11→2→14、12、4、10 11→14、12→2 ワールドエースにとって再び手替わりの鞍上だけが最大の敵だろう。圧倒的な瞬発力で楽勝したデビュー戦と前走から、負かすことの方が難しい超一流馬。 折り合いばかりを気にして超スローを考えられない位置取りで挑んだ前々走は33秒6の最速上がりでも届かないのは当然と言えば当然だった。標準以上の時計で強烈な末脚披露なら、走るたびに評価の下がるいつものディープ産駒とはまったく違う。今年の皐月賞は連続した道悪開催でひと昔前の消耗戦が避けられない現状。どれだけ楽に勝って本番に挑めるか。ある程度降っても阪神なら瞬発力を削がれる心配はない。GT勝ちは牝馬か、2歳馬かという能力差がかなりあるという傾向が変わらぬ鞍上の自信をクラシック前に取り戻すレース。 オープン、重賞でもスローの上がり勝負連発で着順、着差など重要性はまったくない。直線ヨーイドンとなったアーリントンCは世代トップレベルの勝ち馬と2着馬以下の爆発力の差が歴然。超スローのすみれSは実質3ハロンだけの競馬で道悪のこことまったく直結しなければ、アドマイヤレイにとって恵みの雨になりそうだ。どうみても切れ味勝負より時計のかかるサバイバルレースがしやすくなるパワー型。馬っぷりの良さと器用に立ち回れるレースセンスを重視。 重賞3着ほど凄みのないアルキメデスは二千→千八→千六→二千に陣営の迷いがうかがえる。デビュー2戦の最速上がりはもはや昔話。エリート馬のイメージ急降下の前2走に強調点がまったく浮かばない。 狙いは未勝利上がりだろう。ローゼンケーニッヒは派手なレースぶりで一気に注目を集める。終始外々にこだわりすぎた前々走は内コースで直一気の離れ業。前走も離れた最後方、ほぼギブアップの位置取りからゴールまで加速するような瞬発力で一気に差し切った。兄ローズキングタムよりカリスマ性があり、成長力も兄以上の手ごたえ。発表は重馬場でも時計が出る状態ならワールドの相手本線。 ククイナッツレイも魅力的。母は桜花賞と秋華賞トライアルでいずれも2着だったシェルズレイ。集中力不足から勝負どころで完全に置かれたデビュー戦はひとまず叩き台。前走こそが真骨頂だろう。十分な手ごたえから万事休すの直線入口で前が壁。それでも直線半ばにコジ開けて割ってきた豪快な差し切り勝ちは時計、着差以上に凄みがあった。荒削りでモロさ同居だが、アルキメデスより確かな成長力。
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