11、４、５、１
11→４、５、１、７、３ (60点)
１－11、４、５－
11、４、５、７、３、16、12 (15点)
ジャスタウェイが直前の回避で混戦に拍車がかかった。ファルコンＳの１、２着馬は相当なレベルだが、いずれも千四以下がベストなストレッチランナーでトリッキーな中山千六は狙いづらいのが本音。いずれにしても重賞経験は必須条件になる。
ブライトラインの見事な変わり身となった前走は鮮やかな差し切り勝ちだった。今年になって折り合い難を露呈し続けてスランプ入り寸前だったが、短距離に狙いを定めて新境地。直線の長いコースにもマッチして、直線一気を決めにくいコースでゴボウ抜きの大業を決めている。課題は千六でも掛かる気性の難しさ。一旦掛かると修正が利かぬ鞍上では両極端な結果を覚悟しなければならないが、折り合えた際の爆発力はクラシックを意識できるほど凄みがある。逃げ馬揃いが救いで、後方まで下げて４角ブン回す乗り方だけ避ければ無様な競馬になることはない。ラチに頼れるコース取りで立ち回りたい。
狙うならレオンビスティー。直線半ばまで仕掛けを我慢して最後は鋭さ負けとなった前走だが、休み明けやオープン経験の少なさを割り引けばほぼ互角の評価。先行差し自在に捌いてこれまで通算(２４１１)。上がりレースラップが全11秒台となった前々走はあくまで前残りの展開不利で、距離がまったく合わないわけではない。もちろん現状は千二～千四ベストのスプリンターだが、ひと叩き、小回り向きの器用さで前走以上のパフォーマンスが計算できる。勝ち馬に０秒１劣る上がり時計だった前走から自信を持って一瞬の脚を活かし切る。追い切り快調。
ここまで行くしかない逃げ馬と行きたい先行馬が揃えば、１分33秒台の時計勝負。直後で折り合えて直線ラチ沿いで立ち回れる好枠のサドンストームにとって願ってもない好条件。切れぬがバテないパワー型の差し馬で、上がり勝負になりやすい東京、中京など直線が長いコースは不向き。ラチに頼れるコース取りで右回りの中山でもモタれる不安がなくなれば絶好の条件が揃ったということ。前々走はタイレコードの決着で０秒６差。ＧⅠメンバーより組みやすい相手なら乗り方ひとつ。
セイクレットレーヴは取捨に悩む。前々走の３着以下は後に自己条件でも勝てない低調メンバー。前走も５着ビウイッチアスがフィリーズＲ２着と目立つ程度で、それ以外は苦戦を強いられている。オープン２、１着ほど中身が伴ってない事実。差しにこだわりすぎて展開負けの可能性は高まる。
オリービンの大外枠はむしろレースがしやすい。これだけ単調な逃げ先行馬が揃えば、確実に勝負どころでバテる馬は多数。いつでも動ける外々を立ち回れば、前が壁になって追えなくなるロスはない。ここ３戦、不安定なスタートでも、本来は絶好位で折り合えて終い確かな自在性を兼ね備えている良血馬。徹底した芝千六志向でローテーション的にもベストの状態で挑める。
探り探りの仕上げでもフェスティヴタローの底力は脅威の存在になる。モロさ同居の若駒らしい６、１、７、６、１着だが、負けても着差０秒５以内で着順以上にレースぶりは安定している。逃げから追い込みまで多彩なレース巧者だが、ハイペースを前々で耐えた前走が一番中身の濃い内容だった。積極的に動くことが一番しっくりくれば、ハナか、外から被されぬ外々にこだわりたい。際立つ馬体と前走の勝ちっぷりで重賞を意識は当然。
意外性でカレンブラックヒル。出は悪いが、二の足の速さでハナと番手で連勝を決めたスピード型。この馬以外、３頭勝ち上がっているハイレベルな新馬戦を次元の違う内容で圧倒。前走も終始掛かり気味で押し出されて先頭に立ちながら、直線の追い比べでは並ばせない勝負根性に大物誕生を予感させる。いずれも数字以上の凄みで、好走パターンがはっきりしている韋駄天は迷いのない先行策に怖さ。