1⇒3、7、6 (18点)
ロジムーンはキャリアを重ねた強みを強調できる。デビュー2戦は渋り目の馬場を経験。瞬発力勝負に疑問が出始めたが、休み明けの前走で一気に払拭した。前週の新潟2歳Sより5ハロン通過が0秒1だけ遅いラップで0秒7遅い勝ち時計。7着に相当する数字なら未勝利以上の中身の濃さを特筆できる。前々走は直線でスムーズに捌けなかったがメンバーNo2の上がり時計。前走の最速上がりで確信させた自在性、爆発力、勝負強さを兼備の完成度の高い万能マイラーしての存在感は頼もしい。東京千六を2度経験は大きな財産になった。
クライムメジャーは兄サトノノブレスよりも大物感がある。初のダイワメジャーをつけたことが大当たりか。軽く追っただけで残り1ハロン先頭。ゴール前に鞍上が首筋をおつかれさんの意味の手でポンポンと軽く叩いただけで手前を替える従順さも好感が持てる。2着アドマイヤミヤビが次走で横綱相撲の完勝がレースレベルの高さの証。再び鞍上の意のままに立ち回って瞬発力勝負に持ち込みたい。
タンビュライトはレース内容に1点の曇りもない。まさに重賞級をにおわせる圧巻の勝ちっぷりは強烈なインパクトを与えただろう。内々で馬群に嫌気も出さずに完璧な折り合い。メンバーNo3の上がり時計より1秒2も速い最速上がりは、道悪巧者を割り引いても世代トップレベルを印象づけている。一番の問題は2歳戦に良績のない血統。姉モルガナイト、兄ラブラドライトはいずれも4歳以降に本格化したJRA4勝馬。母は千八、二千で3勝の逃げ先行馬ならば、血統以上の底力を期待しなければならない。まずは上がり34秒前後への対応力で能力を測りたい。 |