだけ。今年の帝王賞が5ハロン通過60秒4で37秒8の瞬発力を使って楽勝。昨年の帝王賞も62秒7のハイラップを強気の早めマクりで2着となっている。昨年の東京大賞典7着時、64秒3という2〜4秒近く遅い超スローで脚をためて裏目に出たことを教訓にすれば、2度と同じミスは繰り返さないだろう。ある程度スタート直後に無理をすれば自然と5ハロン62秒台。ハナを切ればスマートのスピードが半減されて、相手はシルクのみ。

このメンバーの中で大きな変身があるとすればシルクメビウスだ。誰もが好感もてる乗り替わりでターニングポイントのレースになりそう。どんな流れ、どんな相手でも中団より後方待機で3角すぎから仕掛けるというワンパターンの乗り方に徹してきたという鞍上のレベルの低さに悩まされてきた不遇の馬。人馬ともに成長が望めないとわかりながら今まで同じ乗り役に徹底してきたこと自体が不可解で、これだけスタート前からわかる乗り方ではGT制覇が夢物語。現実に前走も後方で掛かるという最悪な乗り方。1番枠を引きながら勝負どころで必要以上に外々を回るというデビューほやほやの新人並みの騎乗ぶりにはあきれるだけだった。3角すぎでほぼ勝ち負けは絶望の捨てレース。嫌な癖が定着してすでに手遅れの嫌いはあるが、この相手でもヒケを取らない実績は注目していい。ジャパンDダービーは37秒3の瞬発力で2秒4秒8の2着。前々で決まった前走はメンバーNo2の上がり時計。瞬発力に陰りがなければ大井を知り尽くした鞍上配置で秘めた底力を引き出す。

有力3頭からレベル落ちでアドマイヤスバル。1年以上も勝ち星から遠ざかっているのは、結局勝ち負けにこだわらない乗り方でワイドラインを拾ってきたから。位置取りにまったくこだわらず、後方待機から最後の瞬発力勝負に賭けてきた。地方GT重賞はJBCスプリント2着、かしわ記念3着、帝王賞4着、JBCクラシック3着と着順こそいいが、スプリント意外はすべて大差が現実的な能力差。今年帝王賞で自慢の末脚がメンバーNo5になったことで大井コース適性にも疑問が残ったまま。

ワンダーアキュートは交流そのものの経験不足で強気になれない。ジャパンDダービーはシルクメビウスに1秒3差。あれからわずか7戦。GV連勝程度の実績では、層の厚いダート戦線で生き残る確率はかなり低い。まだまだ経験レベル。バーディバーディはジャパンDダービーではっきり距離に壁。スローの流れを番手で立ち回って3角すぎに終わっていた。