1−7、2、4、15、8、10、16、3、6、12 1、7→2、4、15、8、10、16 (36点) 1、2→4、15、8、10(24点)1、4→15、8、10(18点) 1−7、2、4、15、8、10、16、3 ペース差があるとはいえ、京王杯2歳Sは現実に同日1600万よりわずか0秒1だけ劣った勝ち時計だった。スローを直一気で決めたレオアクティブは、時計的にすでに2歳GT級まで完成されていたということ。気性先行の気難しさを抱える癖馬には微妙な1ハロン延長であることは間違いないが、これまで6戦して1戦を除くすべてのレースで最速上がりの破壊力は十分すぎる武器。唯一逃した3走前は終始外々を回って引っ掛かるへぐりならば、ほぼ完ぺきな通算(2211)だろう。見せ場もなかったレースが千六の外枠。同じような条件でポカが頭をよぎるが、流れ無視で徹底した待機策が成功した前走を教訓にすればそれほど悲観することはない。いずれにしても流れ無視で直線勝負に賭けるだけ。 勝ちパターンに持ち込んで外から強襲に合ったサドンストームは、振り返れば意外にこれまでのレースレベルが高い。デビュー戦は超ハイペースで直線入口、後ろを振り返る余裕がありながら後方一気を決められたのがデイリー杯勝ちのクラレント。4走前は翌日の函館2歳Sと同じラップを刻んで時計は0秒4劣っただけ。3走前は快調に逃げる福島2歳S勝ち馬エクセルシオールをゴール直前、豪快に差し切っている。極め付けは前走の同日1600万に0秒3差の数字なら追い負けたことは問題視することでもないか。右回りの前々走はいい感じでマクり気味に動いて、直線は終始ササって追いづらくなる悪癖を露呈したことが最大の懸念材料だったが、ラチに頼れる枠順を引くツキの良さで弱点を克服。前走で数字が示すようにひと回り以上成長した好馬体にレベルアップを感じさせるだけに、距離不安も感じなくなった。馬群を苦にしない精神力の強さは兄譲りの良血馬。 東スポ杯の着順は勝ち馬以外無視していいだろう。3着馬マイネルディーンが先週の自己条件4着がレベルの低さの証。レース直前で放馬しても出走となったクラレントだが、レースぶりも最悪に近い。何の意図があるのかわからないほど意味のない大ロスとなるコース取りだった。超スローを無理やり押えて最後方付近まで徹底待機のペース音痴ぶりで、直線外出すことだけに専念して、わざわざ内から外へという仕掛けの遅れも重なって直線半ばで追うのを止めている。このような下手な乗り方をすると嫌な癖や折り合い難など悪癖持ちになりやすいのが2歳戦の怖さで、デビュー2戦の圧倒的な強さを信じるか、前走の負けすぎだった惨敗の落ち度を強調するか、まずは気配最優先。気合不足だった前走との比較をしたい。 ローレルブレッドは紙一重のズブさで評価が揺れる。前走は4角前にほぼギブアップ状態の手ごたえの悪さだったが、追い通しから終わってみれば横綱相撲となる直一気。前々走は位置が悪すぎて脚を余す最速上がりなど秘めた能力は認めても、さすがに馬群の中の折り合いとなる今回は前走のような離れ業は難しいか。いずれにしても一旦下げて4角大外から追い比べが理想の形。器用さが求められる中山向きではない。 同じようなズブさを露呈したが、スノードンは意外性ある個性派で無視できない。超スローの上がり勝負になった前々走は一気にマクられたが、直線半ばでセーフティリードを決めるなど時計以上の強さが変身のシグナルだったということ。前走は追っ付け通しの行きっぷりの悪さから、終わってみれば最速上がりで人気の有力馬を押えている。末脚に感じる速さも力強さも本物。五分に出れば無様な競馬になることはない。不安定なスタートに集中するだけ。 ダローネガは前走のような競馬を目指すならば怖さはない。極端に好走パターンが偏っているダイワメジャー産駒。数字的には最速上がりもマークできるが、はっきり瞬発力勝負に限界を示している馬がズラリ。先行早め抜け出しが理想のジリっぽさに色気を出して恰好つけた差し競馬にこだわるなら勝利が遠のくだろう。大外枠から自然流の先行策が絶対条件。2勝いずれもが並ばれてもうひと伸びする勝負根性で振り切っている。 マコトリヴァーサルの前走はまさかの積極策だった。教育のために差し競馬を覚えさせたと思った前々走だったが、結局は自身の下手乗りで脚を余して2着となっただけだった。教育にもならなかった前走だけで千六不適とは思えないだけに乗り替わりの刺激を受ければ軌道修正する余地は残している。馬体的にはマイルはこなせるイメージ。 ヒシワイルドはまともに乗れば前走ぐらい走れるということ。馬っ気を出す気性の幼さながら豪快な差し切り勝ちを決めたデビュー戦は強烈なインパクト。内々でじっくり乗り込んだ前走も一瞬の脚を使って着差以上の楽勝ならば本物の強さ。超スローを離れた後方の位置取りから大外ブン回しの荒業だった前々走が改めて下手乗りだったことがうかがえる。名手に乗り替わってスムーズに捌ける外枠。走るたびに馬体増の成長力は頼もしい。 マイネルロブストは急遽乗り替わりで鞍上がパニックになったか。完全に引っ掛かってリズムを失って見せ場もない惨敗は単純に鞍上の資質の低さだけを示している。道悪云々など別な話になるぐらい下手に乗れば、着順、着差は関係なし。グランデッツァに迫った末脚は、まともな鞍上配置と良馬場でこそ発揮できる。 レオを重視するならばトウケイヘイローも軽視できない。これまで4戦中3戦で最速上がりの切れ味で、前走は現実にレオをレコードのおまけ付きで完封している。それでもゴール直前ではピタッと勢いが止まった瞬発力ならば、距離延長はレオより苦しむことが確実。新潟2歳Sは前日の未勝利より5ハロン通過で0秒9も遅いラップながら直線フラついたのは経験不足というより、スタミナ不足からの苦しさと判断した。 2戦2勝のアルフレードは超スローで2連勝だけに半信半疑。ここ5年は5ハロン58秒台。前々走より5秒、前走より4秒近く速くなるラップで同じような末脚を使うのもほぼ無理な話。ポカを覚悟の人気馬。超スローで難なく逃げ切ったハクサンムーンの前走は当然といえば当然の結果。上がりレースラップで11秒台が最後2つだけではあまりにも恵まれた相手だったことがうかがえる。
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