HOME最新開催当日予想過去開催予想収支インフォメーション概要以前のくじら矢独りごと(休止)

 

東京裏読み

関東
3R9R10R11R12R

関西
1R7R9R10R
11R

WIN5

 

東京11R馬単15→16、10、3、11、4、13、7

16、10、3→15

3連単フォーメーション15、16、10→15、16、10→

15、16、10、3 (12点)

16、10、3→16、10、3、11→

16、10、3、11、4、13 (36点)

3連複フォーメーション15−16、10−

16、10、3、11、4、13、7 (11点)

自分の形になればトランセンドは無敵に近い強さ。ワールドクラスの実力は地味な勝ち方でもすでに立証済みになっている。南部杯は稍重に近い良馬場としても、レコードに0秒2まで迫る快時計。ジャパンCダートは強気にハナを切って連覇を決めた。ハナか、番手に好走パターンが限られることで鞍上も腹をくくって乗って、同型揃いでもまったく迷いがない。
今年は昨年のように楽な流れになることなく、南部杯に近い極限のスピード決着。昨年のフェブラリーSは5ハロン通過60秒1。同じ良馬場で2年前より0秒9、速い流れだった6年前より2秒7も遅いGTと思えぬ超スローだけに、今回はこれまで以上の同型揃いで一気にハードルが高くなった。
南部杯の内容もこの馬が強すぎたのか、相手が弱すぎたのか判断が難しい。逃げるエスポワールシチーに目標を絞って大名マーク。4角の手ごたえは明らかにエスポワールダノンカモンが上だったが、手前を替えて追うことのできない鞍上にも助けられてエスポワールが失速。ダノンは先頭に立った際にソラを使って気を抜いて勢いが止まった。外から一気に差し切れる勢いのあったシルクフォーチュンダノンがヨレたためにひるんでゴール直前になって脚色が同じになった。上がりレースラップは11秒5−12秒4−13秒1とバッタバタの滑り込み。スピード、スタミナを求められたサバイバル戦に一番強かっただけで、千四以下がベストのダノンシルクに競り勝ってもたいした価値はないか。いずれにしてもハナを切って完全燃焼は間違いない逃げ馬で、最低でも逃げ馬の外、番手につけてレースを運びたい。

エスポワールシチーはようやく乗り替わった。主戦がこの馬の特性を把握してないのが現実で、象徴的だったのが前々走だろう。強敵相手には番手で完敗続き。それでも行く気を見せず控える競馬で挑むという理解に苦しむ乗り方で無抵抗に終わった。前走も道悪なら強気に行って時計勝負で決めるのがセオリーだが、大事に乗りすぎてスピードが生かせないまま、残り50で力尽きた。失速する姿は人馬ともに衰えを考えさせる内容だったことは間違いない。
内枠に行くしかないケイアイテンジン、外枠に行きたいトウショウカズントランセンドでも、中途半端が利かぬ枠を引いてハナを切ることだけが生き残る生命線となった。GTで消極策連発の鞍上が強気にハナを切ることができるかどうか。おそらく鞍上は今年GT制覇が最初で最後のチャンス。イップス現象だけは避けてほしい。スタート直後に控えた時点で単から遠ざかって、内々の折り合いでは馬券圏外が決定的になる。

気楽に乗れるケイアイトウショウは馬任せの先行策でも、エスポワールトランはハナ、番手にこだわり。少なくても5ハロン通過58〜59秒台になれば、ある程度のスタミナが求められてテスタマッタの出番がくる。中距離に良績集中だが、4走前に完全に引っ掛かって0秒6差まで踏ん張った内容でマイラーとしての資質の高さを確信。続くジャパンCダートで掛かったことを我慢できずに中途半端マクりで終了は論外でも、超一流だけが走れる大井二千2秒2秒台に古豪復活を印象づけた。前走もいくらか掛かり気味だったが、最後まで勢いのある末脚なら、いつでも動ける大外枠は理想的条件。前走より1キロ減の斤量で、根岸S組の中では一番の適条件になる。

ワンダーアキュートはこのとりこぼしの多さが鞍上の資質の低さと直結していることが前走ではっきりした。大井二千で2分1秒台の極限決着を最後もうひと伸び。相手がスマートファルコンだったことも考慮すれば、間違いなくGT級まで完成されているということ。6走前は4角で包まれて仕掛けの遅さがそのまま致命傷。3走前はなぜかじっくり構えすぎという慢心騎乗ぶり。前々走はスタートの大ミスがなければ、もっと際どかっただろう。良馬場でも時計勝負にメドを立てて、東京ダート千六も以前、トランセンドサクセスブロッケンテスタマッタを子供扱いして勝っている。10年以上もGT勝ちから離れている鞍上の気負いすぎだけが不安材料。

グランプリボスはようやく海外ボケから立ち直ったにもかかわらず、ダート挑戦という強欲さ。確かにダートをこなせる下地はあるが、それでも芝、ダートを両てんびんにかければいい結果が生まれないことは過去の例からもはっきりしている。ここ好走でも安田記念に向けて一気にトーンダウン。

稍重に近かった良馬場の南部杯より、条件が厳しくなってシルクフォーチュンはワイドラインが目標になる。千四ベストでひたすら混戦待ちの追い込み馬。同じくダノンカモンも距離に壁がある。さらに仕掛けのタイミングが難しい悪癖持ちで、早めに先頭立つとソラを使うならば、勝ち負けまでには大きな障害。