15、16、7→15、16、7、14→
15、16、7、14、3 (27点)
15、16-7、14、3
スズノネイロは相当強い。トリッキーな中山千六の大外枠を引いても減点はない。器そのものが他馬とかけ離れているイメージがある。デビュー戦は意外に人気なかったが、内容は横綱相撲で貫禄勝ち。2着レッドオーヴァルは月曜のオープン牝馬特別で勝ち負けレベル。いずれ重賞ロードへという素質馬に対して上がり時計は同タイムだが、反応の良さは断然上回っていた。3着馬に0秒9差がごく普通の馬との絶対的な能力差。前走も鮮やかな差し切り勝ちだが、前々走以上にインパクトある勝ちっぷり。跳びが大きくなり、よりダイナミックなフットワークになったように映ったのは単なる気のせいか。とにかく狭いところから抜け出すまでが速く、迫力十分の末脚で残り50から流して圧勝劇なら1ハロン延長が響くとは到底思えない。馬体に良化余地を残して、早くもGⅠを意識できるパフォーマンス。終始外々を回りながらねじ伏せて、1枚も二枚も抜けた絶対能力の高さをここで証明する。
スズノと同じデュランダル産駒。とにかく瞬発力に特化しているのが産駒の特長で、スイートサルサも例外なく濃い血を受け継いでいる。前2走がいずれも最速上がり。前々走は最後方から直線だけで一気差し。前走は直線一瞬閉められてブレーキをかけるが、それでもムチなしで最後流して快勝なら、スズノ以上のインパクトと秘めた能力。本来の姿は出遅れた前々走か、スタートを決めた前走かは微妙だが、千六をすでに2戦経験は何よりの強調点。スズノより前々の競馬で完封を狙う。
サンブルエミューズの前走敗因がつかめない。掛かることもなく、スムーズな折り合いでほぼ無抵抗の失速。無理やり敗因を探れば、太く映らなくても10キロ増の誤算か、モマれる馬群の位置取りが影響したぐらいしか浮かばない。前々走と同じ舞台でひとまず正念場を迎える。ひと叩きでモマれない位置取りを選択できる外枠。いいわけできない条件が揃って真価を問いたい。
ウインプリメーラは前走の着順を素直に受け取れない。上位2頭がケタ違い。着差で0秒6だが、上がり時計で勝ち馬に1秒5、2着馬に1秒9も下回れば、3着以下が走らなすぎたことが否めない。内枠と自在に捌けるレースセンスの良さをどこまで活かせるか。外差し馬場に変身していると厳しいだけに馬場把握が大前提。
キャリアはわずか1戦だけでサンブル、ウインより魅力あるのがイリュミナンスだ。超スローとはいえ、規格外の瞬発力で圧倒した前走はクラシックを意識できるほど。上がりレースラップ11秒9-10秒7-11秒3で渋り目の馬場としては異例の速さ。なるほど血統的にも確かな裏付けがあった。異父兄が置かれて流れに左右された重賞馬フラガラッハ。能力そのままで安定感は兄以上ならば、別格の素質をにおわせる。両極端の結果を覚悟でも悪いイメージは最小限。 |