12、3、6、8 12、3→6、8、9 (18点) 12、6→8、9(12点) 3、6→8(6点) 12−3、6、8− 3、6、8、9、13、14 (12点) 近年のオークスはマイラーでも勝ち負け可能な特異なレース。ホエールキャプチャのオークス3着はある程度、割り引く必要あるが、それでも4年前から千八に変更となったローズSでは守備範囲。減点らしい減点はない。絶対的な存在だったレーヴディソールに4走前で0秒1差。人気馬としてもあまりに外を回りすぎた前々走は、勝ち馬と明らかにコースロスの差があった。桜花賞と枠順が逆になってマルセリーナよりホエールということ。 マルセリーナは見事に馬群を捌いた桜花賞が圧巻だが、同じ真似が2度とできない好騎乗。枠順的にも4角ブン回しが自然な乗り方か。いずれにしても距離の壁をはっきり感じさせたオークスで一気に評価は急降下。ディープ産駒らしいスローでの強さは認めても、ある程度流れてスタミナを求められると未知の領域であることは間違いない。本番を見据えて鞍上は早仕掛けで脚を測る可能性も強まっている。強さとモロさ同居だが、いずれにしても次につながる収穫あるレースを目指すべき。 エリンコートの前走は天候、馬場などすべてがこの馬にとって好転した。雨によって各馬が控える競馬を意識しすぎて基本的に前々有利。馬場は雨にほぼ影響のない良馬場で後方一気が難しい流れになっていた。力業の差し切り勝ちでも、直線は終始ササってまっすぐ走らせようと矯正しながらのチョイ差し。強さの感じられない内容で、2着ピュアブリーゼ、5着スピードリッパー、7着アカンサスがすでに見せ場もない惨敗。オークス上位馬=フロック駆けのイメージはますます強まっている。心身、走りなどすべてに成長が命題。 ビッグスマイルは単なる上がり馬ではない。ケタ違いの破壊力で3戦連続の最速上がり。とりわけ前走は残り100から流して影を踏ませぬ強さで圧勝した。前週の同条件より1秒5も速ければ1000万卒業級の価値があるということ。もとよりチューリップ賞でレーヴディソールに次ぐ上がり時計で、2着馬に0秒1差。馬体だけでなく、総合力で春当時よりひと回り以上もパワーアップした。前走同様にモマれぬ外々を意識した位置取りから瞬発力勝負。マイラー色の強い春の実績馬に一撃必殺。 ハッピーグラスは単純な時計比較で測れない能力を秘めている。とにかく競って強い実戦タイプ。距離も道悪も苦にしないオールラウンダーで、ディープ産駒の特長である瞬発力勝負の強さより、スタミナも求められるサバイバル戦でしぶとさを発揮してきた。オークス馬のエリンコート、オークス2着のピュアブリーゼに0秒1差だった4走前は内々の折り合いでまったくひるまず一瞬の脚で突き抜けた結果。前走で改めて道悪巧者を印象づければ、時計のかかる馬場になることを祈るだけ。 ドウナブルーは前々走のスタート大ミスが悪循環の始まり。最後方から大外ブン回しという荒業で嫌な癖がついたか。前々走もスタートミスとどうにもならないズブさで必要以上に置かれる始末。直線でも終始窮屈な追い比べでは0秒3差まで追い上げたことを評価したい。未経験の距離で折り合えるかどうか。5戦中3戦で最速上がりの瞬発力は脅威。 桜花賞4着馬のメデタシが自己条件の牝馬限定戦でとりこぼす失態。乗り方そのものが悪かったとしても、最後まで踏ん張れぬ低調さが勝ち味の遅さそのものだろう。マイラーのイメージ強いモロさ同居の牝馬はワイドラインが大きな壁。
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