14→1、6、13、3、7、11
14-1、6、13、3、7、11
ダコールは乗り替わりで生まれ変わる。前任騎手とは6走前の最速上がりで快勝してからどこかちぐはぐな競馬。5走前の早めに動いたマクり競馬で最後ソラを使ったような仕草から急失速したことが残像として残っているのか。その後は常に消極策。仕掛けが他馬よりも遅く、展開負けの連続だった。前々走は勝負どころで外々を回るとまったく伸びない馬場にもかかわらず禁じ手のマクり。最近の二千はどうにも単というイメージが薄らいできただけに、乗り替わりと距離延長で刺激を受けることは間違いない。絶対的に自信のある京都(3220)。手ごろなハンデで力が入る。
サトノパンサーの新潟記念は鞍上のペース音痴ぶりがモロに裏目に出た16着だった。上がり33秒1の豪脚でもまったく届かないという1秒4差の大差負け。数字的にもはっきり下手な騎乗ぶりが浮き彫りになれば、一過性のポカとして納得するしかない。このレースを除けば0秒8以上の負けはわずか1戦だけ。通算(52213)から受けるイメージ以上に安定感がある。重賞2度目の前走が持ち時計を一気に短縮した自己ベストで0秒2差。これから登り詰める上がり馬にとってはいい経験で、ひとつのきっかけとして注目したい。
追わせる鞍上とのコンビが吉と出て1、2着。3走前も古馬重賞初挑戦で強気の先行策が奏功した0秒1差ならば、ムスカテールは乗り替わりがすべてのカギを握っている。昇級戦の連続でもここ4戦で3度の最速上がりが地力強化の証。二千二百までの持ち時計は軽くGⅡで勝ち負けレベル。テッポーを苦にしない仕上がり早で距離も守備範囲なら重賞ワイドラインが最低条件になるが、好走パターンが一定しないだけに乗り方に迷いが出る可能性も否めない。鞍上の資質を問うレースか。
カフナにとって前走は悔やまれる除外だろう。順調ならばこの程度の相手に勝ち負け可能な勢いと底力。ラジオNIKKEI賞1番人気で3着、エリート路線に乗りかけた馬がプチスランプから立ち直った今年2月以降の快進撃は本物と感じさせていた。4走前は万葉S2着タニノエポレットに先着、3走前はアルゼンチン共和国杯2着ムスカテールに接戦。体調さえ整えばいきなりGⅡにぶつけても存在感を示せる底力は兼ね備えている。とにかく気配優先。
トウカイパラダイスは結局相手なりというレベルから抜け出せない。4走前は早仕掛けとしても息の持たなかった0秒1差。3走前は直線入口で射程圏ながら数字ほど鋭さのない0秒5差。前走も着差以上の決定的な能力差を感じさせれば、いつも以上に前々で攻めるか、後方か、メリハリある乗り方が理想的。同じ鞍上では刺激が足りないだけに京都コース替わりを頼りにしたい。
メイショウウズシオは鞍上の資質も重要な要素となった前走が見事な折り合い難。条件が合わなかったと納得できないほどリズム悪化ならば後遺症の心配が必要か。いずれにしても10年以上も重賞勝ちから遠のいている鞍上では自ら動いて勝ち切るシーンは浮かばない。
同日未勝利より5ハロン通過が遅かった愛知杯は逃げ切り当然の超低レベル。それでも最速上がりをマークできなかったオールザットジャズは、福島牝馬S快勝後からゆっくり下り坂が否めない。オープンの牡馬相手に初挑戦でますます狙いが下がる。 |