13、6⇒13、6、11、3、7⇒
13、6、11、3、7、12、10、9 (48点)
レーヴァティンが青写真通りにダービー出走の計算が成り立つ。ディープ産駒らしい爆発力は走るたびに凄み。前々走は残り1ハロン先頭で残り50から流し始める完勝。前走は終始2着馬を意識した乗り方。最後少し不利があって突き放されたが、審議の結果に逆転勝ち。前2走の最速上がりに注目は当然だが、馬柱に載ってない前々走のラスト2ハロンラップ11秒3-11秒4、前走の11秒1-11秒2が一番の強調点になる。いずれも落差が0秒1という数字は世代トップレベルでも通用する鋭さということ。意外に極端な前残りにならなかった先週日曜の馬場状態が続けば、大外枠など何ら問題なくクリアできる。
プロディガルサンは狂ったローテーションを取り戻せるような強調材料が見当たらない。結局、昨年の暑い時期に放牧に出さず、自厩舎調整が裏目に出て今頃になって反動が出始めたというへたれ具合。クラシックで通用しないことがはっきり示されたメンバーに勝ってきた2勝で、重みも凄みもなくなっているのが現実だろう。相手関係から読み解けばレベルの低さは致命傷で、レース経験の少なさが足を引っ張っている。前走で初めて引っ掛かった折り合い難をどう修正してくるかが最大の焦点で距離延長、休み明け、折り合い難などの試練を抱えながら一発勝負に挑むという分の悪さは否めない。
マイネルハニーはマイラーに映る馬体をある程度割り引いても、現時点では実績的にも二千までが限界のスピード型で評価が落ち着く。皐月賞スキップは登録料をケチって回避したとしか思えない。クラシック出走が目標の一口馬主クラブが安い料金の登録を怠ること自体が考えられないこと。強さとモロさ同居で控える競馬では策のない単調さが加わると、一気の距離延長で好走するイメージさえも浮かばなくなる。いずれにしても重賞2着馬とはいえ、まだまだ原石。戦力そのものは昨年から平行線か。
ロスカボスは成長面で大きな壁に当たったというより、鞍上が馬の能力を過信しすぎて大事に乗りすぎる傾向がますます強まっている。前走も勝利だけが求められるレースで、第二集団先頭から10馬身も後方の位置取りでは策はない。勝ち馬より0秒4も速かった上がり時計で届かなかったのは鞍上のペース音痴に尽きるだろう。好枠を活かせる好位差しの積極策を選択するかどうか。中団より後方では怖さがなくなる。
アルカサルの評価は難しい。メンバーNo2の上がり時計より0秒8も上回った最速上がりに称賛だが、その2着ヒプノティストは次走で平場の自己条件を取りこぼす失態。3着馬は2走後に500万勝ちだが、5着馬は掲示板を外すほどの低調なメンバーならば、圧勝して当然だった可能性。単純な上がり時計比較ではここでメンバーNo11。
スローにもかかわらず、前2頭と後方集団に分かれて超縦長となる変則隊列。それでも前が崩れてかなり離れた後方の位置取りから差し切れたレッドエルディストに驚くような変身は期待できない。
ヴァンキッシュランはディープ産駒特有の打ち上げ花火的な急成長はなくても、確実に一段ずつの階段を上って理想的な成長曲線を描いている。とにかく追ってからの反応の良さはここでもNo1。残り300で一瞬にして先頭に立った前走こそが象徴的なレースとなっている。ここ3戦中2戦で最速上がりの切れ味は天井知らずでさらなる磨き。右ムチに切り替えてから外へ外へヨレていった前々走を教訓に打倒レーヴァへのリベンジ戦。 |