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新潟11R

3連単フォーメーション12⇔8、6、7、10⇒

8、6、7、10、3、13、9 (48点)

経験と距離、コース適性を重視すれば、少なくてもマイラーの3歳馬を本命にすることは難しい。雨の降り出し時間が微妙だが、勝ち時計は2分を切って上がり34秒台の決着になることが避けられず、最低でも上がり33秒台の経験がほしい。度重なる休養で終わったと思われたアルフレードが見事な上昇曲線を描いて完全復活が近づいている。何より驚きなのが直線平坦ならば二千までクリアも時間の問題ということ。前々走は道中からラチを離れず、直線もまったくロスのないコース取りとはいえ、最速上がりで0秒2差。前走は脚質的に厳しい小回りを向正から仕掛けるマクり競馬。終始外を回って4角前にムチを連発する行きっぷりの悪さだったが、休み明け(001115)の実績で0秒3差まで迫った上々の試運転となっている。スローにも強い瞬発力型はまさに今の新潟向き。多少の雨ではへこたれない。

マジェスティハーツはこのコンビのみの狙いになる。直線のモタれ癖はすでに矯正不可能。前々走も前がクリアになったと同時に悪癖が出始めて鞍上が苦労する姿だったが、前走は主戦に乗り替わりで一変した。ムチを使わずか、使えずか。ただしごくだけで最速上がりを叩き出している。3戦連続の持ち時計更新に2戦連続の最速上がり。人馬ともに人気になって妙味はないが、気楽な立場でじっくり乗れる長い直線という走る絶対条件は揃っている。

クランモンタナには不気味さを感じる。休み明けを走るたびに時計短縮。前走でついに二千の持ち時計を更新するまで上り詰めた。6歳にして自身2度目の最速上がりのおまけ付きは重賞だから価値がある。暑さに強い芦毛やハイペースの差し競馬などを割り引いてもイメージ向上の一戦。3走前が1頭だけ最悪な行きっぷり、前々走が3角前にレース終了になる気性の難しさが出なければ前走の再現は可能だ。

同じく高齢ディープ産駒のV字復活。ダコールの前走は見事な勝ちっぷりだった。直線残り1ハロンまで仕掛けを我慢。楽に馬群から抜けて、自身の上がり時計ベストになる32秒9で上がってきた。小回りだった3走前、前々走で連続最速上がりがいい刺激となって、理想的な直線の長いコース替わりで弾けている。2度目の58キロ経験なら上位確実。

厩舎特有のクラシック候補の尻すぼみだが、アヴニールマルシェは予想を上回る低迷ぶりだった。今年初めまでクラシック候補だった馬が春のGⅠで除外候補になる始末。上位賞金獲得馬の回避で何とかGⅠ出走の面目を保ったが、それでも馬主にしてみれば物足りなさだけが残っただろう。何といっても使って休んで使って休むという悪ローテ。ローテを守り切る体力強化を完全に切り捨てた厩舎特有の一戦必殺だけのオリジナルローテで栄冠をとれないことは当然だ。さらにマイラーでもなぜか中距離に固執するレースマネージメントでは、重賞勝ちの激減、勝利数だけキープするのに精一杯になっている現状も納得できる。ごく普通に距離を測るだけの試し乗りのレースか。

ミュゼスルタンは大事に使いすぎてどこか中途半端で不完全燃焼。結局脚質が完全に固まらないままのGⅠ出走で誰が乗っても同じになるペース無視の徹底待機。昨年暮れに帰厩しながら使い出しが3月後半。NHKマイルを本気に取りたかったならば、本番前に千六を使うべきで、ダービーを取りたかったら少なくてもドゥラメンテより前々で攻めなければ結果は伴わない。鞍上の勝負勘の鈍さと言えばそれまでだが、いずれにしても中距離経験不足。使い出しが古馬相手の二千重賞で太刀打ちできる姿がイメージできない。ひたすら直線だけの超スローを待つ。