6→7→3、9、2、8
6→3、9、2、8→7
ジェンティルドンナは三冠に向けて視界良好だろう。最大のライバルであったハナズゴールの取り消しで揺るがない人気馬になった。この夏、古馬相手の重賞でも通用している3歳牝馬の頂点に立つ女王。秘めた能力や完成度、その他すべてのレベルが格段に違うという証となったオークスの5馬身差が決定的な能力差だろう。追えば追うほど伸びる瞬発力はまさに鬼脚。距離適性は桜花賞までのイメージから一新して、むしろクラシックディスタンスがベストと思わせるパフォーマンスだった。デビュー当初からの完成度が高く、3歳夏以降の成長力を問われているディープ産駒の評価をこの馬が変えられるかどうか。2戦連続の最速上がりで、少なくてもヴィルシーナと追い比べでは負けられない。ヴィルシーナを目標に乗ってこの馬の成長力を計りたい。
ヴィルシーナは完璧に折り合って完敗だった前走から逆転が浮かばない。二の足を使って3着馬を振り切った桜花賞など、とにかく並ばれて集中力アップする特異な差し馬でも、一瞬にして抜き去るジェンティルに対して策がないのが現状。相手の瞬発力は走るたびに凄みを増して、切れぬが息の長い末脚自慢のタイプにはどうにも太刀打ちできない。後方待機の差し比べに限界がみえれば、内コースの本番を見据えて前々競馬でクイーンCの再現か。いずれにしてもリベンジ達成は相手の慢心乗り待ちというわずかな可能性だけ。
キャトルフィーユは中途半端な乗り方で不完全燃焼に終わったオークスがいい教訓。やはりハナ切って燃え尽きる逃げ気性はスタートで勝負が決まる。逃げ馬どころか、先行馬さえ見当たらないメンバー構成で控える競馬だけは避けたい。ラスヴェンチュラスの前走は10秒台が含まれる極限の上がりレースラップで後方待機から0秒1差に以前より逞しさ。6戦中3度の最速上がりでさらに2戦連続の上がり32秒台。芝の時計勝負や瞬発力勝負にメドを立ててないサトノジョリーやトーセンベニザクラより確かな裏付け。 |