17、15→17、15、18、14、11、6→ 17、15、18、14、11、6、7 (50点) 17、15−17、15、18、14− 18、14、11、6、7 (19点) グランプリボスの前走は相手強化と距離に嫌われて低評価だったが、レース内容は着差以上の完勝で他馬を寄せ付けなかった。勝負どころから直線半ばまで前壁で追えないロスなど関係なかった鋭い瞬発力。朝日杯上位馬が凡走続きでレースレベルの低さは否めないが、少なくても1頭だけ際立つ内容だったことは確か。兄弟馬にも限界があった距離をどこまでこなせるかが今後の焦点。現時点では千八で横綱相撲できるほどのイメージがない。 リベルタスはレベルの高い前走が世代基準になっている。2着ユニバーサルバンクは共同通信杯2着、3着ショウナンマイティは下手乗りの弥生賞4着(0秒1差)。前走だけでも十分すぎる実績で主役級の評価が可能になるが、これまでのレースぶりを考慮するとクラシック有力馬として評価がますます上がっていく。前々走は終始窮屈な追い比べと急坂が応えて追い出してモタついたが、前走は並ばれてもうひと伸びして差し返せば本物の能力ということ。デビュー戦は最速上がりでダノンシャーク以下を完封。距離に融通性が出て、ますます切れ味に磨きがかかった成長力はさらなるパワーアップの計算ができる。ディープ産駒の中で数少ない成長し続ける馬。 リフトザウイングスは強さとモロさがいぜん同居している。負けても0秒6差の安定感ながら、ネジ伏せるイメージが浮かばない。どこか淡泊な一面があって勝ち切れないのか。前走も後方から大外ブン回しとはいえ、最後はバテて逆手前になる低調さ。初の千六に戸惑いとしてある程度の割り引きは可能だが、クラシックに向けてもう一段階の成長に課題を残しているのが現実だろう。強気に動くことのない鞍上では怖さなし。 ベルシャザールは正念場を迎えた。平均ペースでなぜか前がバラけた前々走は展開の利だったか。時計、相手からフロックとは思えぬが、不発に近い低調な内容で終わった前走で評価を下方修正しなければならなくなったことは事実。スタートミスはまったく問題なく、道中掛かったことが響いたとは到底思えない。再び前々勝負で進化が問われるが、体力の落ちた鞍上配置では少しでも掛かったら終わり。 ステラロッサが乗り替わりで飛躍する。デビュー戦は勝ち馬より見せ場。前々走は直線半ばで狭くなる不利を跳ね返して鋭さ勝ち。前走は鞍上のへぐりで負けただけの一過性のポカで、超スローを慎重に乗りすぎて終始後手後手の内容の悪さだった。ペースの遅さを瞬時に判断できれば、少なくても1頭の相手(トーセンレーヴ)より後方はあり得ないこと。勝ち馬を凌ぐ最速上がりでも届かないのは当然で、徹底した千八志向とこの条件をすでに経験済みを強調したい。 穴ならゴールドブライアン。前走の勝ち馬が先週若葉Sでクラシックへの切符をつかみ取れば、この馬も期待が膨らむ。前走は4角前に置かれ気味になった差がそのまま。勝ち馬を上回る上がり時計に加えてこれまでリフトザウイングスに0秒1差。京成杯3着、弥生賞2着のプレイに0秒2差など展開ひとつで重賞で上位可能な実績を残してきた。落ち着きが出れば鬼に金棒。 オルフェーヴルは他力本願型として完成されてしまった。流れが落ち着くと策のなくなる不器用さ。位置取りが悪すぎて脚を余した前々走やマークミスで必要以上に控えた前走など、けっして褒められる乗り方ではなかったが、全兄ドリームジャーニーと同じく流れに左右される癖馬の誕生はある意味、期待が膨らまない。直線ズバッと差し切る姿より、脚を余してレース後いいわけする鞍上の姿の方が浮かびやすい。
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