1→9→4、5、10 1→4、5→9 トゥザグローリーは走るたびに進化を遂げている。徹底して控える競馬を目指していた日本人騎手と違って、前々の積極策など流れに応じて捌いてきた外国人騎手に乗り替わって素質開花。成績にも見た目にもはっきり別馬のような勢いがある。3走前はラチ沿いを3角すぎから一気に追い上げる変身が大きなターニングポイント。前々走のスローを見越してイメージ一新の前々勝負は鞍上の好プレーそのものだった。前走は4角、前壁になって仕掛け遅れたが、それでも馬の能力だけで直一気。ヴィクトワールピサ、ブエナビスタにまだ壁を感じさせるが、GU別定戦では他馬と底力が違う。負ける際は鞍上のミスだけ。 ローズキングダムの前走は勝負どころで動けぬ内々の位置取りがまずかったが、それ以上に直線入口で内か、外かで一瞬の迷いが明暗を分けた。仕掛けが遅れて結局スムーズに馬群を捌いた勝ち馬の瞬発力に屈する0秒3差。ローテーションが狂った直後とはいえ、ジャパンC馬としては頼りなさだけが残る一戦になったことは否めない。瞬発力勝負に弱さなら、少頭数で典型的な上がり勝負になるここでもポカの可能性。真価が問われる。 ペルーサは乗り方に迷いが出るだろう。結局、前走はスタートでまともに出たことが裏目。前残り競馬でそれまで3戦の最速上がりの脚が使えないという結果では、いぜん手探りな乗り方に徹するしかない。いずれにしても超スローも考えられる少頭数競馬。前々の位置取りなら前走の悪夢がよみがえる。 ビッグウィークの前走はハナを切らなかった時点で終わっていた。初の古馬重賞であれだけ落ち着きを欠きながら瞬発力勝負に挑む浅はかな考え。惨敗は当然とはいえば当然で、乗り替わりがいい刺激となって変わり身を期待したい。馬体はもっと増えていい。
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